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  • 水俣病被害の訴えを遮断 未完の救済 続く不誠実[安田菜津紀エッセイ] | 安田菜津紀エッセイ | 沖縄タイムス+プラス

    「中立とは何か。多数派と少数派の中間に立って、強いものと弱いものの中間に立って、何が中立か」-。水俣病と向き合い続けてきた医師、故・原田正純さんの言葉が、永野三智さんの著書「みな、やっとの思いで坂をのぼる」に綴(つづ)られている。国はもはや、建前ばかりの「中立」さえ、かなぐり捨てたのだろうか。 水俣病犠牲者慰霊式が行われた5月1日、患者・被害者団体と伊藤信太郎環境大臣との懇談会の場で、「事件」は起きた。水俣病患者連合の副会長、松﨑重光さんがマイクを握る。自身の妻・悦子さんが、「痛いよ痛いよと言いながら死んでいった」と訴える最中、環境省職員が「話をまとめて」と横やりを入れて、マイク音を絞って遮った。同様の「遮断」に遭ったのは、松﨑さんだけではない。しかし大臣も、熊本県知事も、水俣市長も、誰もその振る舞いを止めなかった。 3分経(た)ってマイク音を絞る運用は、環境省の「台本」に書かれており、当

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