8月23日に決勝レースを迎えた第104回インディアナポリス500マイルレース。予選3番手フロントロウからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、終盤トップに浮上すると、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の猛追を抑え、日本人として初めてインディ500で優勝した2017年に続く、2度目のインディ500制覇を成し遂げた。
インディ500で優勝し、伝統のミルクを浴びる佐藤琢磨(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ) コロナ禍で延期され、史上初めての無観客レースとなった「第104回・インディナポリス500マイルレース」(以下、インディ500)で、日本人として唯一参戦する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)が2017年以来3年ぶりとなる2度目の優勝を達成した。 2度目のインディ500優勝は日本人としてはもちろん初めて。過去104 回の大会数を数えるインディ500の歴史で、20人目の「インディ500を複数回以上優勝したドライバー」になった。ちなみに今季インディカーシリーズに現役でフル参戦するドライバーの中で複数回以上の優勝経験者はおらず、佐藤琢磨がライバルに先駆けて達成した。これは快挙であり、凄まじい偉業である。 優勝の喜びを爆発させる佐藤琢磨【写真:INDYCAR】
世界3大レースの1つとされるアメリカの伝統的な自動車レース、通称「インディ500」が23日行われ、元F1ドライバーの佐藤琢磨選手が3年ぶり2回目の優勝を果たしました。 レースは、だ円形の1周およそ4キロのコースを200周走り、時速は最高でおよそ350キロに達します。 レースは毎年5月に行われますが、104回目となることしのレースは新型コロナウイルスの感染拡大の影響でおよそ3か月延期され、23日、インディアナ州で無観客で開催されました。 予選3位からスタートした佐藤選手は同じホンダのエンジンを搭載したドライバーと終盤まで激しいトップ争いを繰り広げ、残り27周で再びトップに立ちました。 そして、残り5周で後続のドライバーがクラッシュした影響で安全のため先導車がコースに入り、順位を維持したまま佐藤選手が1位でゴールしました。 2010年からインディカー・シリーズに参戦している43歳の佐藤選手は、
インディカーiRacingチャレンジの最終戦は、人々の記憶にどう残るのだろうか? インディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催された70周175マイルのレースの結末は全く以て理想的とは言えなかった。 前戦COTAで飛び入り参加していきなり優勝をかっさらったランド・ノリスは、この日のレースもマクラーレンSPから参戦。2番手フロントロウからスタートして終始先頭争いに絡み、トップを快走していたものの、残り3周でライバルの”悪意”が2連勝を阻んだ。 故意の走行妨害で優勝絶たれたノリス レース最終盤にジョセフ・ニューガーデン、佐藤琢磨、セージカラムら多数を巻き込む大クラッシュが発生したために、レースは3度目のフルコースイエローによって中断。残り10周で再開されると、ここを勝負所と踏んだ4番手ノリスが果敢にプッシュし始めた。 ラスト8周でトップ3に浮上したノリスは、ターン2への進入でグレアム・レ
佐藤琢磨は、43歳でインディ500の2度目の制覇を達成。レース後の記者会見で「夢の中で生きている」と語った。 佐藤琢磨は、8月23日(日)に開催された『第104回 インディ500』でスコット・ディクソンとの接戦を制し、2017年以来となる2度目のインディ500での優勝を達成。インディ500で複数回優勝した史上20人目のドライバーとなった。 2002年から2008年までジョーダン、BARホンダ、スーパーアグリでF1で90戦を戦った佐藤琢磨は、2008年途中にスーパーアグリの撤退とともにシートを失った後、プロのレースキャリアは終わったと考えていた。 しかし、2010年からインディカーに戦いの場を移した佐藤琢磨は、11回のインディ500に参戦。2017年の初勝利に続き、2回目の勝利を挙げた。インディカーで通算6勝のうち2回がインディ500での優勝という勝負強さだ。 「40歳でまだ運転していていま
佐藤琢磨は、2020年にインディ500の決勝レースで優勝を争うことになったスコット・ディクソンとの戦いのなかで“最後まで爪を隠していた”と語る。 佐藤琢磨は合計2度、27周のリードラップしか記録しなかった。しかし、レース終盤の最も重要なタイミング、最後のピットストップを終えてからチェッカーフラッグを受けるまでの時間帯は、ライバル勢を寄せつけないスピードを持っていた。 200周のレースが終盤を迎え、優勝争いを行うドライバーはディクソンと佐藤琢磨に絞り込まれました。佐藤琢磨は168周目、ディクソンはその次の周に最後のピットストップを終えた。ここでディクソンがトップに返り咲き、佐藤は2番手に下がったが、185周目にメインストレートでディクソンをパスし、レースのリーダーとなった。 ここからの佐藤琢磨はディクソンのアタックを何度も阻止し、周回遅れのマシンをパスしながら前進した。そして、佐藤琢磨とディ
2020 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第104回インディー500 決勝:「すべて最後の戦いに向けての準備をしてました。残り3周の時点から僕としてはベストパワーで走れるだけ燃料をずっと蓄えてましたから」 「中盤まではリスタートが不安といえば不安でした」 ――レース前半、そんなにガッついてなかったですよね? 佐藤琢磨:珍しく落ち着いてたでしょ(笑)。 ――でも、リスタートで前にあまり出て来れてなかったので、今日はちょっとレーシーじゃないのかな? と心配したところもあったんですが? 佐藤琢磨:いや、おかしいな、リスタートが下手なのかな? って自分でも思ってた。いっつも抜かれちゃってて。それはミクスチャーにちょっと問題があったからで、最後はパワー・ベストでリスタートできてました。でも、中盤まではリスタートが不安といえば不安でしたね。トラフィックが間に挟まっちゃって、ディクソンがずっと前に行っ
