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大槻ケンヂの検索結果1 - 38 件 / 38件

  • 君は青いギターが呪物になる過程を見たことはあるか?/大槻ケンヂ「医者にオカルトを止められた男」|webムー 世界の謎と不思議のニュース&考察コラム

    怒り、恨み、願い……何らかの思いを備えた物品は広義で「呪物」というカテゴリに入れられる。物語に生きる人が生み出す呪的文脈は簡単にリアルを食いつぶす。 明るい呪物コレクターたち 小学校の頃によく遠足で中野の哲学堂に行った。東洋大学の創始者である井上円了が作った公園である。井上円了はオカルト否定派の学者であった。でも、基本的にその手の話が大好物だったようで、幽霊が出たという梅の木をわざわざ他の地から公園内に移植したりということやっている。 そして哲学堂の門には幽霊の木像が配置された。昭和の昔でさえすでに古ぼけてくすんだ色になっていたその木像は異様な妖気を発していた。遠足に来た小学生たちをいつも震えあがらせた。 「こわい!」「見ちゃった!」「見たら呪われるらしいぞ」「目が合った」「呪われた!呪われた~!」 中野区立北原小学校の生徒たちにとって、実際に呪われたかどうかは定かでないが、哲学堂公園入り

      君は青いギターが呪物になる過程を見たことはあるか?/大槻ケンヂ「医者にオカルトを止められた男」|webムー 世界の謎と不思議のニュース&考察コラム
    • 大槻ケンヂさん「若い人が悩んでると、この作品を読みなさいって言いたくなるけど、それだけは超えちゃいけない」

      ムッチー (ガッチー&ムッチー) @Gatchy_Mutchy 昨日、大槻ケンヂがラジオで「若い人が悩んでいる姿を見ると、この作品を読みなさいよって言いたくなるけど、それだけは超えちゃいけないと思ってる」って言ってて、宇多丸さんも「それはマジで良くないからホントそう」って言ってた。 2023-06-07 09:36:39

        大槻ケンヂさん「若い人が悩んでると、この作品を読みなさいって言いたくなるけど、それだけは超えちゃいけない」
      • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第12回)鬱フェス新宿の子犬

        先日、クラブチッタ川崎で行われた「鬱フェス2023」に参加した。神聖かまってちゃん、上坂すみれさん、ベッド・インその他多数のアーティストと共演した。 「鬱フェス」は、バンド・アーバンギャルドが主催している音楽フェスティバルだ。「病気のみなさんこんにちは」というキャッチコピー。さわやかな夏の野外フェスには向かないような、サブカル色が濃いというか、マニアックでコケティッシュなメンツを集めて開催されている。今年で10回目となる。 僕は10回皆勤賞で出演している。3年前の回では新しい学校のリーダーズとコラボして歌った。その時はまさか彼女らがその後世界的にブレイクするとは夢にも思わなかった。素晴らしいことである。 今年は僕があと数年で還暦を迎えるということで、赤いちゃんちゃんこを着せられて「老後じゃないもん MAXX TOSHIYORI」というアーバンギャルドとのセッションで出演することになった。マ

          大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第12回)鬱フェス新宿の子犬
        • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第15回)紫の炎

          筋肉少女帯のツアー中だ。初日はクラブチッタ川崎で行われた。 その数日前であったか、ミュージシャンの某さんがご自身のライブ冒頭で「今日は歌いたくない。おしゃべりがしたい」と言うような発言をして物議を醸すと言う騒動があった。 『……それオレの格好のMCネタだよなぁ』と正直思ったのだ。でも、某さんに悪いし、そんな日もあるのだろうし、ツアー初日からそういうネタを放り込むのもどうなんだよくないぞ、やめておこうオレよ「よせよ」と「ネバーエンディングストーリー」の日本語カバーにおける羽賀研二さんの歌い出しの言葉で自分を抑え、僕はステージに立った。 でも、どうにも1曲目の「サンフランシスコ」の曲中に口がムズムズしてたまらないのだ。言いたい。言いたい。 どうしても言いたくなって1曲目終わるやいなや「今日はしゃべりたくないよー!!」と開口一番大絶叫してしまった。 そこはやはり場外ザワザワッとなった。某さんには

            大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第15回)紫の炎
          • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第14回)ほな、どないせぇゆうね

            筋肉少女帯のツアー中である。 11月22日のZepp DiverCityがファイナルになる。筋肉少女帯はラウドロックバンドだ。60歳も近くなってのラウドロックのライブは体力も気力も死に物狂いである。全身全霊で、全集中して対峙しなければできるものではない。真面目なことを言うが、これは紛れもなく真実である。すべての雑念を捨て、煩悩を振り払い、ただステージとお客様と自分たちの音楽のみに専念しなければ、目指す高みにはたどり着くことが叶わないのだ。 ……で、先日、メイドカフェに行ってきた。 「雑念全然捨てとらんやないか」「煩悩しかないやろうお前」と言われたなら返す言葉もないが、行きたかったんである。ここ数年、一回行ってみたいと密かに思っていたのだ。 正確にはメイドカフェではなくてコンセプトカフェと言うのだそうだ。お店ごとに例えば「妖精さんがお店にいっぱい」とか「アイドル候補生がお給仕します」などとの

