2020年4月24日、早稲田大学 大学院経営管理研究科の「ブロックチェーンと分散ファイナンス演習 (2020春)」第1回にて使用したスライドです。
リーダー選挙は、分散システム内の 1 つ (プロセス、ホスト、スレッド、オブジェクト、または人間) に特別な権限を与えるというシンプルなアイデアです。これらの特別な権限には、作業を割り当てる機能、データの一部を変更する機能、またはシステム内のすべてのリクエストを処理する責任が含まれます。 リーダー選挙は、効率の向上、調整の削減、アーキテクチャの簡素化、運用の削減のための強力なツールです。一方、リーダー選挙では、新しい障害モードとスケーリングのボトルネックが発生する可能性があります。さらに、リーダー選挙では、システムの正確性を評価するのが難しくなる場合があります。 これらの複雑さのため、リーダー選挙を実施する前に他のオプションを慎重に検討する必要があります。データ処理とワークフローの場合、AWS Step Functions のようなワークフローサービスでは、リーダー選挙と同じ利点の多くを達
This is a guest post by Ankit Sirmorya. Ankit is working as a Machine Learning Lead/Sr. Machine Learning Engineer at Amazon and has led several machine-learning initiatives across the Amazon ecosystem. Ankit has been working on applying machine learning to solve ambiguous business problems and improve customer experience. For instance, he created a platform for experimenting with different hypothe
分散を計算する 一般に、手元にあるデータ(標本) $ x_1, x_2, x_3 ...x_n $の$ N $個データがあり、その平均を $ \mu $とした時、その分散 $ { s }^{ 2 } $は、以下のように得られます。 {s}^{ 2 }=\frac { 1 }{ N } \sum _{ i=1 }^{ N }{ { \left( \mu -x_{ i } \right) }^{ 2 } } #include <stdio.h> #include <random> int main() { std::vector<double> data; std::mt19937 engine; std::uniform_real_distribution<> random(-1.0, 1.0); for (int i = 0; i < 100000; ++i) { data.push_ba
第470回で、米海軍の分散海洋作戦(DMO : Distributed Maritime Operations)を取り上げた。洋上の広い範囲に、センサーとシューターを分散展開させるところが骨子である。では、陸上ではどうだろうか。 砲兵は戦場の神である ……という業界の格言(?)がある。言い出しっぺはヨシフ・スターリンであるらしい。確かに、ソ連軍、あるいはソ連軍の流儀を受け継ぐ国の陸軍では、火力支援手段として砲兵を重視する傾向が強いように見受けられる。そして、その火力がいかほどの威力を有しているのかを実地に体験させるのが、陸上自衛隊による富士総合火力演習の本来の目的であるわけだ。 陸上自衛隊による富士総合火力演習で発砲する自走榴弾砲。まとまって発砲すると勇壮ではあるが、ひとたび見つかって狙われると脆弱でもある 撮影:井上孝司 砲兵は普通、「砲兵隊」を編成して動く。小さな単位から大きな単位まで
海外の軍事関連ニュースを見ていると、ときどき遭遇する言葉が “enabler”。意味は辞書通りで、「○○を可能にするもの」という意味になる。もちろん、米軍が推進している新しい戦闘概念「JADC2(Joint All Domain Command and Control)」にも3つのイネーブラが存在する。今回は、小型化と分散化に関わるJADC2のイネーブラを紹介しよう。 「JADC2(Joint All Domain Command and Control)」のアプローチ 資料:DoD 通信 小型化・分散化とネットワーク化は不可分の関係にあるから、当然ながら通信はJADC2のイネーブラとなる。もっとも、軍事の世界ではもともと、通信は重要なものと見なされているし、その延長線上でNCW(Network Centric Warfare、ネットワーク中心戦)という言葉もあった。ただ、以前からあったネ