アメリカのモータースポーツ誌「RACER」は、フェルナンド・アロンソと米インディカー・シリーズの強豪アンドレッティ・オートスポーツとの契約をホンダが拒否した可能性があると報じた。本田技研工業はHPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)を通し、エンジンサプライヤーとしてインディカーに参戦している。 F1で2度ワールドチャンピオンに輝いた38歳のスペイン人ドライバーは、F1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500から成る世界3大レース全制覇=トリプルクラウンの野望を掲げ、これまでに2度、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)での戦いに挑戦しており、2020年5月24日に開催される第104回インディ500で3度目のチャレンジに挑む見通しとなっている。 アロンソはマクラーレン・ホンダF1に在籍していた2017年に、ホンダエンジンを積むアンドレッティから初めてイン
Read Also: 【ギャラリー】佐藤琢磨、インディ500で通算2勝目! 毎年5月に開催されていた伝統の一戦だが、今季はコロナ禍の影響で8月に開催延期。無観客での開催となり、例年30万人以上のファンが埋め尽くしていたインディアナポリス・モータースピードウェイの観客席にファンの姿はない。それでも、レースをひと目見ようと場外にファンが集っているシーンも見られた。 ポールポジションはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)。アンドレッティ家にとって、祖父のマリオ・アンドレッティが1969年に制して以来の栄冠を目指すレースとなった。ポイントリーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が2番手。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は自身初のフロントロウ、3番手からインディ500の2勝目を狙った。 悪天候の予報もあったインディアナポリスだが、ドライコンディシ
佐藤琢磨、インディ500優勝会見 全文書き起こし…2012年の雪辱とオーナーへの恩義、勝利への自信、F1を経た2度目のチャンス 2020年第104回インディアナポリス500マイルレース後に行われた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の優勝会見の全文を以下に書き起こす。今年1月に43歳の誕生日を迎えた佐藤琢磨は、聖地インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)での伝統の一戦で歴史に名を連ねるキャリア2勝目の偉業を成し遂げた。 カンファレンスでは、燃費を巡るスコット・ディクソン発言への反応や勝利への自信、2012年インディ500最終ラップの”過ち”とチームオーナー達への想い、エリオ・カストロネベスとのレース前の裏話、43歳という年齢と今後のキャリア等、原稿用紙にして20ページ以上のボリュームに渡るやり取りがあった。 父に連れられ、10歳の時に鈴鹿で観戦したF1日本
21年シーズンはデトロイトの4位が最高位だった佐藤琢磨。来季初戦は記念すべきインディカー200戦目となる 12月9日、佐藤琢磨はオンラインを通して来季のインディカーシリーズの体制発表を行い、2022年はデイル・コイン・レーシング(DCR) with リック・ウエア・レーシングに移籍し、13年目のシーズンに臨むことを表明した。 インディカーシリーズで5チーム目となる移籍だが、来年45歳という年齢にもかかわらず、レースに対する衰えないモチベーションがオンラインの画面からも感じられた。 「最終戦が終わってから、体制の発表まで時間が経ってしまいましたが、来季に向けて複数のチームと話を続けていました。その中でデイルと話をして、彼のインディ500を勝ちたいという熱意に強く惹かれ、共感しました。DCRは今季もロマン・グロージャンを擁してロード、ストリートコースで素晴らしい速さを見せていましたし、インディ
20インディカー・シリーズ第7戦、インディアナポリス500決勝。優勝を喜ぶレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨(2020年8月23日撮影)。(c)Andy Lyons/Getty Images/ AFP 【8月24日 AFP】20インディカー・シリーズ第7戦、インディアナポリス500(Indianapolis 500)は23日、決勝が行われ、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(Rahal Letterman Lanigan Racing)の佐藤琢磨(Takuma Sato)が自身2回目の優勝を飾った。 レースは自身初のフロントロー3番手からスタートした佐藤が、チップ・ガナッシ・レーシング(Chip Ganassi Racing)のスコット・ディクソン(Scott Dixon)を抑えてトップを走っていた残り5周、クラッシュによるイエローフラッグが振られ、コーション
