文化と更新に関するkagurakanonのブックマーク (8)

  • 欲望と享楽の円環、根源的幻想の横断、あるいは「魔法少女まどか☆マギカ」

    「根源的幻想を横断した主体は欲動をどのように生きるのでしょうか。分析の彼岸とはこのことであって、いまだかつて接近されたことがありません。」 (ジャック=ラカン「精神分析の四基概念」368頁より) フランスの精神分析医ジャック=ラカンによれば、人のこころは「想像界」「象徴界」「現実界」というそれぞれ異なった3つの位相によって構成されています。 「想像界」とは感覚器官を通じて知覚される領域、「象徴界」とは言語によって認知される領域、「現実界」とは知覚や認知の外側にある客観的現実そのものの領域です。 まず「想像界」は「鏡像段階」において成立します。生後6~18ヶ月の子どもは外部の鏡像を通じて自己イメージを視覚的に先取りする。ここで人は「自我」を獲得することになります。 ついで「象徴界」はエディプス段階における「父性隠喩」によって成立します。子どもにとっての「母親の現前-不在」という原象徴的秩序

    欲望と享楽の円環、根源的幻想の横断、あるいは「魔法少女まどか☆マギカ」
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    kagurakanon 2017/12/31
    今年最後の更新です。どうか皆様、良いお年を。
  • 「全体性の回復」としての影とアニマ、あるいは「Fate/stay night」

    ジークムント・フロイトによれば、人の心は意識(前意識)と無意識に分けられるとされます。これに対して、フロイトと一時期盟友関係にあったカール・グスタフ・ユングは無意識をさらに「個人的無意識」と「集合的無意識」に分けることを提唱し、フロイトとその袂を分かちました。 集合的無意識というのは、ユングによれば個人的体験を超えた人類に共通する先天的な精神力動作用である「元型」によって構成されるといいます。世界中の神話、伝説、昔話の間に何らかの一定の共通した典型的なイメージが認められるのは、この「元型」の作用に他ならないということです。 典型的な元型として例えば「グレートマザー」という「母性の元型」があります。母性はその根源において「何かを産み育ていく」という肯定的な側面と、そして「何もかもを呑み込んでしまう」という否定的な側面を併せ持ちます。ユング派の分析家である河合隼雄氏は、いわゆる対人恐怖症は母性

    「全体性の回復」としての影とアニマ、あるいは「Fate/stay night」
  • 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の結末について。「気持ち悪い」というハッピーエンド。

    「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」 ニコニコチャンネル:アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」第14話~第16話 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』最終回(14話~16話)感想 いい最終回だった!キャットファイト凄すぎwww:萌えオタニュース速報 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。いまでこそ長ったらしいタイトルのラノベなど珍しくも何ともないですが、当時は当に斬新だった。5年前の夏の日、新刊棚のなかでひときわ異彩を放つ原作第1巻を中身もロクに見もせずに手に取って、そのままレジに直行したあの時の購入衝動はよく憶えている。見なくてもわかる。これは絶対面白い、と。そして実際、読み終えた瞬間にアニメ化を確信した。以来の長い付き合いなので今回の完結は実に感慨深いものがあります。 架空の作品世界といえどもエントロピー増大則からは逃げ難い。物語は続けば続く程、作品世界内のエントロピーは

    『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の結末について。「気持ち悪い」というハッピーエンド。
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    kagurakanon 2013/08/27
    【更新】今日のひとこと。
  • 「はだしのゲン」の閉架措置における法的観点

    「はだしのゲン」の閉架措置 「子どもの知る権利の侵害だ」 全国集会で批判相次ぐ 知る権利などと言ってしまうと何だかうさんくさいキャッチコピーのように聞こえますが、憲法21条の表現の自由が包摂する憲法上の法的権利です。だからその侵害行為は普通に違憲訴訟の対象となるわけです。 もともと絶対王政批判の歴史から始まった表現の自由の原始形態は「政治的意見表明の自由」という限局されたものだったが、莫大な情報量が流通する現代社会においてその実質は総合的な情報流通権へと変容した。その変容過程で出てきたのが知る権利。 なので、知る権利に対する規制は、表現の自由一般同様、厳格な違憲審査基準が妥当する。ナチスドイツが当時最も民主的とされたワイマール憲法下で出てきたことを考えれば明らかなように、表現行為が規制された社会で民主主義のシステムは正常に作動しない。表現の自由というのは一旦規制されれば民主制の過程でそれを