              大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第14回)ほな、どないせぇゆうね
            • 大槻ケンヂ「つぶれる前の雰囲気がわかるようになって」3回事務所が倒産、バンドからの脱退…それでも音楽活動を続けた理由|概要|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE

              90年代の音楽シーンに颯爽と現れ、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンの支持を集めた筋肉少女帯。そのフロントメンバーが大槻ケンヂだ。今年メジャーデビュー35周年を迎え、アルバム『一瞬!』の発売、ライブ活動やフェスへの出演など、今なお変…

                大槻ケンヂ「つぶれる前の雰囲気がわかるようになって」3回事務所が倒産、バンドからの脱退…それでも音楽活動を続けた理由|概要|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE
              • 筋肉少女帯&三柴理デビュー35周年記念!大槻ケンヂ×内田雄一郎×三柴理ロング鼎談 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

                幻の名盤解放同盟に入るような曲を集めたのが「UFOと恋人」でした ──メジャーデビュー35周年おめでとうございます! まずは先日横浜と川崎で開催された「UFOと恋人」30周年再現ライブの感想から(参照:筋肉少女帯が「UFOと恋人」をライブで再現、疲れ知らずでライブをする方法に気付く)。これも35周年企画の一環ということですが、いかがでしたか? 内田雄一郎(B) レコーディングしてる頃のことをいろいろ思い出しましたね。当時、木目のきれいなベースを買いまして。これにお経を書いたら耳なし芳一ベースができるなと思って写経の本を片手に筆ペンでベースにお経をずっと書いていたんですけど、途中で気持ち悪いなと思ってやめました(笑)。完成していたら新崎人生(全身に写経を施したプロレスラー)より早かったかもしれない。 ──大槻さんはライブ後に「オレ今日一度もライブ中に座らなかった! なるほど重要なのはセトリと

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                • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第17回)できるまでずっと

                  40代から弾き語りを始めて最近はさまざまなミュージシャンとツーマンライブをやっている。先日は茂原でROLLYさんと共演した。 茂原駅にはロッテリアしか食べるところがなかった。でもそのロッテリアではなんとラーメンを出していたのだ。嘘じゃない! 本当だって。僕はそのラーメンを食べた。何味だったっけかな? きっと今後、全国のロッテリアでラーメンをメニューに入れる計画があるのだろう。それで実験的に茂原でまずはこっそり出していたのではないか……。 そう思いひとり納得した。ライブのMCでそのことを話したら誰も信じてくれなかった「嘘じゃない! 本当だって」お客さんからは「えー??」と言う反応しか返ってこなかった。 「大槻さん、それはロッテリアとラーメン屋さんがふたつ並んだフードコートだったのじゃないですか?」と後でエゴサしたらそういったことを書いているポストがあった。 「うーん、あ、そうかも。そうだね、

                    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第17回)できるまでずっと
                  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第22回)長い長いツアー

                    本連載が好評ということで、『ぴあ』さんにトークイベントを開催させてもらった。 「のほほん学校」と題して3月1日に渋谷のduoで行われた。 ゲストは漫画家のみうらじゅんさんとPOLYSICSのハヤシヒロユキさん。みうらさんとハヤシ君だもの、それはもちろんゲラゲラ爆笑大会になったに決まっている。 みうらさんは安齋肇さんと一緒に鳴門のうず潮を見に行った時、観光船に乗り合わせた修学旅行生の一団に「ビートルズさんですよね?」と言って囲まれたという話を聞かせてくれた。長髪髭の両氏を後期ビートルズさんの一体誰と間違えたものかは不明だが、みうら&安齋両氏は「若者の夢を壊してはいけない」ので、「イエス」と答え、サインにまで応じた。そして引率の先生が「ちょっとビートルズさん忙しいからみんなもう散ってぇ」と命じるまでビートルズさんに成り切ったのだそうだ。 ハヤシ君はトレードマークの黒ブチ眼鏡が実はダテであること

                      大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第22回)長い長いツアー
                    • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第7回)極楽鳥

                      最高のロックンローラーであるPANTAさんが亡くなった。73歳。闘病中とは聞いていたが、急な訃報を七夕の日の昼に知った。 その日は夕方から川口の方面に車で出かける予定があった。車の中でずっとPANTAさんの歌を聴いた。どの曲も、最高だ。 PANTAさんの歌を知ったのは、中学生の頃だったか。多分「兵頭ゆきのセイヤング」かなんかから流れてきた頭脳警察の「ふざけるんじゃねぇよ」という曲を聴いて、僕は勉強部屋で深夜に一人衝撃に打ち震えてしまった。~ふざけるんじゃねぇよ、動物じゃねぇんだぜ~と、パンクロックの出現より早くパンクな言葉を叫ぶPANTAというボーカリストの迫力に圧倒され恐怖さえ覚えた。 深夜放送等の情報などによれば頭脳警察は学生運動の集会でもよく演奏し、反対セクトからステージに投げ入れられた火炎瓶を投げ返しながらライブを続けたという。 やっぱりコワい人なんだな! そう思ってレンタルレコー

