「周波数特性はフラットなほうがいい」 「低域を聞こえやすくすると、ボーカルが聞こえにくくなる」 「聴き比べれば、24bitの音源は16bitの音源より明らかに音がいい」 「エージングで音が変わる」 イヤホンやヘッドホンに興味を持っている人なら、こういった言葉を一度は耳にした機会があるだろう。しかし、これはどこまで正しいのか。そして、どのような仕組みでそう感じるのか。 音響学を学べば、そんな疑問に対する手がかりが得られるかもしれない。6月8日に開催された「イヤホン・ヘッドホンを楽しむための音響講座」に参加した。主催は、finalブランドを展開するS'NEXT。会場には、約100名の一般参加者に報道関係者や招待客を加えた、合計120名が集まった。 理屈が分かると、オーディオがより楽しくなる 内容はもともと、社内研修用に用意していたもの。「ふだんfinalのイヤホンを使っている一般のユーザーにも