競馬の外れ馬券代を経費と認めず、追徴課税した国の課税処分を巡り、東京都内の男性が処分の取り消しを求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は男性の上告を棄却した。 決定は20日付。課税処分を適法と認めた1、2審判決が確定した。 菅野裁判長は今月、外れ馬券代を経費と認めるかどうかが争点となった別の訴訟の上告審で、「毎年多数の馬券を買い続け、多額の利益を上げ続けた場合は、外れ馬券代を経費と認める」とする判断を示していた。 1審・東京地裁と2審・東京高裁の判決によると、男性は2008~10年に計約2億5000万円分の馬券を購入。購入回数は年1500~2000回と多く、払戻金は計約1億8000万円に上ったが、3年間で計約7000万円の損失を被った。1、2審判決は、「年単位で多額の損失が生じているなど、男性の馬券購入は、一般的な愛好家の馬券購入と質的に変わらない」などと判断した。
6日午後3時40分頃、和歌山市加太の沖合約3キロの紀伊水道で、船から海に転落した大阪府貝塚市の男性(56)が沈まないよう、和歌山市六十谷の寒川健一さん(74)が別の船上から男性の手を握って支えているのを通りかかった船が発見した。 男性は救助されたが、寒川さんは直後に倒れ、約3時間後に死亡が確認された。和歌山海上保安部によると、寒川さんの死因は心筋梗塞(こうそく)。男性は低体温症だが、命に別条はないという。
大阪市教育委員会は17日、JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた」(大阪市北区)で、江戸~明治時代にあった「梅田墓」を発掘調査し、埋葬された200体以上の人骨が見つかったと発表した。 梅田墓は、江戸時代に庶民に流行した盆供養「大坂七墓巡り」の1か所で、近松門左衛門の「曽根崎心中」にも登場する。発掘調査は初めてという。 市教委と大阪文化財研究所が2~6月、うめきた2期区域の工事に伴い、700平方メートルを調査した。おけに座った状態で土葬された人骨や、骨つぼに入れられずに重なり合った人骨、火葬に使われた骨つぼなどがあり、様々な埋葬の仕方があったことが確認された。周辺からは数珠やかんざしなどの副葬品も見つかった。 梅田墓は、江戸初期に天満(北区)周辺に点在していた墓を集めたうえで、1680年代に移転させたとされる。曽根崎心中では、お初と徳兵衛が心中の現場へ向かう道中に出てくる。千日(中央区)や飛田
クリオネの新種が富山湾の深海で発見された。 富山大学(富山市)が12日、発表した。冷たい水に生息するクリオネの仲間は、日本周辺では北海道のオホーツク海にしか生息していないと考えられてきたため、本州沿岸で生息が確認されたことに専門家も驚いている。 発見されたクリオネの体長は最大約5ミリ。遺伝子解析で新種と確認された。 クリオネが生息していたのは、新潟県上越市沖約10キロと富山市沖約10キロの水深約250~1050メートル付近の深海で、水温は0~2度ほど。同大理学部が7、10日、調査船を使ってこの海域で深海生物を採取したところ、計約100匹のクリオネが捕獲された。 クリオネは微小な巻き貝を餌としているが、この巻き貝は大気中の二酸化炭素増加に伴う海水の酸性化に弱い。クリオネの存在は、海水の酸性化の指標になるという。 富山湾のクリオネ調査に加わった北海道蘭越町貝の館の山崎友資館長は「これまでベーリ
関係者によると、甲府市出身の漫画家、武内直子氏の名前が浮上している。 武内氏は人気少女漫画「美少女戦士セーラームーン」の作者。1992~97年に放送されたアニメが小中学生の女子の人気を集め、「月にかわっておしおきよ」の決めぜりふが流行した。 2区を巡っては、民進党県連が公募を実施。昨年12月に、元八王子市議の小林弘幸氏を公認候補と決定した。 民進党が希望に合流することが決まったため、小林氏は希望の公認を得て立候補する意向を表明していた。しかし、希望が独自候補を擁立すれば、小林氏は希望の公認を得られなくなる。 2区では、自民党2区支部長の堀内詔子氏と、元自民党で無所属の長崎幸太郎氏による保守分裂選挙が続き、衆院選でも2人の激戦が予想されている。また、共産党からは大久保令子氏が立候補を予定している。 武内氏は2日夜、読売新聞の取材に対し、事務所を通して「立候補することはない」と述べた。