                        大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第7回)極楽鳥
                      • 大槻ケンヂが自宅のキッチンの引き出しから見覚えのない古い型のデスクトップパソコンを発見 『STEINS;GATE』に繋げるヒトも

                        大槻ケンヂ・オーケン @OfficialOken ほぼ開けたことがなかったキッチンの引き出し開けたら見覚えのないかなり古い型のデスクトップパソコンが入ってた。何これ国防総省とかにつながるの? 2023-09-16 11:04:27

                          大槻ケンヂが自宅のキッチンの引き出しから見覚えのない古い型のデスクトップパソコンを発見 『STEINS;GATE』に繋げるヒトも
                        • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第6回)私はバンギャになりたい

                          入院にしている母の90歳の誕生プレゼントに、白と黒のうわっぱりをあげたら「意外に地味な色だね」と言って笑った。でも気に入ったようで「退院したら家で着れるよ」とベッドの脇にちょこんと座ってうわっぱりをなでていた。 僕はロックを生業としているけれど、その日常が他の一般的なお仕事の方々とさして変わらない面が多いことにたまに茫然とする。母の年齢的に言って、退院後に自宅ではなく、介護施設的なところに入ってもらう可能性もあり、その事を告げる役どころは、兄はもう死んでいるから、次男の僕になるのだ。今まで何度も大規模会場で何千人の前で「もう一回、行ってみるかぁ!!」なんて平気で話しかけてきたけれど、病院の大部屋の隅でたった一人に「あ……お母さん、実は……」と声をかけることがこんなにもためらわれる。 ……挫・人間の下川リヲ君には青い革ジャンをプレゼントした。7月2日に僕のバンド・特撮と、下川君のバンド・挫・

                            大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第6回)私はバンギャになりたい
                          • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第25回)医者にオカルトを止められた男

                            先日、筋肉少女帯のイベントを渋谷で行った。 メンバーが全員集合。でもバンドとしての演奏はせず、各々がソロまたはデュオで曲を聴かせるという形式だった。僕はこういう時に妙なヒネクレ根性が出てしまう。筋少の曲を数曲にとどめ、特撮やオケミスなどほかで参加してるバンドの曲を多めに歌った。 『そこは筋少の曲をやるべきだよなぁ』 若干思ったが、筋少ベースの内田君が登場するや西城秀樹「傷だらけのローラ」を朗々と歌い出したので『俺なんてまだまだだな』と妙な反省をしたものである。 ちなみに「ローラ」をフランス語で歌っていた。俺、まだまだだ。 全員揃ってその場面では5月に発売となる筋少最新曲「医者にオカルトを止められた男」の宇宙最速試聴会を行った。 会場に新曲を流してお客さんと一緒にみんなで聴くのである。もしかしたら中には「買うまで新曲は聞きたくなかった!」という方もいたかもしれないのだが、そこは『新曲ハラスメ

                              大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第25回)医者にオカルトを止められた男
                            • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第18回)百年の孤独

                              ここ数年、年末はCSの「緊急検証!シリーズ」という番組で「紅白オカルト合戦」の審査委員長を務めさせてもらっていた。 オカルトの識者たちが紅組白組に分かれ不思議トークをプレゼン、勝敗を競い合う催しの審査委員長である。バンドの知り合いには紅白歌合戦に出ているミュージシャンもいるというのに何をやっているんだね君は? との感もあるが毎年楽しかった。 ところが2023年は開催されないことになった。残念なので、代わりに新宿ロフトプラスワンでオカルトトークイベントを開催することにした。 「緊急!オーケンのほほん学校!真昼のオカルト紅白年末合戦」 ゲストに怪奇ユニット・都市ボーイズとオカルト編集者の角由紀子さんをお招きした。どちらもYouTube番組を持っていて大人気である。 角さんの番組「ヤバイ帝国」には様々なゲストが登場して毎回面白い。 最近の回には、医者に余命1年宣告されたがん患者が登場した。それを

                                大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第18回)百年の孤独
                              • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第3回)覚醒観音様妄想

