自分より若い人の訃報に接するのは、辛いものだ。 その死が突然であれば、ショックは数倍にまで膨れ上がる。 さらに、それが愛する"作品"の生みの親だった・・なんていうとき。 思わず天を見上げ、毒づいてしまう。 ――なんてことしやがるんだ。。バカヤロウ!! 「未完」に終わった傑作に対する、忸怩たる想い。 結果、最新にして最終となった41巻を含め 改めて全巻を読み通したのは、つい先日のことだった。 たった1冊で、結末への展開が見えるわけがない。 なかば諦めつつ、未読だった41巻を開いた。 グリフィス側とガッツ側、ともに"その後"が示され 壮絶なバトルシーンとは異なる、一見淡々とした描写が続く。 だが、そのなかでも、グリフィスの"月夜の出奔"や 狂戦士の甲冑を通じ"過去の触"を垣間見るガッツなど 先の伏線となるだろう、いくつかの〈謎)が提示されてゆく。 そしてあろうことか、完成を見た最終話において