ハンセン病の隔離の歴史 島めぐり学ぶ 今月から見学クルーズ：朝日新聞デジタル

ハンセン病の国立療養所「長島愛生園」（岡山県瀬戸内市）を海から船で訪ね、隔離の歴史を学ぶ「見学クルーズ」が今月から始まる。9月までに計6回開催。無料。各回先着80人だが、一部はすでに満席。8、9月分には空きがあり、申し込みを受け付けている。 行程は、JR日生駅（備前市）前の桟橋を発着点に長島愛生園がある長島を巡り、同園の「船越桟橋」から島に入る。当時、強制隔離された患者たちが船で上陸した足跡をたどり、追体験してもらう。途中、本土と長島にかかる邑久長島大橋の下を通過する。入所者たちの強い要望を受けて1988年に開通した大橋は、「人間回復の橋」と呼ばれている。 島内の歴史館では、学芸員の解説を受けながらハンセン病や療養所の歴史を学んだ後、患者たちが上陸する際に使われた園の桟橋や、納骨堂などを見て回る予定だ。 歴史館の田村朋久学芸課長は「きれいな長島の海は、隔離の『壁』になっていた。島に来る時と