高性能・高機能で高価な少数のプラットフォームに機能を集中する代わりに、ネットワーク化した多数のプラットフォームに機能を分散して冗長性を高めるとともに、探知・打撃能力を分散化しつつ連携させる。そういう話になると、センサーに求められる要件も違ってくるかもしれない。連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 小型で安価、でも性能は譲るな 「高性能・高機能で高価な少数のプラットフォームに機能を集中する」なら話は簡単で、カネに糸目を付けずに、高性能・高機能なセンサーを開発することになる。といっても、それを実際にやるのは簡単な仕事ではないのだが。 ところが、「ネットワーク化した多数のプラットフォームに機能を分散」となると数を揃えることが前提になるから、コストへの配慮が従来以上に求められる。 それに、SWaP-C(Size, Weight, Power and Cooling。サイズ、重量、消費電
第388回でミサイル防衛について書いたとき、当然ながら、弾道ミサイルの発射を探知するための早期警戒衛星についても取り上げた。 ところがその後、極超音速飛翔体という新手の脅威が世間の耳目を集めるようになってきた。そこで新たに、従来とは異なる衛星を導入する話が出てきている。以前に取り上げた話と重複する部分もあるが、そこは御容赦いただきたく。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 まずは現状のおさらい 弾道ミサイルを発射すると、盛大に排気炎が出る。それは宇宙空間から赤外線センサーで探知できるほどのレベル。そこで、赤道上に配した静止衛星に赤外線センサーを搭載して、弾道ミサイルの発射を常時監視しようという話になった。 米軍の場合、その一番手がDSP(Defense Support Program)で、その後継として配備が進んでいるのがSBIRS(Space Based Infrared
前回は、米空軍のAWACS(Airborne Warning And Control System)機更新に関する話題を「つかみ」として、航空戦の分野における分散化の話を取り上げた。続いて今回は、米海軍の話題となる。 A2AD そこで避けて通ることができないキーワードが、アクセス拒否・地域拒否(A2AD : Anri-Access / Area Denial)。自国に近いエリアを対象として、強力な攻撃手段を整備することで「敵軍が当該エリアに侵入してこないようにする」のがアクセス拒否、「敵軍が当該エリア内を自由に行き来できないように行動を抑え込む」のが地域拒否、といった意味になろうか。 海洋戦闘の分野でこれをやろうとした場合、当然、強力な対艦打撃力が必要になる。中国が導入しているとされる対艦弾道弾(ASBM : Anti-Ship Ballistic Missile)は、その対艦打撃力の一例
はじめに この記事は株式会社digglueの新卒を含む社員向けの勉強会で利用した内容です。今回のテーマは可用性と一貫性と分散システムについて。内容や表現の間違いなどがあるかもしれませんがご了承ください。 トランザクション処理とは トランザクション処理とは、まるで一つの操作のようにまとめられる処理の単位です。 例えば、残高10,000円の預金に8,000円を振り込むといった場合、「10,000円を読み取って、8,000円を足し、18,000円を書き込む」を1セットとして実行します。 この操作の中には読み取り操作と書き込み操作が含まれますが、仮に読み取り操作と書き込み操作が分離されていて、他のプロセスが割り込むと結果の整合性が取れなくなる場合があります。 例えば、8,000円の振り込みの途中にちょうどクレジットカード会社から2,000円の引き落としのプロセスが割り込んできたとしましょう。 トラ
現時点で主流となるには至っていないが、軍用衛星の分野にも「小型衛星の多数配備」を追求する動きが出ている。高性能だが大形で高価な衛星ではなく、いわば「安い、早い、うまい」を目指す考え方だ(牛丼屋か?)。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 大型・高性能・高機能の衛星の課題とは 人工衛星といっても「ピンキリ」だが、軍事用途の衛星についていえば、大形・高機能・高性能を求める傾向が強い。しかし、当然の話として、大形・高機能・高性能の衛星は高価になる。ところが、それだけの話では済まない。 大形で重い衛星を軌道に投入しようとすれば、打ち上げロケット(SLV : Space Launch Vehicle)は大型の衛星を収容できるだけのサイズを備えたペイロード区画と、重い衛星に十分な速度をつけるための大きな推力を持たなければならない。 すると、衛星だけでなく、それを打ち上げる際に使用するSL
