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フェミニズムの検索結果1 - 9 件 / 9件

  • 弱者男性とフェミニズム(『弱者男性1500万人時代』を読んで)|シバエリ

    「弱者男性」と呼ばれる人々の実態と彼らが抱えている問題について、独自の定量/定性調査と豊富な資料から網羅的にまとめられた本で、「弱者男性」という言葉を取り巻く状況に興味がある人の入門書としてとてもわかりやすい良書でした。 近年ネットを中心に可視化されつつある「弱者男性」にまつわる問題ですが、現状支援やケアはほぼなく、社会構造的に弱い立場におかれているにもかかわらず、「有害」扱いされたり、嘲笑の対象になっているのが特徴です。 「社会構造的に弱い立場におかれている」人々の支援・地位向上・エンパワーなどを行ってきたフェミニズムとの相性も悪く、フェミニズムから派生した男性学でも同様の傾向です。 例えば、おおよそ1.5億の詐欺と詐欺幇助の罪で実刑判決を受けた「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告の求刑に対して、フェミニスト弁護士の伊藤和子さんは「男性優位社会の秩序を乱した女子の朝憲紊乱の振るまいを一

      弱者男性とフェミニズム(『弱者男性1500万人時代』を読んで)|シバエリ
    • 国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta

      人類学篇が人気だったので、たぶん求められているだろう──いや、作成者自身が求めている──フランス現代思想版をつくりました。例により作成者は専門家ではありません。またおそらく漏れているひともたくさんいます(特に1900年以前に生まれたひとは適当)。なにとぞご了承ください。 2024年6月1日 植田将暉 (6月2日更新) アンソロジーJ.デリダ ほか著 ほか『現代フランス哲学12講』,青土社,1986.10. 〔レヴィ゠ストロース、フーコー、バルトとの対話〕レーモン・ベルール 著 ほか『構造主義との対話』,日本ブリタニカ,1980.2. ジャン=ルイ・ド・ランビュール 編 ほか『作家の仕事部屋』,中央公論社,1979.5. 1900年代以前の生まれガブリエル・タルド(1843–1904)タルド 著 ほか『タルドの社会学原理』,岩波書店,1923. ガブリエル・タルド 著 ほか『模倣の法則』,而

        国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta
      • 園子温に対する反応が薄いことを一生懸命正当化していた人たち

        https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20220506182417 より demakirai へー無罪になってるんだー知らなかったなーためになるなーへー lacucaracha 無罪なんて言ってるひと見たことないが、単に『100%有罪なので語るべきものがない』だけでは。擁護する相手もいなければ戦う必要はないが、たわわは『触れてほしくない』と思う人がいることこそ戦う理由なんでしょ。 rna 園子温告発につながる流れの端緒は「フェミニスト」の告発で園氏の釈明文は普通に批判されてて映画業界も前向きに動いててネットでダラダラ争う要素があんまないだけでは。つか、たわわもずっと騒いでるのは一部。 kohgethu 誰が性的加害やらかした映画監督どもを無罪と言ってるんだ?奴らは粛々と社会的制裁を受けてるし騒がなくても罰せられている真っ最中なので

          園子温に対する反応が薄いことを一生懸命正当化していた人たち
        • 『マッドマックス:フュリオサ』に登場する「ある絵画」は何を意味しているのか? ギリシア神話と「ファム・ファタル」から考察する

          アニャ・テイラー=ジョイ演じる若き日のフュリオサや、クリス・ヘムズワースによる敵役のディメンタスなど俳優陣の熱演、前作からさらにパワーアップした強烈かつアイデア満載のアクションシーン、そして崩壊した後の過酷な世界の描写など、本作の見どころは枚挙にいとまがない。そして何より、あのフュリオサが主人公として戻ってくるということで、前作で叩きつけられた新しい女性表象やそこに見られたフェミニズム的メッセージが、本作でどうアップデートされるのか、期待する人も多いのではないだろうか。私はまさにそのひとりだ。 ひと足早く試写で見る機会を得、手に汗握りながら見ていたところ、なんと見覚えのある絵画が登場して意表をつかれた。その絵は、19世紀後半から20世紀初頭に活躍したイギリスの画家、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(1849〜1917)の《ヒュラスとニンフたち》(1896)だ。

            『マッドマックス:フュリオサ』に登場する「ある絵画」は何を意味しているのか? ギリシア神話と「ファム・ファタル」から考察する
          • アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(後篇)|中村隆之