インディカーシリーズ、インディアナポリス500の2019年大会が行われた際のインディアナポリス・モーター・スピードウェイの入場ゲート(2019年5月26日撮影、資料写真)。(c)Kerem Yucel/ AFP 【8月5日 AFP】インディカーシリーズ、インディアナポリス500(Indianapolis 500)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念から、予定していた観客を入れてのレース開催を断念した。主催者が4日に発表した。 大会を主催するインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)は、「州と市の上層部とよく相談した」上で決断したと発表。「非常に残念だが、第104回インディアナポリス500は8月23日に無観客で実施する」と話した。 インディ500は当初、収容人数の50パーセント、つまり最大で17万5000人を入れ
佐藤琢磨のF1最新情報、ニュースを掲載しています。F1ドライバーのコメントやF1チームの情報、レース結果などを随時更新しています。 2017年にインディ500を初制覇した際にスポンサーであるグリコは、大阪・道頓堀の巨大看板「グリコサイン」に両腕を掲げて喜びを表現する佐藤琢磨の特別映像を流して功績をたたえた。 その時の佐藤琢磨はのガッツポーズはグリコポーズに似ていたが、SNSでファンは「左足を上げてたら完璧だった」と指摘。佐藤琢磨も「今度やってみる笑」と完全版“グリコポーズ”の再現に意欲を示していた。 今回、佐藤琢磨はレース後の記念撮影で両腕と左足を上げた完全版の“グリコポーズ”を披露。グリコもTwitterで「セレモニーでのポーズもありがとうございます」とコメントしていた。 日本向けに行われたオンライン記者会見で佐藤琢磨がグリコポーズに込めた思いなど語った。 「勝った後のグリコポーズですが
2020年インディ500結果︰佐藤琢磨、世界最高峰2勝目!史上20人目の偉業…アロンソ 見せ場なく21位 第104回インディアナポリス500マイルレース、通称インディ500が、2020年シーズンのNTTインディカー・シリーズ第7戦として、米国インディアナ州現地8月23日(日)14時30分、日本時間27時30分よりインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で行われ、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨がトップチェッカーを受けた。 2017年以来の偉業を狙う佐藤琢磨は、11度目のインディ500挑戦に向けて最前列アウト側の3番グリッドからスタート。200周のレースを通して終始トップ3を競うペースを刻み、158周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)をオーバーテイクして初のリードラップを獲得すると、その後はシリーズ最強王者の誉れ高いディクソンを寄せ付けず、昨年の
8月23日におこなわれた2020インディカー・シリーズ第7戦「第104回インディアナポリス500マイルレース」で、佐藤琢磨選手が2017年に続き優勝した。この快挙の何が本当に凄いのか、大谷達也が解説する。 【写真を見る】初代NSXなど懐かしの超高性能マシンたち(46枚) 世界最大のモータースポーツイベント佐藤琢磨がアメリカンモータースポーツの最高峰であるインディ500で優勝した。琢磨がインディ500の栄冠を勝ち取ったのは2017年に続いて2度目。前回の優勝を祝して内閣総理大臣顕彰が授与された琢磨にとって、今度は国民栄誉賞に輝いてもおかしくないほどの歴史的偉業である。なんでそんなにすごいのか、ここで説明しよう。 今年のインディ500は通算104回目。第1回開催は1911年だから、明治44年である。こんな大昔からいまも変わらぬスタイルでレースが開催され続けていること自体が驚きといえる。当然なが
2020年08月24日20:25 海外「なんという43歳だ!」世界三大レース、インディ500で二度目の優勝を果たした佐藤琢磨選手に対する海外の反応 カテゴリスポーツ sliceofworld Comment(81) image credit:facebook.com 北米で行われるインディ500はモナコグランプリ、ル・マン24時間耐久と並んで世界三大レースと呼ばれています。8月24日に開催されたインディ500で佐藤琢磨選手が二度目となる優勝を果たしました。佐藤琢磨選手のインディ500優勝に対する海外の反応です。 A fan-less Indy 500 ends with a Takuma Sato victory under a yellow flag 引用元:facebook.com、reddit.com、2 スポンサードリンク ●comment彼の人生は永遠に変わったな。トップグループ
マイケル・アンドレッティは、2020年のインディ500参戦についてフェルナンド・アロンソと交渉しているが、実現するにはホンダという大きなハードルがあることを認める。 「我々はそれについて話した。私は彼に再び運転してもらいたいと思っている。しかし、それには多くのことを実現しなければならないだろう」と2017年のインディア500でフェルナンド・アロンソの初参戦をサポートしたアンドレッティは語る。 「彼は自分が何をやりたいかを決めなければならない。まだマクラーレンと参戦する可能性もある。他にもいろいろとある」 「可能性はあるが、良い可能性ではない」 “他のこと”とは、もちろんホンダの障害だ。マクラーレン・ホンダ時代にフェルナンド・アロンソは、ホンダのF1エンジンを『GP2エンジン』と呼んだ後、アロンソはホンダの支持を失った。 昨年のインディ500にマクラーレンと挑戦した際、フェルナンド・アロンソ
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