(CNN) ロシアが侵攻したウクライナの首都キーウ(キエフ)の近郊にあり、住民の虐殺疑惑も起きたブチャに通じる森の中を縫う焦土と化した短い距離の路上が最近、周辺を通る住民らが足を一時止めて戦闘の結末を目に刻む「名所」ともなっている。 「ロシア軍戦車の墓地」とも呼ばれる場所で、付近には戦闘で吹き飛ばされた戦車や装甲車両の十数両がさびたままで放置されている。変形した戦車などの残骸に自宅などへ戻る住民が視線を注いでいる。 ブチャでは今年3月、侵攻したロシア軍の占領が数週間続き、ウクライナ軍がその後、奪還して解放した。ウクライナ軍の奮戦を象徴する土地としてもたたえられた。それ以降、破壊されたロシア軍戦車などはそのままの状態で残されている。 ウクライナ東部や南部での戦況の劣勢が絶えず伝えられる中で、「ロシア軍戦車の墓地」は勝利が意味するものを同国国民が直接理解し得る場所ともなっている。 到着した住民