国際刑事裁判所(ICC)(筆者撮影) 2024年5月20日、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)の検察官は、イスラエルのネタニヤフ首相とハマスの指導者ハニヤ氏らが戦争犯罪等に関与している疑いがあるとして、逮捕状を請求しました。以下、概要とポイントを解説します。
フランスのカンヌ映画祭で、日本の「スタジオジブリ」に、映画界への多大な貢献をたたえる「名誉パルムドール」が授与され、式典に参加した宮崎吾朗監督らが受賞を喜びました。 フランスで今月14日に始まった世界3大映画祭のひとつ、カンヌ映画祭で20日、「となりのトトロ」などのアニメーション作品で知られる「スタジオジブリ」に対し、「名誉パルムドール」の授与式が行われました。 「名誉パルムドール」は、映画監督や俳優などに対し、映画界への多大な貢献をたたえる賞で、式典には、宮崎駿監督の長男で「コクリコ坂から」などを手がけた宮崎吾朗監督らが参加しました。 そして、トロフィーが授与されると、会場の参加者は総立ちとなり、およそ40年にわたり、数多くの名作を生み出したスタジオジブリの功績に対し、温かい拍手が送られました。 カンヌ映画祭によりますと、「名誉パルムドール」が団体に授与されるのは初めてだということです。
パレスチナ自治区ガザ地区における最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏とイスラエルのネタニヤフ首相/Getty Images/Shutterstock via CNN Newsource 20 May 24 (CNN) 国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は20日、CNNの単独インタビューに応じ、昨年10月7日に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃とその後のパレスチナ自治区ガザ地区での状況をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相やハマス幹部に対して戦争犯罪や人道に対する犯罪の容疑で逮捕状を請求する意向を明らかにした。 カーン氏によれば、ICCが逮捕状の請求を行う対象にはイスラエルのガラント国防相をはじめ、ハマスの最高指導者ハニヤ政治局長や軍事部門トップのデイフ氏も含まれる。 今回のイスラエルの政治家に対する逮捕状の請求は、ICCが米国の緊密な同盟国であるイスラエルの指導者を対象とした初
フランスで開催中の第77回カンヌ国際映画祭で20日、アニメ制作会社「スタジオジブリ」への名誉パルムドール授賞式が開かれた。この賞は功労賞的な意味があり、団体に贈られるのは初めて。会場となった2300席のリュミエール劇場は満席となった。映画祭にしては珍しく子どもたちの姿もあった。 ジブリからは、宮崎駿監督の長男で、同社常務の宮崎吾朗監督(57)らが出席した。約10分に及ぶジブリ作品紹介の映像が終わり、吾朗監督が舞台に上がると、総立ちの観客からの拍手と歓声が2分間続いた。吾朗監督はトロフィーを受け取り、「スタジオと美術館とパーク、すべてのジブリを代表して感謝申し上げます」などとあいさつした。 故高畑勲監督とともに39年前、ジブリを設立した駿監督と鈴木敏夫プロデューサーは欠席だったが、2人のビデオメッセージが流された。駿監督が「よく分かっておりませんが、ありがとうございます」と真面目な顔であいさ
イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突をめぐって、ICC=国際刑事裁判所のカーン主任検察官は、イスラエルのネタニヤフ首相やハマスのガザ地区トップのシンワル指導者など、双方の合わせて5人に対して逮捕状を請求すると明らかにしました。これについて、双方が相次いで声明を出して反発しています。 ICCのカーン主任検察官は20日に声明を発表し、戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで、イスラエルとハマスの双方の合わせて5人に逮捕状を請求すると明らかにしました。 このうちイスラエル側は、ネタニヤフ首相とガラント国防相の2人に対してで、去年10月8日以降、戦争の手段として民間人を飢餓に陥らせたり、意図的に民間人に対して攻撃を行ったりした戦争犯罪などに責任があると信じるに足る合理的な理由があるとしています。 一方、ハマス側は、ガザ地区トップのシンワル指導者や、ハニーヤ最高幹部ら3人に対してで、去年10月7日のイスラ
