生理痛や更年期症状など、つらーい「女性のお悩み」。いま、ヨガの効果が科学的に明らかとなり、健康プログラムではなく、医療の現場でも導入が進んでいます。今回は、産婦人科の専門医・高尾美穂さんに、「更年期症状」と「PMS(月経前症候群)」の改善を期待できるヨガを教えてもらいます。 ヨガの基本「呼吸」の効果とは? ヨガを行う前に、ぜひ覚えて頂きたいのが「呼吸」。深くゆっくりとした呼吸を行うことで、体のさまざまな働きを調節する自律神経のバランスを整えることが期待できます。ポイントは、「鼻から4秒かけて吸って、鼻から6秒かけて吐く」。横隔膜にある自律神経が刺激され、副交感神経(リラックスモード)が優位になっていきます。 更年期のお悩み「尿もれ」を改善するヨガ 閉経時期の前後10年間(45歳から55歳ごろ)の更年期に起こるさまざまな心身の不調。そのなかで、深刻なお悩みのひとつとなっているのが「尿もれ」で