                                2週間前に「うたの日コンサート」ツアーのファイナルがあった。僕とROLLYさんとで13年もやっているアコースティックライブだ。今年はダイアモンド✡ユカイさんと石川浩司さんをゲストに各地を巡った。石川さんはランニングシャツで「着いたー!」と叫ぶ元たまのメンバーだ。もちろん各地愉快なライブになったのだが、ある土地の会場でちょっとしたハプニングがあった。 その日のライブは開演から指笛をピ~ッ!!と鳴らすお客さんがいて「さすがコロナ禍明け、盛り上がってるね」などと最初は思っていたのだけど、どうにもその指笛のお客さんがライブ中も声を上げるなどして騒がしい。まぁ、そういう方はたまにいるのでちょっと困ったなぁ、という感じで様子をみていたのだが、この日のお客さん、中年の男性の方が意表を突いたのは、僕、ROLLYさん、石川さんが揃ってセッションを始めた宴もたけなわのそのタイミングで、急にバッ!と席から立ち上

                                  大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第3回)覚醒観音様妄想
                                • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第11回)ナマさんと鉄砲

                                  母の入っている老人ホームで縁日をやるというので行ってきた。たまにそういったイベント事を催しているらしい。行ってみると施設のロビーに屋台が出て、ハッピ姿の職員さんが焼きそばを作っていたり、ボール掬いや射的に老人たちが興じていた。 アッパー系演歌(「北酒場」とか「祭」とか)もガンガンに流れ賑わっていた。 「あたしは騒がしいの嫌いだよ~」と言いながら、母も歩行器を押しながらロビーに出てきて、職員さんに促されて射的ゲームを始めた。 ポン、ポン、とこれがなかなか上手に景品の人形などを倒していく。その度に職員さんたちが「すごいじゃなーい」「うまいねぇ」と囃し立てる。小さな子供にいうような口ぶりだ。ちょっと90歳の人間に対してその子供扱いはどうなのかなぁ、と息子は思ったのだが、母は自分の腕前に興奮したのか、ポン、ポン、とまた空気銃で景品を倒してみせた後、振り返り突然「うまいだろ賢二、あたしは射撃をやって

                                    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第11回)ナマさんと鉄砲
                                  • 大槻ケンヂの人生の転機「小学生時代の詩」と『ANN』DJへの抜擢「伊集院光さんと同じ日にデビュー」(双葉社 THE CHANGE) - Yahoo!ニュース

                                    90年代の音楽シーンに颯爽と現れ、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンの支持を集めた筋肉少女帯。そのフロントメンバーが大槻ケンヂだ。今年メジャーデビュー35周年を迎え、アルバム『一瞬!』の発売、ライブ活動やフェスへの出演など、今なお変わらず精力的な活動を続けている。 音楽シーンのみならず、エッセイ、小説、DJなど幅広く活動している大槻ケンヂさんの、THE CHANGEを聞いた。【第2回/全5回】 ■【画像】筋肉少女帯・大槻ケンヂが着るド派手な特攻服■ 小学生の時の成功体験がのちの表現活動につながった――大槻さんにとっての人生の転機はいつだったと思いますか? 「実は小学生のときです。友達の占部君(※デザイナーの占部克也。筋少の『レティクル座妄想』などのジャケットデザインを担当)と、些細なことで喧嘩したんです。それを紙に書いたんです。 “昨日、占部くんと喧嘩した。僕がポカッと殴ると、占部く

                                      大槻ケンヂの人生の転機「小学生時代の詩」と『ANN』DJへの抜擢「伊集院光さんと同じ日にデビュー」(双葉社 THE CHANGE) - Yahoo!ニュース
                                    • 大槻ケンヂ「つぶれる前の雰囲気がわかるようになって」3回事務所が倒産、バンドからの脱退…それでも音楽活動を続けた理由|オリジナル|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE

                                      90年代の音楽シーンに颯爽と現れ、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンの支持を集めた筋肉少女帯。そのフロントメンバーが大槻ケンヂだ。今年メジャーデビュー35周年を迎え、アルバム『一瞬!』の発売、ライブ活動やフェスへの出演など、今なお変わらず精力的な活動を続けている。 音楽シーンのみならず、エッセイ、小説、DJなど幅広く活動している大槻ケンヂさんの、THE CHANGEを聞いた。【第1回/全5回】 取材場所となったスタジオで待機していると、大槻ケンヂさんが入ってくる。そして、にこやかに「よろしくお願いします」と取材陣にあいさつ。 「発売休止になった『高木ブー伝説』のレコードを持っていました」と記者が語ると、大槻さんはにこやかに「いくつの時でした?」と記者と筋肉少女帯との出会いについて、興味深そうに質問してくれた。 大槻さんは、ステージでの唯一無二な存在感とは裏腹に、物静かに、とても穏やか

                                        大槻ケンヂ「つぶれる前の雰囲気がわかるようになって」3回事務所が倒産、バンドからの脱退…それでも音楽活動を続けた理由|オリジナル|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE
                                      • 大槻ケンヂが明かす「文章が面白くはならない本当の理由」とサブスク・電子書籍の未来に思うこと|概要|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE

                                        90年代の音楽シーンに颯爽と現れ、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンの支持を集めた筋肉少女帯。そのフロントメンバーが大槻ケンヂだ。今年メジャーデビュー35周年を迎え、アルバム『一瞬!』の発売、ライブ活動やフェスへの出演など、今なお変…

