新型AIモデル「GPT-4o」が発表されたものの、実は多くの謎が残されており、研究者たちからもさまざまな疑問が投げかけられています。特に、旧GPT-4に比べて驚異的に高速化された出力スピードは、単なるハードウェアの改善だけでは説明できないレベルのものです。一方、性能の一部が低下しているという報告もあり、今後の詳細な検証が求められそうです。GPT-4oは汎用人工知能(AGI)に近づく一歩とされており、次世代の「GPT-5」への期待も高まっています。この記事では、『生成AIで世界はこう変わる』の著者で、東大 松尾研究室の今井翔太氏が、研究者の視点でGPT-4oの性能と次世代のGPT-5への可能性について解説します。