離婚の後、親が子どもをどう育てていくのか。 現在、国の法制審議会が「親権」の制度を見直すかどうか議論を進めていて、2022年11月に、父と母双方を親権者とする「共同親権」を導入する案と、一方のみの「単独親権」を維持する案を併記する中間試案をまとめました。 そもそも「共同親権」とは?制度を導入している海外はどうなっているのか?取材しました。 日本での議論の現状は? そもそも「親権」とは、未成年の子どもの身の回りの世話、教育、財産の管理などのために、父母に認められた権限であり義務です。 日本では現在、夫婦はどちらも親権を持ちますが、離婚するとどちらか一方が親権者になる「単独親権」という制度が採用されています。 親権者を決めることが、離婚の実質的な要件になっていて、話し合いでまとまらない場合は、調停などを通じて決めることになります。 この制度については国の法制審議会が見直すかどうかの議論を進めて