「こんな器(虫かご)でコオロギを食えるか!不愉快だっ!」 「コオロギをまずく食べる料理法は、スキヤキだけじゃない、このシャブシャブもだ」 「コオロギを呼べっ!!」 「なんだか不潔な雑巾のような匂い……」 「このコオロギ煮込みは出来そこないだ。食べられないよ」 「明日もう一度ここに来てください。私が本物のコオロギをお見せしますよ」 「用意したコオロギが美味しければ許す。まずかったら死刑」 「コオロギがシャッキリポンと、舌の上で踊るわ!」 「いいかい学生さん、コオロギをな、コオロギをいつでも食えるくらいになりなよ」 「人の心を感動させることが出来るのは、コオロギだけなのだ」 「ありがとう、コオロギ」