                                          大槻ケンヂが明かす「文章が面白くはならない本当の理由」とサブスク・電子書籍の未来に思うこと|概要|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE
                                        • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第9回)リンゴチジョ最初の受難

                                          今夏はライブをやり原稿を書き時間が空くと映画を観に行った。通常営業である。 90歳になる母が施設に入ったので、何回か面会に行ったことぐらいが他のこの季節と異なるところであったろうか。母は病院にいた頃より歴然と表情が明るくなっていた。施設のアットホームな雰囲気が合ったらしく「家にいるのと全然変わらないよ」と言う。 そして息子が「次は横浜でライブなんだ」と言うと「賢二、うるさいからロックなんてやめな。演歌にしな。演歌なら1曲当たれば10年は喰えるよ」と、35年前にメジャーデビューを報告した時と全然変わらないことを言って、またアハハハハと笑うのであった。 映画は今夏なぜかホラー映画にはまった。 昔から嫌いではなかったけど、今年の酷暑に恐怖の刺激を欲したのか、沢山観た。先日も「本当にあった呪いのビデオ」の劇場版を観るために池袋まで出かけてきた。映画館で聞く決め台詞「おわかりいただけただろうか?」は

                                            大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第9回)リンゴチジョ最初の受難
                                          • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第27回)連載最終回 今のことしか書かないで(前編)

                                            「そう、私はリンゴチジョ。ね、町子さん、リンゴって呼び捨てにして。歳も同じ歳だし、去年まで私も金髪にしてたんだ」 「うん、わかったリンゴ。じゃ、私も町子って呼び捨てね。黒髪にはちょっと憧れてる」 「ねぇ……町子、ねぇっ、ねぇっ」 「うん、リンゴ、うんっ、うんっ」 ふたりは互いの名前を呼び合うと、握っていた手を引き合った。リンゴが階段を二段駆け上がって、そうしてゆっくりと互いの体を抱きしめあった。 同じ高さの階段に並んで抱き合うと、リンゴのほうが町子より頭ひとつ背が高かった。しかし、いずれも美しい少女たちだった。 美しい少女たちは抱き合いながら見つめ合い、意外にも気の強そうな町子の方から、とろん、と目を半分閉じて口元の力をゆるりと抜いてみせた。いきなりのキス待ち顔に一ミリも動揺することなく、リンゴは町子の金髪の頭をやわくホールドすると、そーっと唇を合わせた。 そのまま、ぎゅっ、ぎゅっとふたり

                                              大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第27回)連載最終回 今のことしか書かないで(前編)
                                            • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第8回)アミラーゼだな

                                              ライブの記憶があまりにもない問題、ということがあるかと思う。 たくさんライブをやっていると、基本的にライブで何をやったか、何を言ったか、どんなことがあったか、そもそもそんなライブをやったのかどうかさえ、あんまり覚えちゃいないようになるのだ。 「今夜のライブ一生忘れないぜ!」 「みんなのその顔、ずっと目に焼き付けておくぜ!!」 とかロックの人々はライブで言ったりするが、ウソである。 次のライブをやる頃にはすべてを忘れ去っているし、下手すれば打ち上げでもはじまって 「ウーロン杯3つ」 とか言った頃にはもうまるで宇宙人に抜かれたかのようにスッポリ記憶がなくなっているものなのだ。 それは恐らく脳の防御システムによるものなのかもしれない。次々に忘れて行かないと、ライブという濃い体験で脳の容量を超越してパンクしまうからだ。 だからライブをやる者の多くはせめて、ひとつのライブについてひとつくらいの印象の

                                                大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第8回)アミラーゼだな
                                              • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第19回)アジャスタジアジャパー

                                                脳ドッグに行こうと思っている。 聞き間違いが最近あまりにひどいからだ。聞き間違いというより言葉の認識能力が落ちている気がするのだ。耳鼻科にも行くけれど、もう脳を調べてもらったほうがいい。 先日もトークイベントか筋肉少女帯のライブの時(記憶力も歴然と落ちている)に、誰か(思い出せない)のオススメ映画が「今なら鎌倉で観れる」とステージ上で聞いて「へぇ鎌倉で」湘南に良い名画座でもあるんだね、と思ったら「アマプラで観れる」なのであった。もちろんオススメの映画が何だったのか思い出す事はできない。 正月明けに会ったスタッフがやおら「桑名プリキュアがバブってNo.1!」と言ったのにも非常に困惑した。 桑名正博さんなら知っているが桑名プリキュアさんなる人(?)は存じ上げないし桑名正博ならバブってNo.1ではなくてセクシャルバイオレットNo.1だろう。 「え? ちょっと何言ってるのかわからない」 思わず聞き

                                                  大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第19回)アジャスタジアジャパー
                                                • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第20回)ライフ・イズ・ホラームービー