神奈川県大磯町が昨年、町立中学校で導入した給食事業を巡り、多い時でご飯やおかずの半分以上が食べ残される異常事態が続いていることが町への取材でわかった。 生徒からは「味や見た目が悪い」という“致命的な欠陥”を指摘する声が相次いでおり、危機感を抱いた町は生徒や保護者らを対象とした緊急のアンケートを実施。献立などの見直しを急ぐ考えだ。 ■保護者に衝撃 今年7月、町立国府中を訪れたPTA関係者の間に衝撃が広がった。給食を終えた2年生の1クラス31人の中で、おかずを完食したのはわずか1人。ほとんど手をつけなかった生徒もいた。保護者からは「こんなに食べられていないなら、やめた方がいい」という声が上がったほどだったという。 国府、大磯の町立2中学で給食が始まったのは昨年1月。町は綾瀬市の業者に調理と配送を委託するデリバリー方式を採用し、食材の発注と献立作りは町職員の栄養士が行っている。2校の生徒は計約7
東京都武蔵野市の邑上守正市長は29日の定例記者会見で、来年4月に吉祥寺南町に開園する予定の認可保育園について、園児の声を懸念する近隣住民らから理解が得られなかったとして、開園を延期する考えを示した。 市は開園の撤回はせず、来年度中の開園を目指して話し合いを続ける。 市子ども育成課によると、保育園の整備を予定しているのは、吉祥寺駅から徒歩10分ほどの約1400平方メートルの市有地。市は住民から一定の合意を得られれば、保育園の運営経験がある社会福祉法人などを公募し、整備する計画を立てた。 昨年11月からは住民向けの説明会を開催し、理解を求めてきたが、「園児の声がうるさい」などの意見があり、合意形成が難航していた。今年4月1日現在、市の待機児童数は120人(前年比2人減)。 邑上市長は、保育園を整備する方針に変わりはないとしたうえで、「地域の理解なくして保育園は難しいと思うので、もう少し説明した
引き上げ後の全国平均は前年度比25円増の848円。上げ幅は過去最大だった昨年度と同額。上昇率は3%で、政府目標の「3%程度」が今年度も達成された。 厚労相の諮問機関である中央最低賃金審議会が7月に示した目安(全国平均で25円増)に、都道府県の審議会が地域の実情などを考慮し、決定した。 この結果、新潟、鳥取、宮崎、沖縄の4県で中央が示した目安よりも1円上積みされた。新たな最低賃金の最高は東京都の958円、最低は高知、宮崎、沖縄など8県の737円。10月頃から順次、適用される。 政府は今年3月にまとめた働き方改革実行計画で、最低賃金を年3%程度引き上げ、全国平均で1000円を目指す方針を示している。
野生大麻が多く自生する北海道内で、今年も保健所や自治体による除去作業が行われている。 野生大麻は生命力が強く、毎年、人海戦術で抜き取り作業を続けているが、除去が追いつかないのが現状だ。 「どれだけ抜いてもまた生えてくる。生えては抜いての繰り返しだ」。7月7日に津別町で行われた野生大麻の除去作業。町職員の男性はため息をついた。 大麻が自生していたのは民有地の2か所。廃屋の裏手と、そこから数キロ離れた小麦畑脇の土手で、青々とした大麻が人の背丈まで育っていた。真夏の陽光が照りつける中、道や町の職員ら約25人は汗だくになって1本ずつ根っこから抜き取り、軽トラックの荷台に積み重ねていった。 この日、同町で除去された大麻は昨年の10倍にあたる8081本、重さ280キロ。その日のうちに町内の最終処分場に埋却された。
米国の約1万4000人を20年以上追跡した大規模調査を、ミネソタ大学の久保田康彦・客員研究員(公衆衛生学)が分析したところ、収入よりも学歴が健康格差を生む可能性が浮かんだ。分析結果は、米国の医学専門誌電子版で発表された。 45~64歳の男女1万3948人を学歴や収入でグループ分けし、45~85歳までに心筋梗塞、心不全、脳卒中といった循環器疾患を発症するリスクを算出した。 学歴別にみると、最終学歴が高いほど循環器疾患の発症リスクは下がり、大学院卒が最も低かった。高校中退者の発症リスクは50・5%と2人に1人。高卒の41・7%に比べ約10ポイントも高く、高校教育を終えたかが健康格差の分かれ目となることがうかがわれた。高校以上を卒業しているかどうかと収入の高低による発症リスクを比べると、高卒以上で低収入のほうが、高卒未満で高収入よりもリスクが低かった。
鹿児島県・屋久島の安房港(屋久島町)沖合で6月に見つかった小袋計200個(約70キロ)に入った白い粉末がヘロインだったことが、第10管区海上保安本部(鹿児島市)などによる鑑定でわかった。
