「海外の盛り上がりと比べると、日本のeスポーツは厳しい状況」――日本eスポーツ協会(JeSPA)で理事を務める東京大学 馬場章教授はこう話す。「日本eスポーツ選手権大会」やドワンゴが主催する「闘会議」など、国内の大会も増えつつあるが、欧米との認知度の差は歴然だ。日本と海外でこれほどまでの差が生まれたのはなぜなのか。 “ガラパゴス化”が進み過ぎた日本のゲーム文化 「日本でゲームといえば据え置き型ハードが主流。部屋で1人で遊ぶか、家族や友人とプレイするもの」――馬場教授によると、日本が「eスポーツ後進国」となった根本的な要因は、そんな“ガラパゴス化”が進んだゲーム文化にあるという。 欧米では1970年代に、テレビに接続するタイプのPC「ホームコンピュータ」が登場。各メーカーがこぞって新機種を発売し、激しい価格競争による低価格化が進み、主にゲームなどで遊ぶためのPCとして一般家庭に普及した。 イ