                                                  「配信喫茶オーケン」というイベントを始めた。 毎回おひとりゲストをお招きして彼の得意とするジャンルについて語り合う様子を配信するトークイベントだ。 第一回目はUMA研究家の中沢健さん、三回目はプロレス実況アナウンサーの清野茂樹さんをお招き。もちろんテーマはオカルトとプロレスになるわけである。 第二回目には声優の野水伊織さんをお招きした。いわずもがなアニメの話をじっくりと……と思えば、これが、違う。 トークテーマはホラー映画についてであった。 声優の野水伊織さんは、筋肉少女帯が作った「球体関節人形の夜」という曲を歌ってくださっている。作曲は野水さんからの依頼で「筋少に曲を作ってほしい女性声優なんているんだなぁ」とメンバー一同当時喜んだものだ。 でもその時はそんなに彼女とお話をしなかった。何年か経ってホラー映画のイベントで同席して『あ~野水さんホラー観るんだぁ』くらいに思っていたら、出演者がそ

                                                    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第20回)ライフ・イズ・ホラームービー
                                                  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第21回)スティングは僕に毛布をかけない

                                                    眠りに就く時いつも音楽を聴いている。 スマホを枕元に置いて、SpotifyかAppleMusicを微音で流しているのだ。その音色が眠りへの誘い水となっている。 聴くのはいつも70年代のソフトロック&ポップスだ。キャロル・キングとかブレッドとかザ・バンドとか。 70年代のそれらは土と風の香りがして、逆に都会の匂いもして聴いていると心地よく気持ちが落ち着いてくるのだ。寝しなの音楽に何が良いかいろいろ試してみた結果、70年代ソフトロックが今の僕には一番合っているようだ。 普段はメタルやパンクをやっていて、て言うか、そもそもナゴムレコードの出身だというのに、落ち着いた先がそこだったとはなんだが「ケラさんごめん!」という気分になるけれどよく眠れるのだから仕方がない。 CSN&Yの「アワーハウス」やイーグルスの「デスペラード」なんてトロトロと溶けていくように寝心地がいい。 死ね死ね団にもばちかぶりにも

                                                      大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第21回)スティングは僕に毛布をかけない
                                                    • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第16回)ツアーファイナル~流れつけ町子の街から

                                                      筋肉少女帯のツアーがファイナルを迎えた。会場はZepp DiverCity(TOKYO)。 ファイナルライブといっても、開演前の楽屋の様子は静かなものである。仲が悪いわけではないのだ。もうメンバーもいい大人だし、長年一緒にいるので、特別に交わす会話もないのだ。 それこそギターの本城くんとはツアー中ステージ上でしかおしゃべりしていないし、もうひとりのギターの橘高くんはライブ準備の関係でたいがい楽屋が違う。ベースの内田くんとは……そういえばキングシーサーの話をちょっとしたかもしれない。 キングシーサーとは映画「ゴジラ対メカゴジラ」に出てくる怪獣だ。 「内田くん、キングシーサーって目覚めるまでが無駄に長いよね」 「ん? あー、そうだよね」 とそんなやりとりをしてある地方ではステージへ向かった。ほとんど熟年の芸人同士のようなものである。 スタッフも長い人とは本当に長い。メイクのAさんなどとは数10

                                                        大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第16回)ツアーファイナル~流れつけ町子の街から
                                                      • メジャーデビュー35周年! 筋肉少女帯・大槻ケンヂが語る「鬱屈した中年よ、バンドを組め! そして面白くもない生配信を観よ!」 - エンタメ - ニュース

                                                        週プレNEWS TOPニュースエンタメメジャーデビュー35周年! 筋肉少女帯・大槻ケンヂが語る「鬱屈した中年よ、バンドを組め! そして面白くもない生配信を観よ!」 筋肉少女帯。左から本城聡章(ギター)、大槻ケンヂ(ボーカル)、内田雄一郎(ベース)、橘高文彦(ギター) 多彩な文学や映画に影響を受けた不条理で幻想的な歌詞と、高いパフォーマンス技術で日本ロック界でも異彩を放つロックバンド・筋肉少女帯。今年でメジャーデビュー35周年を迎える彼らが本日6月14日(水)にリリースするのが、メンバー選曲・監修によるオールタイム・ベストアルバム『一瞬!』だ。 そんな筋肉少女帯の顔ともいえるボーカリスト・大槻ケンヂに、今回のアルバムの内容から、デビューして35年経った今のバンドの状況、近年のマイブームまで話をうかがう。 * * * ■35年が永遠のようでもあったし、一瞬のようでもあった――筋肉少女帯が今年で

                                                          メジャーデビュー35周年! 筋肉少女帯・大槻ケンヂが語る「鬱屈した中年よ、バンドを組め! そして面白くもない生配信を観よ!」 - エンタメ - ニュース
                                                        • 大槻ケンヂさんの発案「ちくわプリッツ」を氣志團の綾小路翔がラジオで話題にしたらグリコから百箱プレゼント

