名古屋空港(愛知県豊山町)で中華航空機が墜落し、乗員乗客計264人が死亡した事故から26日で30年。遺族の高齢化が進み、空港に隣接する民間の慰霊施設の将来的な維持管理が課題となっている。行政への移管を望む遺族会側に対し、地元自治体は難色を示したまま節目の年を迎える。 中華航空機墜落事故 1994年4月26日午後8時15分ごろ、台北発のエアバス製中華航空機が名古屋空港で着陸に失敗して墜落炎上し、乗客乗員271人のうち264人が死亡した。国内の航空機事故では85年の日航ジャンボ機墜落に次ぐ惨事。旧運輸省航空事故調査委員会は、自動操縦装置について機長らの理解不足などが連鎖、複合して起きたと報告。...