諸般の事情をかんがみると、決して僕は天国にゆけますまい。 諸般の事情というのは様々な事情で、たとえば借りたCDを返していなかったり、嫌いになった友達をこっそりマイミクから外したり、ほかにも人様にいえないような大変なことをしちゃったりと、もうすでにいろいろ重ねてしまっているので、たぶんきっと地獄に落ちちゃう系だろう。 残念ながら間違いなくそっち系だ。 であるならば、いざ地獄に落ちたときに慌てないように、今から準備をしておこう。 まずは食事の心配からだ。 (工藤 考浩) 地獄はどんなところか 「天国のスプーンと地獄のスプーン」というお話しをご存じだろうか。 天国にも地獄にも同じ食べ物と同じスプーンがあるのに、地獄にいる人は飢えに苦しみ、天国の人たちは充分に満ち足りているという話しだ。 天国でも地獄でも、食堂には大きな釜があり、その中に粥が入っている。 人々に渡されるのは長い長い柄のスプーン。