宮﨑駿監督(82)10年ぶりの新作『君たちはどう生きるか』が公開された。舞台は戦中・戦後の日本。作品では、敬愛する歴史探偵・半藤一利氏との対話の“成果”が見え隠れしていた。 10年ぶりの新作 同作は戦時下の日本、母を失った少年が父とともに疎開する場面から始まる。 「ファンタジーと冒険活劇の一方で、市井の人々の見た戦争が描かれています」(映画ライター) 前作『風立ちぬ』(2013年)の公開前に、宮﨑氏には大きな出会いがあった。その相手が、『日本のいちばん長い日』で知られる作家の半藤氏だ。2人は『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(小社刊)と題した書籍も刊行した。