分散環境ではネットワークが生命線となる。物理的に分散しているノードを結ぶネットワークが機能不全を起こせば、分散環境そのものが瓦解しかねないからだ。 ネットワークに対する脅威 軍用のネットワークでは、動き回るプラットフォームが相手になることが多いので、必然的に無線通信を使用する場面が多くなる。筆者の口癖で「電波に戸は立てられない」から、通信内容が敵軍に傍受される可能性を考えなければならないし、逆に敵軍が妨害を仕掛けてくる事態は不可避と考えなければならない。 すると、ネットワークに対する脅威としては、まず電子戦が挙げられることになる。これは電波という、物理的なレイヤーに対する妨害が主体となる。しかしそれだけでは話は終わらず、もっと上位のレイヤーにおいても脅威は考えられる。マルウェアを送り込む等の手段によって仕掛けられる、サイバー攻撃が典型例といえよう。 小型化・分散化した戦闘環境においては、こ
現在進行中のテーマの一つが「分散化」だが、単に分散させるだけでは、各個撃破されたり、攻撃が散発的になってしまったりして役に立たない。第470回で米海軍の分散海洋作戦(DMO : Distributed Maritime Operations)について説明した際にも言及したが、物理的には分散していても、交戦に際しては協調・集中しなければならない。 リーチの長い武器:地対地ミサイル「ATACMS」 DMOを取り上げた際にも触れたように、「物理的には分散していても、交戦に際しては協調・集中」すると、例えば「敵軍に対して四方八方から一斉に攻撃を仕掛ける」ような話になる。いわゆる同時弾着射撃の考え方に近い。 ただ、中露などの国がアクセス拒否・地域拒否(A2AD : Anti-Access / Area Denial)を掲げるようになると、内懐まで飛び込んでいって交戦する形をとれるかどうかは疑問がある
有人機と無人機がチームを組んで任務を遂行する、いわゆるMUM-T(Manned and Unmanned Teaming。有人機と無人機のチーム化)という言葉や概念が出てきて、しばらく経つ。すでに米陸軍ではAH-64Eアパッチ・ガーディアン攻撃ヘリとMQ-1Cグレイ・イーグル無人機などの組み合わせにより、MUM-Tを具現化している。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 AH-64Eアパッチ・ガーディアン。単なる武装ヘリではなく、MQ-1Cグレイ・イーグル無人機の管制も可能。機首には電子光学センサー、ローターマスト上にはレーダーを備える 写真:US Army MUM-Tをどう使うか これまで、MUM-Tについては「有人機を突っ込ませるには危険な場所に、墜とされても人命の損失が発生せず、有人機と比べればまだしも諦めがつきやすい無人機を突っ込ませる」という文脈で語られることが多かっ
今週のお題は、米陸軍が開発を進めているMRC(Mid-Range Capability)。逐語訳すると「中射程能力」となるが、それではなんだか意味不明。「中射程打撃能力」と意訳すると、まあ意味は通る。2023年に、プロトタイプを配備する予定とされている。連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 MRCの概要 MRCは、米陸軍が推進している新しい長射程精密火力構想「LRPF(Long-Range Precision Fires)」の一環。現用中のMGM-140 ATACMS(Army Tactical Missile System)の後継として開発が進んでいるPrSM(Precision Strike Missile。射程は500km程度)と、極超音速滑空飛翔体を撃ち出すLRHW(Long-Range Hypersonic Weapon、射程は2,760km程度)の間に位置する、射程
以前に第468回で取り上げたように、米軍が推進しているJADC2(Joint All Domain Command and Control)戦闘コンセプトにおけるイネーブラの一つとして「クラウド関連技術」が挙げられている。今回はこのクラウドとエッジを取り上げてみよう。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 「JADC2(Joint All Domain Command and Control)」のアプローチ。見づらくて恐縮だが、下部に青く囲んだ場所に「Cloud」とある 資料:DoD エッジ処理の必要性 艦艇や航空機といった個々のプラットフォームが自己完結、スタンドアロンで動くのであれば、所要の機材やシステムは、すべて自前で抱え込む必要がある。しかし、ネットワークにつながっていることが前提で、その上で「すべての戦闘空間にまたがる一元的な情報の共有・一元的に指揮統制」を実現すると
