私の父 私が父に対して思っていたイメージは、どうしようもなくズボラで、どうしようもなく暴力的で、人に厳しく自分に甘い、亭主関白の概念だけで肉体も精神も構成されているんじゃないかと思うくらい王様だった。それでも母が父を愛した理由は、大人になった今ならわかる。父は父親としても、子供と向き合う大人としても落第点だったけど、母や女として見たら魅力的な人だったのかもしれない。 私にも子供ができ、今年1年振り返って本当に色んなことがあったなと思う。人の親になるということの喜びも、苦しみも、断捨離も、色々してきた。そんな中で、「父の日」というワードを目にして思ったのは、この先きっと「父の日」で実父を思い出すことはもうないんだろうな、ということだった。これからは主人が父の日の主役で、子供にとっても、私にとってもそれが一番いいと思う。だけどこのままでいいのだろうかとも思うので、一度しっかり考えてみたい。 息