人がなんで本を読むかというと、頭が良くなりたいとか、頭が良いように見せたいからとか色々あると思いますが、純文学歴30年の私から言わせてもらうと、どうしても夕飯の時に酒がないとやっていけんとか、煙草がないとどうにもあかんとかそういうのと同じで、日常において自分に染みついた強力な仕草として、本を開くというその所作が抜けないから読んでいるのかなと。ちなみにいま純文学歴30年とか言いましたが、自分でも意味がよくわからなかった。 あと、ふと本を手に取りたくなるきっかけや、モチベーションにも色々とあるはずですが、「なんかめっちゃうまそうなことが書かれていた」という内容の記憶、これはバカにできない。小説の中の食事風景や、料理に関する描写。それらをもういちど確認したいがために本を取ることが、私はよくあります。てことで、私がこれまで読んだ本の中で、「めっちゃうまそうなことが書かれていた」本を取り上げて紹介し