非オブジェクト指向的に考えると 既に書いたように、オブジェクト指向について説明するのに、 犬や猫が出てくるようなたとえ話は有害でしかないと思います。 やはり、現実のプログラミングに即した例題を使用するべきでしょう。 そこで、本稿ではまず「オセロゲーム」を例として説明を試みます。 Cプログラマにオセロゲームを作らせたら、 まず、盤面を以下のようなグローバル変数で管理しようとするのではないでしょうか。 #define BLANK_CELL 0 /* 何も置かれていない */ #define BLACK_CELL 1 /* 黒のコマが置かれている */ #define WHITE_CELL 2 /* 白のコマが置かれている */ /* * 「cell」にはExcelなどの「マス目」の意味がありますので、 * ここでは、オセロの盤面のマス目を表現していると思ってください。 */ int cell[