月刊誌FACTA(ザ・ファクタ)が11月号で、米国CDC(疾病予防管理センター)が新型コロナウイルスを確認するためのPCR検査を年内に中止すると発表した、などとする記事を掲載した。現時点でこのような事実はなく、その他にも重大な事実誤認が複数あることがわかった。FACTAのサイトから削除された。 FACTA編集部は、筆者の取材に対し「当該記事は、事実誤認がありましたので、ネットから削除しております。次号(11月21日号)の誌面でお詫びを掲載する予定です」としている。 「CDCが、PCR検査は新型コロナとインフルの区別がつかないと説明した」という事実はない 問題が判明したのは「米CDC『PCR廃止』の謎解き」と題する記事。サブタイトルに「新型コロナとインフルエンザの区別もつかず、擬陽性が9割との指摘も」と書かれ、冒頭は次のように書き出している。 米疾病予防管理センター(CDC)が今年7月21日