弁護団声明 呉座勇一氏が日本歴史学協会を訴えた名誉毀損訴訟で、本日5月20日、東京地方裁判所立川支部は、呉座氏の請求を全面的に棄却する判決を下した。 判決の中で、裁判所は、「本件声明は、被告が、ハラスメント行為やそれを看過する行為等を批判し、ハラスメントを生み出す構造を明らかにし、同じことを繰り返さないための取り組みを進めるという被告の課題と責任を表明したもの」と認定、本件声明は公正な論評として違法性が阻却され、不法行為は成立しないとした。日本歴史学協会のハラスメント対策に関する取り組みが理解されたものであり、正当な判決であると評価できる。 弁護団としては、本件判決が維持されるよう全力を尽くす所存である。 2024年5月20日 日本歴史学協会弁護団 ————————— 判決はこちらよりご覧ください↓ 東京地方裁判所立川支部令和4年(ワ)第883号判決
イランのエブラーヒーム・ライーシー大統領が搭乗したヘリコプターが5月19日に墜落、20日に大統領含めた搭乗者9人全員の死亡が確認された。同乗者にはアブドゥルラヒヤーン外相、ラフマティー東アゼルバイジャン州知事、アリー=ハーシェム東アゼルバイジャン州最高指導者代理等がいた。墜落の原因やライーシー大統領等の直接の死因は不明であるが、事故当時に現場付近では濃霧が発生しており、墜落した機体は大破していることから、事故による死亡の可能性が高いと見られている。一部メディアでは暗殺の可能性も指摘されており、イスラエルの関与を疑う声もあるが、現時点で暗殺説を支持するような証拠は出てきておらず、憶測の域を出ていない。 ライーシー大統領一行は、イランとアゼルバイジャンとの国境に建設されたギズ・ガラーシー・ダムの竣工式にアゼルバイジャンのアリエフ大統領とともに出席、その帰路としてイラン北西部の都市タブリーズに戻
イラン北西部の東アゼルバイジャン州で19日、ヘリコプターが墜落し、ライシ大統領やアブドラヒアン外相など搭乗していた8人全員が死亡しました。 国営メディアは霧などの悪天候が事故につながったという見方を伝え、当局が遺体を収容するとともに事故の原因を調べています。 事故を受けて首都テヘランをはじめイラン各地で20日、追悼集会が開かれ、広場などを埋め尽くした人々が犠牲者に祈りをささげました。 最高指導者のハメネイ師は5日間、国をあげて喪に服すると発表し、この期間にライシ大統領の出身地である北東部のマシュハドなどで葬儀が行われる予定です。 大統領の職務については、当面モフベル第1副大統領が代行するとともに、来月28日に新しい大統領を選ぶ選挙が行われることになり、今後国内で政治的な駆け引きが活発化する見込みです。 また、イランがパレスチナのガザ地区でイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスの後ろ盾と
就任式典に出席した頼清徳新総裁(右)と蔡英文氏=20日、台北/Carlos Garcia Rawlins/Reuters 台北(CNN) 台湾で20日、新たな総統に民進党の頼清徳(ライチントー)氏(64)が就任した。中国に対抗して民主主義を掲げる民進党の政権は、史上初の連続3期目に入った。 頼氏は医師出身で、今年1月の総統選に勝利した。副総統には、同氏とペアを組んだ前駐米代表の蕭美琴(シアオメイチン)が就いた。 中国政府は両氏と民進党を台湾独立派として批判している。 頼氏は、これまで8年間総統を務めた蔡英文(ツァイインウェン)氏の路線を引き継ぐ構え。 CNNが入手したメモによると、20日の就任演説では蔡氏の業績に基づく積み重ねを強調するとともに、台湾海峡の平和と繁栄を追求すると述べ、中国への配慮を示す。 頼氏はかつて党内の急進派に属し、台湾独立を声高に主張していた。その後は抑制的な態度に転
2024年05月17日17:00 by 東京創元社 【『プレイバック』新訳版刊行記念公開!】田口俊樹×杉江松恋 レイモンド・チャンドラー『長い別れ』新訳版刊行記念対談[完全版]第二部 カテゴリ海外ミステリ プレイバック (創元推理文庫) 【編集部より】 本記事は2022年7月27日にジュンク堂書店池袋本店で開催された、レイモンド・チャンドラー『長い別れ』(創元推理文庫)刊行記念対談の第二部(後半部分)です。第一部(前半部分)はWebマガジンでの公開に先立ち『紙魚の手帖』vol.7(2022年10月刊)に掲載されていますが、この第二部は本邦初公開となります。どうぞお楽しみください。 ●第一部(前半部分)の記事はこちら ●『長い別れ』の構造[承前] 杉江松恋(以下、杉) この小説で僕が非常に好きなのは、マーロウがどこで何を考えているかは明確に書かれていなくても、じっくり読んでいくと後からなんと