                                                          大槻ケンヂ・オーケン @OfficialOken ちくわにプリッツを入れると美味しいので「ちくわプリッツ」と名付けて食べていたところ氣志團の翔やんがラジオで話題にしてくれて、そしたらグリコさんから百箱プリッツいただきました。ありがとうございます。 #ちくわプリッツ #PR #Glico pic.twitter.com/HyoqjsDFSA 2023-12-25 23:08:38

                                                            大槻ケンヂさんの発案「ちくわプリッツ」を氣志團の綾小路翔がラジオで話題にしたらグリコから百箱プレゼント
                                                          • 大槻ケンヂが明かす「文章が面白くはならない本当の理由」とサブスク・電子書籍の未来に思うこと(双葉社 THE CHANGE) - Yahoo!ニュース

                                                            90年代の音楽シーンに颯爽と現れ、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンの支持を集めた筋肉少女帯。そのフロントメンバーが大槻ケンヂだ。今年メジャーデビュー35周年を迎え、アルバム『一瞬!』の発売、ライブ活動やフェスへの出演など、今なお変わらず精力的な活動を続けている。 音楽シーンのみならず、エッセイ、小説、DJなど幅広く活動している大槻ケンヂさんの、THE CHANGEを聞いた。【第5回/全5回】 ■【画像】大槻ケンヂ「虹色刺」の特攻服がスゴい!■ サブカルはメインカルチャーに 大槻ケンヂは『サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法』(白夜書房)を2012年に上梓している。この本が発行された当時と現在では、サブカルはどのように変化したのだろう。 「本当、“サブカル”って言葉自体が出版された当時と意味合いが全く変わってきたよね。今では“サブカル”という言葉が、メインカルチ

                                                              大槻ケンヂが明かす「文章が面白くはならない本当の理由」とサブスク・電子書籍の未来に思うこと(双葉社 THE CHANGE) - Yahoo!ニュース
                                                            • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第23回)彼女の登場

                                                              「推しの子分〜転生したら氣志團だった件〜」とタイトルのついた氣志團のツアーファイナルを観てきた。 驚いた。氣志團のファンが事故で死んで、生まれ変わって氣志團のメンバーのひとりとなってライブに参加する、という、音楽劇仕立てのコンサート演出になっていたからだ。 「え!? へ〜、こういうことをしているんだ」と思わず観ながら声が出てしまった。 氣志團と筋肉少女帯とはフェス・氣志團万博などで数回一緒にやっているし、彼らのツーマンライブも、神聖かまってちゃんとゴールデンボンバーとの時に観に行っている。けれどフェスでは彼らを観る余裕がなかったし、かまってちゃんとの時は、持ち時間終了になってもパソコン抱えて舞台を去らないの子君が、伐採された木のようにスタッフに横抱きにされて連れ戻された光景があまりにインパクトあり過ぎて、申し訳ないが氣志團ライブを覚えていない。 その後に行われたゴールデンボンバーとの時のは

                                                                大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第23回)彼女の登場
                                                              • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第5回)一瞬の長い夢

                                                                ロックミュージシャンの日常が案外つつましやかだなどということは、今時もう皆うっすら気付いていることと思う。たまにメディアでセレブを気取ってみせている方もいるけれどアレは頑張って意地をはっているのだ。お仕事でやっているだけなのだ。多分そうだ。そうなんじゃないのか? 違うのかな?? どうなの……不安になってきたが、筋肉少女帯メジャーデビュー35周年ライブの会場に出かける前、僕ははなまるうどんでぶっかけ温玉(小)を食べた。かき揚げを添えて。 近くのテーブルに髪を赤く染めた量産型ファッションの若い女の子がいて、あらかた食べ終えたうどんの杯を横に、机につっぷして横向いて大口を開けて寝ていた。鼻筋の通った綺麗な子だ。くー、かー、と小さな寝息さえ立てていた。一体どんな色の何の夢を見ているのだろう。「ムニャムニャ」と言った。 記念のライブはラインキューブシブヤで行われた。旧渋谷公会堂だ。1988年に22歳

                                                                  大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第5回)一瞬の長い夢
                                                                • 大槻ケンヂと筋肉少女帯!バンドブームに乗れなかったリスナーを掴んだオリジナリティ  2月6日は筋肉少女帯、大槻ケンヂの誕生日です! - Plenty of quality

                                                                  大槻ケンヂと筋肉少女帯!バンドブームに乗れなかったリスナーを掴んだオリジナリティ [ リンク :title]

                                                                    大槻ケンヂと筋肉少女帯!バンドブームに乗れなかったリスナーを掴んだオリジナリティ  2月6日は筋肉少女帯、大槻ケンヂの誕生日です! - Plenty of quality 
                                                                  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第4回)おサル音頭