原子力規制委員会の田中俊一委員長が6日、関西電力高浜原子力発電所がある福井県高浜町での町民らとの意見交換会で、北朝鮮によるミサイル攻撃が起きた場合の原発の対策などを問われ、「(安全対策は万全だが)東京のど真ん中に落とした方がよっぽどいい」などと発言した。 直後に「冗談です」と付け加えたが、終了後、報道陣から問題視する質問を受け、「不適切だった」と陳謝した。 意見交換会は、高浜3、4号機が営業運転に入ったことなどを受け、町民や周辺自治体の首長ら約30人が参加して開催された。 ミサイル攻撃に関する町民の質問に対し、田中委員長は「原発は航空機の衝突に耐えられる安全対策がなされている」と述べた後、私見として「東京への攻撃」に言及。「(北朝鮮のミサイルに)原子炉を狙う精度があるか分からないが、向こう(東京)には何十万人もいる」などとも話した。 終了後、田中委員長は「戦争は絶対避けてほしいが、戦争にな
「小豆島八十八か所霊場」の一番札所・洞雲山(香川県小豆島町)で、岩肌に差し込む光が観音 菩薩 ( ぼさつ ) 立像に見える「夏至観音像」(高さ約3メートル)が出現した。 毎年、夏至(21日)前後の計約50日間だけ現れることからそう呼ばれる。午後3時前から足元、胴体、 錫杖 ( しゃくじょう ) を持つ手、頭の順に現れ、数秒間だけ完全な姿に。神戸市長田区の女性(72)は「初めて来て、出会えるとは思っていなかった。一瞬の姿に感動しました」と喜んでいた。 加藤義昇住職(89)は「今年は雨が少なく、大勢の人にお姿を拝観してもらえている」と話す。
「週刊文春」を発行する文芸春秋(東京)の営業担当者が、ライバル誌「週刊新潮」の中づり広告を出版取次会社「トーハン」(同)から事前に入手し、コピーして文春編集部に渡していた疑いがあるとして、週刊新潮を発行する新潮社(同)が調査していることが分かった。 新潮社側は「中づり広告を発売前に盗み見され、スクープの内容が週刊文春の記事に反映されていた」と主張。文春側は不正を否定している。 両誌は通常、毎週木曜日が発売日。新潮社側によると、同社は電車の車内などで最新号の内容を知らせる中づり広告を毎週制作し、火曜日の午前中に書店での販売促進のためトーハンに渡している。文芸春秋の営業担当者は火曜日の午後、トーハン本社を訪れて週刊新潮の中づり広告を借り、近くのコンビニ店でコピーして自社に持ち帰っていた疑いがあるという。 新潮社は、2015年頃に文春側の不正について調査を開始。文春編集部がそれ以前から、コピーを
東京都大田区が、区立小学校5年の全児童らを対象に生活実態調査を初めて行ったところ、収入が一定以下だったり、子どもの消費や外出・体験の機会を経済的な理由で制限したりしている「生活困難層」の世帯が、約21%に上ることがわかった。 困難層は、家族旅行や学習の機会などを控える傾向で、基本的な「衣・食・住」の場面での格差が表面化した。 調査は昨年6~7月、区立小5年の全児童4544人と保護者を対象にアンケート形式で行い、経済状況や子どもとの関係などについて質問。回答者のうち、〈1〉世帯収入が一定未満〈2〉生活費が支払えない〈3〉「家族旅行に行く」「塾に通わせる」など14項目のうち、経済的な理由で制限した項目が三つ以上――の3条件で、一つでも該当している世帯を生活困難層と定義した。 その結果、世帯収入などを明らかにした2562世帯の約21%(539世帯)が困難層に該当すると判明。また、困難層ほど、子ど
【ニューヨーク=有光裕】インターネット上の仮想通貨ビットコインの価格が10日、約15分で約2割急落した。 米証券取引委員会(SEC)が、ビットコインの価格に連動する上場投資信託(ETF)の認可申請を却下したためで、市場拡大を期待して買い進めていた投資家の売り注文が殺到した。 欧州の取引所「ビットスタンプ」によると、10日の市場で、1ビットコインの価格は1280ドル台から1020ドル台まで急落した。 SECは却下の理由を、「不正や相場操縦、投資家保護の仕組みが不十分だ」としている。一方、「ビットコインはまだ、発展の初期段階にある。時間の経過とともに、しっかりと規制された重要な市場になる可能性がある」とも指摘した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く