Nostrプロトコルって何やねんという方はまず以下の記事などを参照いただけると良いかと。 qiita.com qiita.com さて、読者の方々がNostrプロトコルの概要は理解している前提で以下、掲題に関して。 数日前にNostr(プロトコル上で構成されたTwitterライクなマイクロブログ)で follow している、あるユーザが、Nostr(プロトコル)はリレーサーバを信頼してないという点でP2Pと同じである、リレーサーバはただのハブである、といった主旨のことを投稿していて、それを読んでハッ!っとひらめいたことがあった。 それは、Nostrプロトコルというのは、本質的にはクライアントをノードとしてpeer-to-peerでやりとりできるオーバレイネットワーク(以降、オーバレイと略記)に近いものを構成するプロトコルなのではないか、という見方である。 オーバレイでのアドレスは公開鍵 ク
DynamoDB はキーバリュー(ワイドカラム型)でデータを簡易に操作することが主要な役割です。 3.特徴 無制限に性能を拡張できます。 SSDに保存され、シンプルなクエリ言語によって、安定した低レイテンシーのクエリパフォーマンスが実現可能です。 高可用性、3AZに保存されます。 マネージド型のためメンテナンスがいりません。 プロビジョンドスループット。テーブルごとにRead(RCU)とWrite(WCU)に必要なスループットキャパシティを割り当てることが可能です。なお、スループットキャパシティの変更は無停止で行うことが可能です。 新機能 – DynamoDB Transactions 更新 (または削除) しているクライアント側の項目が、Amazon DynamoDB の項目と確実に同じになるようにするためのオプティミスティックロックをサポートしている。 条件付き書き込みが成功するのは項
信頼性の高いスレッドまたはマシン間で作業を分散できる「Celery」のインストールについて解説しています。 「Celery(https://github.com/celery/celery)」は、オープンソースの分散タスクキュー(スレッドまたはマシン間で作業を分散できるもの)です。 ■Python 今回のPythonのバージョンは、「3.8.5」を使用しています。(Windows10)(pythonランチャーでの確認) ■scrapyをインストールするscrapyをインストールを行いますが、今回はpipを経由してインストールを行うので、まずWindowsのコマンドプロンプトを起動します。 pip install celery起動後、上記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。 なお、今回は、pythonランチャーを使用しており、Python Version 3.8.5にインストールを
近年のハードディスクドライブやSSDの製品は、丈夫で安全性に優れているものの、 いつ急に故障して読み込めなくなるかはやはりわかりません。 そこで、「RAID5」(Redundant Arrays of Independent Disks)のシステムを運用して、 ハードディスクないしSSD(ソリッドステートドライブ)のどれかが故障した時に、 後からデータを復旧するにはどのように対処をすればいい?という疑問について。 RAID5を導入してハードディスクやSSDを冗長化する手法とは? まず、日々のHDDやSSDでのデータの更新によるわずかな差分のファイルでも、 何かのトラブルで失うのを防ぐためには、余裕があれば冗長化を施すRAID1やRAID5、 あるいはそれらが設定されたNASでのバックアップと、データの回復による運用をおすすめします。 こちらの説明では、Windowsのパソコンで、BUFFA
今回は両用戦に関連する話。両用戦といえば、陸・海・空にまたがる複雑な作戦だから、そこで的確な状況認識と統制を行うためには、情報システムによる支援が欠かせない。だから、第431回で少し触れたように、揚陸艦は両用戦のための指揮統制システムを必要とする。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 揚陸艦の指揮統制設備 ネットの海をさまよっていたら、たまたま、米海兵隊の「両用戦教範」に行き着いた。それによると、米海軍のワスプ級強襲揚陸艦には、指揮統制に関わる施設やシステムが、以下のようにたくさんある。 CIC(Command Information Center)。指揮官が陣取る場所 ITAWDS(Integrated Tactical Amphibious Warfare Data System)。両用戦に関する情報を扱うシステム LFOC(Landing Force Operation
