長い時間をかけるからこそ得られる感情 ──「REFLECTION」は前作「RUN」から4年ぶりのフルアルバムとなります。トーフさんにとってフルアルバムというフォーマットで楽曲をリスナーに届けるというのは、どういった意味を持つ行為だと思いますか? 単純に長い時間、人を拘束することによってできることってあると思うんです。特にこの4年間で濱口(竜介)監督の映画で劇伴をやらせてもらったりもして、長い時間だからこそできることをすごく意識させられたんですよね。それに今回のアルバムのテーマはコロナ前から考えていたから、当時はDJをがんばろうと思っていたけど、それは叶わなかった。そういうこともあって、この4年間は長い時間をかけて何かをわかってもらうことや、何かを伝えようと試みることに改めて面白さを感じる期間だったなと思います。 ──長い時間をかけて何かを体感するというのは、確かにフルアルバムの持つ効能の1