2021年、大崎駅は開業120周年を迎える。 2002年には、りんかい線が延伸を果たして埼京線と相互乗り入れを開始。同時に南口を新設し、大崎駅のにぎわいは加速した。それまで光の当たることが少なかった同駅は熱い視線を注がれるようになった。それでも、一般的に知名度が高いとはいえない。 そんな大崎駅の存在感を高めようと、JR東日本は開業120周年を前にオリジナルキャラクター「おうさき」を誕生させた。ウサギを模したキャラクターで、大崎(おおさき)とうさぎをかけていることがうかがえる。 おうさきの誕生を知らせるポスターには、「大崎ってなにもない」「大崎止まりの山手線はいらない」「他の駅と間違って降りました」などと自虐的な文言が並ぶ。山手線の西側には池袋駅・新宿駅・渋谷駅など、指折りのメジャーな駅が連なる。そうしたメジャーな駅に近いだけに、大崎駅の存在が隠れがちになることは仕方ない。 それでも大崎駅の