            「関係の思想」としてのアフリカ哲学(1990年代―現在) 1960年代に「他者の哲学」として見出されたアフリカ哲学が、1970年代以降、より若い世代の哲学者によって問い直されはじめ、ヨーロッパから見たアフリカのイメージにとらわれない、新しいアフリカ哲学のかたちが模索されていった。──このような発展段階的なストーリーでお話しできるのは、前篇で紹介した、1980年代のムディンベまでです。 というのも、1990年代以降の「アフリカ哲学」をめぐる言説の動向は、非常に複雑化・多様化していくからです[★1]。私はそんなアフリカ哲学の動向を、〈関係〉という視点で捉えるのがよいと思っています。 〈関係〉とは、アフリカ大陸から多くの奴隷たちが連れて行かれた場所であるカリブ海の詩人で思想家のエドゥアール・グリッサン(1928-2011)が練り上げた概念です。簡単に言うと、私たち一人ひとりが、世界中の人々(さら

              アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(後篇)|中村隆之
            • 子宮系スピリチュアル分析 : Flat 9 〜マダムユキの部屋

              ◇一つの事象をどう捉えるかは人それぞれ *こちらの記事は、SNSを通じて著書の方から強い抗議を受け、私の言葉が足りなかった部分については大幅に加筆をいたしました。 「失礼」「人を見下していることしか書いていない感想は感想とも言えない」「書く能力も権利もない」「嘘ばかり」「他人に最低限のリスペクトもない」「誠実さのかけらもない」などなど、様々なご指摘を受けましたが、先方がそう仰るのであればそうなのでしょう。 私は欠点の多い人間であり、物事の見方に偏りがあることは認めます。反論は致しません。 そして、一度書いて出したものに言い訳もしません。 ですので、言葉足らずだった部分に加筆はしましたが、内容の変更はしていません。 どう受け取るかは、読者の皆さんに委ねたいと思います。 以下より本文 こんにちは。 話したいことが溜まっているので、今月中にあと3本ブログを書きたいのですが、6月はもう明日で終わっ

                子宮系スピリチュアル分析 : Flat 9 〜マダムユキの部屋
              • 老婆を助けた男を褒め称えて女性叩きしてる人たち

                anond:20240531110922 この増田で彼女をぶっ叩くトラバやブコメが多すぎて本当にびっくりしてしまった。この文章だけを読んで、この男と彼女の過失を0:10で考えられる人たちが怖い。 この男、彼女のことは何にも書いてないんだよね。書いてあることは、”自分よりも若い女性であることを示す”年齢と、”あたかも彼女のヒステリーかのように”一方的に別れを告げられたことだけ。 徹底してこの女性を下げるために他の要素を隠してるのね。おそらく、そこを記載すると自分に不利になるということを分かってるから、意図的に省いてる。 それでいて、書いてあることは常に自分のことばかりで、他人の気持ちを想像する文章は一行すら挟まれてない。問題の彼女のことも、老婆のことも、あたかもただの登場人物かのように記述している。 推測だけど、そもそも彼女も自分の添え物程度にしか扱ってなかったんじゃないかな?そうした積み重

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                • このごろ読んだ本(倫理学とかの) - 関内関外日記

                  このごろ読んだ本をメモしておく。かつては一冊読んでは、一冊の感想など書いていたものだが、めんどうくさくなって書かなくなってしまった。でも、せっかく読んだのだからちょっとは書いておこうかと思って、こんなんメモする。 西洋倫理思想の考え方 作者:池松 辰男 山川出版社 Amazon わりとギリシャ、ローマ時代の内容が多め。ルビが丁寧で「馬名にしてえな」とか思うこと多し。著者は功利主義に反対の立場でけっこうディスっている。 道徳的に考えること: レベル・方法・要点 作者:R.M. ヘア 勁草書房 Amazon ……はるかによい表現は、「一見自明な原則」である。このような原則は、「一見自明な義務」(Ross,1930:19)を表現するものであり、形式的に言えば単に全称形の指令なのだが、われわれの受けたしつけによって、非常にしっかりとした根ぶかい傾向性や感情と結びついている。これらの原則と感情を無理

                    このごろ読んだ本(倫理学とかの) - 関内関外日記
                  • 伊勢田哲治氏に答える①

                    伊勢田哲治さんが拙著『動物倫理の最前線』(以下、『最前線』)の書評を発表された。長大な批判を寄せてくださったことにまずはお礼申し上げたい。仔細にわたる批判を書こうと思えば、問題とする文献の読み込みや論点の整理に相応の時間と労力を割かねばならない。伊勢田さんがこのたびの書評をまとめられたことは、拙著にそれだけのリソースを割く価値があると考えてくださった証だと理解している。 社会正義に対する批判は、しばしばそれ自体が悪しき振る舞いとみなされ、あまつさえ当該の正義が擁護する被抑圧集団への差別とさえ即断されることがあるが、これは健全な思考とは思われない。社会正義は世の常識に異を唱える以上、反発や批判が巻き起こるのは当然であり、それに対して説得力のある回答を示せることが当の正義の妥当性を担保する。加えて、いかなる正義も人間が担うものである以上、過ちを犯し、ことによると全くの倒錯や邪道にさえ陥る可能性

                      伊勢田哲治氏に答える①
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