介護保険制度は、介護が必要な高齢者を社会全体で支える仕組みとして2000年に始まった。制度導入時は全国平均で月2911円だった65歳以上の高齢者が支払う介護保険料は、2倍超になった。高齢者の増加で介護サービスの利用が増えているためだ。 介護保険の財源には、公費(国と地方の税金)と、40歳以上の人が支払う保険料を折半して充てている。保険料のうち、65歳以上の高齢者が支払う分は、制度を運営する各市区町村が3年ごとに見直す。24年度は改定の年だった。市区町村が国の基準を参考に、介護が必要な高齢者数や介護サービスの利用者数の推計値からサービスの総費用を見込み、所得に応じて段階的に、保険料を設定する。