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で初披露された奥山大史監督の『ぼくのお日さま』は、詩情あふれる控えめな日本のフィギュアスケートドラマだ。 本作は、言葉の問題を抱える内気な少年・タクヤが、新星・さくらとそのコーチ・荒川とともにフィギュアスケートに安らぎを見出す物語を描く。北海道の小さな町を舞台に、移り変わる季節の美しさと子供時代の郷愁が捉えられている。 監督、脚本、撮影も務める奥山は、静かで夢のような物語を紡ぎ、エレガントな映像と佐藤良成による幽玄な音楽が印象的だ。 映画のあらすじ 物語は、野球の試合中に雪の結晶に魅了された拓也が、フィギュアスケートに出会うところから始まる。 気乗りしないままアイスホッケーをしていたタクヤが、荒川の指導の下、本格的にフィギュアスケートの練習を始めると、さくらとの絆を深めていく。当初は躊躇していたさくらも、徐々にアイスダンスの大会で拓也とペアを組むことに前向き
2024年5月18日、第77回カンヌ国際映画祭にて。 写真:ANDREAS RENTZ/GETTY IMAGES 好むと好まざるとにかかわらず、カンヌ国際映画祭を含むプレミアでの拍手の時間計測は長い間行われてきた慣習で、近いうちになくなることはないだろう。 映画のプレミアでのスタンディングオベーションは、特にカンヌ国際映画祭のような権威あるイベントでは、長い間注目と宣伝の対象となっていた。これらのオベーションの長さは、メディアの語り直しの中でしばしば誇張されがちだ。スティーブン・スピルバーグの『E.T.』の経験がその例で、彼は6分半の拍手喝采を受けたと記憶しているが、後の報道では20分とされた。この拍手の長さを計測し、誇張する伝統は数十年前から行われており、リチャード・フライシャーの『強迫/ロープ殺人事件』(原題:Compulsion)のように、15分間のスタンディングオベーションを売りに
品川区は5月20日、対象店舗での支払いにキャッシュレス決済を使うと、決済額の最大20%を還元するキャンペーンを始めると発表した。期間は6月1~30日。対象のキャッシュレス決済は、PayPayやd払い、楽天ペイ(コード、QR払い、セルフ払い)、au PAY(コード支払い)の4種類。 付与上限額は1決済サービスにつき、1回当たり2000円。キャンペーン期間当たりの上限は1決済サービスにつき1万円相当まで。いずれかのキャッシュレス決済を導入している品川区内の中小店舗が対象で、キャンペーンに参加する店舗では目印としてキャンペーンポスターやステッカーを店頭に掲出しているという。
「ジョージ・ルーカスの生い立ち」と「『スター・ウォーズ』誕生までの舞台裏」を描く壮大な一大叙事詩がこの1冊に!昨年秋、フランスで発売されるやいなや、初版5万部が即日完売!!『スター・ウォーズ』ファンが長く待ち続けた待望の1冊 平素よりお世話になっております。 本年度カンヌ国際映画祭にて、「名誉パルムドール」の受賞が発表されたジョージ・ルーカス監督。 しかし、その名誉を手にするまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。 その生い立ちから、『スター・ウォーズ』が誕生するまでのスピルバーグやコッポラとの出会い、構想から制作、数々の苦悩と挑戦、そしてそれを支えてきた恋人や友人たちとのエピソードは、これまで深く語られることはありませんでしたが、今回発売される本書「ルーカス・ウォーズ」で、ついにその真実が明かされることとなります。 その物語は、もはやそれ自体が壮大な一大叙事詩ともいえる内容で、ファ
19日、日曜日。5時半起床。まだまだ時差ボケマジックが健在で、意外にすんなり起きられる。昨夜中断した作品をパソコンで最後まで見て、7時のチケット予約をこなし(順調)、外出して朝食、そのまま「監督週間」の会場へ。8時45分開映の作品が8時15分には開場し、すんなりと良き席を確保。 アメリカのカーソン・ランド監督による長編1作目『Eephus』(扉写真/Copyright Omnes Films)。ああ、これはよいなあ。 アメリカのどこであるのかはちょっと分からなかなったのだけど、晩秋の晴れた一日に、取り壊しの決まったグラウンドで、シニアの草野球チームが最後のゲームに臨む物語。フランスの観客より、確実に日本人の方が染みるのは間違いない。ベースボール/野球という球技が持つ、独特ののんびりとして牧歌的な特質が、とことん味わえる。もっとも、日本の野球が潜在的に持つ体育会系の気合の要素は一切なく、おじ
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