モナコ公国のプランス・アルベール(アルベール大公)殿下の甥で、プランセス・ステファニー(ステファニー公女)の息子である28歳のルイ・デュクリュエ氏は、リーグ・アンのモナコの傍らで成長してきた。このクラブはモナコ公室がオーナーの一角を占め(所有権33%)、ホームスタジアム「スタッド・ルイⅡ」はモナコの国家遺産にもなっている。 幼いころからそんなモナコのサポーターだった彼は、フランスとアメリカ合衆国で学業を終えると、2015年から2020年までの5年間にわたりモナコで働くことになった。主要オーナーであるロシア人ドミトリー・リボロフレフの代理を務めるヴァディム・ヴァシリエフ前副会長とオレグ・ペトロフ現副会長のアシスタントを歴任しつつ、リクルーティング部門にも携わったのだ。 やがてルイ・デュクリュエ氏は、モナコの元ディフェンダーで親友でもあるフランソワ・モデストのお蔭もあって、ギリシャのオリンピア