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    kagurakanon 2013/08/21
    【更新】今日のひとこと。
  • 映画「風立ちぬ」で宮崎監督が提示した第3の選択肢

    今日ようやく宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきました。雑感のみ。 風立ちぬ メッセージ ポニョ以来5年ぶり。堀辰雄氏の「風立ちぬ」原作は主人公とヒロインがサナトリウムに引っ込んじゃって静的な私小説的世界が延々と繰り広げられるんだけど、映画の方は、全く別物になっている。ヒロインの名前やモチーフなど堀氏の別作「菜穂子」からの影響も持ち込みつつ、宮崎流プロジェクトX的「ものづくり」の物語が動的に展開される。ジブリ映画だからって子ども連れて行こうと思っている人は注意した方がいいですよ。キスシーンもやたら多いし男女のナニを暗示するシーンもあるし、あんまり家族で見る映画じゃないかな。 緻密なメカニック描写と美しい日的田園風景の両極性を高い次元で統合した作画は素晴らしい。久石譲氏の音楽も物語に儚い余韻を添えてきます。中盤に絡んでくる謎のドイツ人カストルプさんはひょっとしてリヒャルト・ゾルゲってことなのか

    映画「風立ちぬ」で宮崎監督が提示した第3の選択肢
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    kagurakanon 2013/08/15
    【更新】今日のひとこと。
  • まどか☆マギカ「叛逆の物語」の公開日が「10月26日」と出ていたが・・・: かぐらかのん

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    kagurakanon 2013/07/01
    【更新】今日のひとこと。
  • 法律解釈論はある意味宗教

    法学の方が『理系』で、工学の方が『文系』という話 ~当の理系と当の文系について~(雪見、月見、花見。) なかなか興味深い議論なので一言。 リンク先ブログ主様の演繹的か帰納的かという区分論は非常に面白いですが、法律学に付いて言えば、領域によって若干傾向は分かれますかね。憲法を始めとした公法系は良くも悪くもイデオロギーが先立つので、なるほどかなり演繹的な部分が目立つ。憲法は言うまでもなくアレだし、刑法とかも昔から主観主義対客観主義やら行為無価値対結果無価値など、それこそ明治の昔から果てしない神学論争をやらかしていた。 ただ、一方で民法や会社法といった私法系は現実の経済活動をどうしても前提とせざるを得ない。基哲学はいくら高邁でも解釈論的帰結が取引社会の実態から遊離しているような学説は実務家からはそっぽを向かれるし、学生さんにも司法試験の教科書として使ってもらえない(笑) そういうわけで私法

    法律解釈論はある意味宗教
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    kagurakanon 2013/03/11
    はてなブックマークの新着エントリー入りしたのはひょっとして初めてかも。ブクマして頂いた方本当に感謝です(#^.^#)
  • 琴浦さんED「希望の花」の作詞作曲は川嶋あいさん: かぐらかのん

    「琴浦さん」×鳥取県琴浦町のコラボポスターを1月28日から配布! (にゅうにゅうす) とりあえず今は「琴浦さん」の名前の由来だけの縁らしいけど、そのうちアニメの中で登場するんじゃないでしょうかね。 前回の記事の最後でも少し触れたけど、琴浦さんのEDは素晴らしすぎる。萌えアニメテンプレ満載なOPからはちょっと想像できないガチバラードでそのギャップに最初はびっくりしました。 作詞作曲者が川嶋あいさんで納得。I WiSHのボーカルとしてデビューして、10年くらい前に「明日への扉」が大ヒットしたといえばわかる方はわかるでしょう。ここ最近はさっぱり名前を聞かなくなっていたけど、まさか新曲が一見して無縁そうな深夜アニメというロケーションで聴けるとはね。しかもこれが恐ろしいほど相性がいい。Aメロの背景に流れる映像と第1話アバンを重ねあわせると涙腺崩壊は必至です。 ボーカルクレジットは「千菅春香」とあるが

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    kagurakanon 2013/01/28
    【更新】本日のひとこと。よろしければどうぞΣ(゚∀゚ノ)ノ
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