最近、ことに米海兵隊において顕著なのが、「一つところにとどまる代わりに、敏速に拠点を移動しながら交戦する」という方向性。海兵隊ほど目立ってはいないかもしれないが、米空軍もACE(Agile Combat Employment)という概念を打ち出して、いろいろ訓練をしている。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 航空戦力を身軽に ACEを日本語訳すると、「機敏な戦闘展開」となるだろうか。アメリカ本土の基地から海外の基地に向けて、迅速に航空戦力を送り込むとの考え方は以前からあるが、さらにそれを深度化して、機敏に動き回れるようにして生残性を高めようとしている。 航空戦力の移動は、単に機体だけ送り出せば済むものではない。操縦士だけでなく、整備員をはじめとするさまざまな支援要員も連れて行かなければ、機体が飛び立てない。さらに、整備用の工具や各種機材、スペアパーツ、牽引車や弾薬搭載車を初
先日、ある方と話をしていたら「衛星で監視するといっても、衛星が破壊されるかもしれないし、衛星からデータを送るための通信が妨害されるかも知れないから役に立たない」との主張を開陳される事態になった。「はて、そういうものなのか?」と疑問に思った次第。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 数を増やすアプローチ 物書きの身辺で発生した出来事は、何でも原稿のネタにになり得るという経験則がある。そこで今回は、この話を「つかみ」として、衛星群(constellation)の抗堪性について考えてみようと思う。 ちなみに最近、「コンステレーション」というと特定の衛星を指すものだと勘違いしているような話が見受けられるが、本来は「衛星群」を意味する一般名詞である。 さて。その衛星群の抗堪性という観点からすると、極端な言い方をすれば「数は勝利」というアプローチが考えられる。それを具現化しているのが、御
米空軍は2022年4月26日に、E-3セントリーAWACS(Airborne Warning And Control System)の後継として、ボーイング製E-7の採用を決定したと発表した。「後継機は前任よりも高性能」という常識に照らして考えると、奇異に感じられる選択であるかもしれない。 ボーイングのE-7とは E-7は、ボーイング737のエアフレームに、ノースロップ・グラマン製のMESA(Multi-role Electronically Scanned Array)レーダーを搭載した機体。すでにオーストラリア、トルコ、韓国で導入実績があり、イギリスも採用を決めて発注済み。 オーストラリア空軍のE-7。同国では開発プログラムの名称から、「ウェッジテイル Wedgetail」とも呼ばれるが、後に同機の採用を決めたイギリス空軍も、制式名称を「ウェッジテイルAEW.1」にしてしまった 撮影:
偏差値って何?学生時代によく聞いた「偏差値」という言葉。 私の場合大抵は「偏差値」という言葉が出るときは楽しくない場面が多かったです。 自分の得点が平均値と同じなら偏差値は50ということですから、偏差値40台なら「もうちょっと頑張らないと」とか、偏差値50を超えると「ひとまず安心かな」といった感覚がありました。 でも心の何処かに「どうしてテストの点数ではなくて偏差値にばかり注目するのだろう」という引っ掛かりがいつもありました。 今回学び直して、「偏差値」がどういうものかがわかりましたので、このノートに記しておきます。 計算方法は後回しにして結論からいうと、「偏差値」とは平均値からの離れ具合をみんなと比べた、ということでしょうか。 「みんなと比べてどのくらいヤバい(またはスゴい)の?」を測る指標だということですね。 全員の中での位置関係平均値からの「離れ具合」ということであれば、たとえば平均
スラリー分散は塗料分野では一部で興味をもたれていたが、最近燃料電池・キャパシタ・太陽電池など、金属ならびに金属酸化物を分散する上で問い合わせが増えてきている。今回はスラリー分散の用いることのできる湿潤分散剤とその配合例について紹介したい。 固体粒子への吸着性と分散安定化 金属・金属酸化物への吸着性では、リン酸基が最も強いといえるであろう。図1に、末端にリン酸基を持つ直鎖状の分散剤を載せた。リンPが酸素原子Oを介して金属Mと相互作用し引き合う。カルボキシル基もリン酸基よりは弱いようであるが、リン酸基が何らかの事情で用いることのできないときには有効である。主鎖は立体障害による安定化保護層を形成するうえで重要である。ポリエステルや脂肪酸系、ポリエーテルなどがあるが、EO(エチレンオキサイド)・PO(プロピレンオキサイド)の組み合わせで極性が変えられ、系との相溶性をコントロールできる。 ここで金属
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