                                                                    海が見える横浜のハコで、発声OKのライブを約3年ぶりに行った。 筋肉少女帯も他のバンド同様に、コロナ禍においてはコール&レスポンスが約3年禁じられていたのだ。舞台上からのコールは出来るが、客席からのレスポンスが届かない。「イエーッ」と叫べどもウンともスンとも返ってこない。どころか、昭和の歌謡ショーでもあるかのように、ざ~、ざざ~と波の音のような拍手のみが打ち寄せてくるのだ。長い年月「イエー!」には「イエー!」で返していただいていた身にこれがどれほどのショックであったことか。 僕はコロナ禍突入一発目のライブで「イエー!」「ざ~、ざざ~」の“コール&さざなみ現象”にガク然となり、己の積み上げてきたライブスタイルを根底から否定されたかの気分に陥り、まさに波打ちぎわの孤独な散歩者といった感じとなってひどく落ち込んだ。ふがいなさに思わず「今夜のライブ、正直すまんかった」とライブ直後にメンバーに謝った

                                                                      大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第4回)おサル音頭
                                                                    • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第13回)しゅとうっとがると〜白昼夢

                                                                      江戸川乱歩に「白昼夢」と言う掌編小説がある。晩春の日にふと街へ出た主人公が、夢ともうつつともわからない奇妙な風景を見る。と言う幻想談だ。先日、秋の弾き語りの旅先で僕が見た風景も、夢ともうつつとも知れぬものであった。だからこれは乱歩の「白昼夢」のような、一種の幻想談と思って読んでもらえたらと思う。 弾き語りは柏や横浜へ出かけた。前者はMIMIZUQというバンドのイベントで。出かけて見れば柏は案外に遠い。リハーサルの終わった後に疲れて僕は2階の客席のソファーで少し眠ってしまった。眠ったといっても半覚醒状態のウトウトで、ステージ上の演奏はよく聞こえた。ファンタジックなMIMIZUQの音楽を浅い眠りの中で夢見心地で聞いた。白昼夢の中にいるかのようだった。 横浜はウッディーな作りの店でひとりで弾き語った。柏も横浜もコロナ禍を越えて今や人で溢れかえっている。街の一角にはピアノが出されていた。そこで見事

                                                                        大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第13回)しゅとうっとがると〜白昼夢
                                                                      • 大槻ケンヂの人生の転機「小学生時代の詩」とオールナイトニッポンDJへの抜擢「伊集院光さんと同じ日にデビューしました」|概要|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE

                                                                        90年代の音楽シーンに颯爽と現れ、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンの支持を集めた筋肉少女帯。そのフロントメンバーが大槻ケンヂだ。今年メジャーデビュー35周年を迎え、アルバム『一瞬!』の発売、ライブ活動やフェスへの出演など、今なお変…

                                                                          大槻ケンヂの人生の転機「小学生時代の詩」とオールナイトニッポンDJへの抜擢「伊集院光さんと同じ日にデビューしました」|概要|インタビューサイト 双葉社 THE CHANGE
                                                                        • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第26回)階段の途中、少女たちは手を握り合う

                                                                          施設に入居している母の見舞いをした後、タクシーで新宿に向かった。 母は元気で「賢二、ロックは疲れるから辞めな、他の事をしな」などと笑った。「他の事」は「本を書け」や「テレビに出ろ」など毎回変わる。今回は「えーっと、なんだっけ、アレだよアレ、アレやりな」とのことであった。なんだろう? タクシーでは中年の運転手が「お客さん、アレ知ってます?」と話しかけてきた。なんだろう? 「お客さん、アレ、アレですよ、天安門事件」 意表を突いてくる。 「アレ、天安門事件。市民が戦車隊の前に立ちはだかる有名な写真あるでしょ? アレ、実は中国政府側のプロパガンダの為のフェイク画像です」 新宿まで約15分程の距離である。ちょっとそいつはネタが大き過ぎやしないかと戸惑っていると、彼は天安門フェイク説をとても簡潔に解説してから「それとね、アレ」と話を変えた。 「プーチンが大統領になれた理由、知ってます?」 また大きく出

                                                                            大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第26回)階段の途中、少女たちは手を握り合う
                                                                          • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第10回)天気がいいとかわるいとか

                                                                            たまに街で「あ、大槻さん」と声をかけられることがある。概ね皆さん好意的で「応援しています」などと言ってくださる。たまに、前にも書いたが「大槻さんは現代のソクラテスです」などと言い出す人もいて驚かされることもある。 逆に……と言うか、いつだったか「ファンです。本読んでます」と男性に声をかけられたので「ありがとう。音楽の方もよろしくです。ニューアルバムも出て……」と返したところ、「いいえ、聴きません!」とキレ気味にかぶせられて戸惑ったこともあった。 「え」 「聴きません! 僕は現代音楽しか聴かないんです」 そう言って“ファン”の方は背を向けて去っていった。 人と人との距離感とは複雑なものだなぁ、と思った商店街の午後であった。 距離感ということでいえば春先に近所の公園でファンだという方に声をかけられた。そして「大槻さん、〇〇です」と名乗ってくださったのだが、ちょっとわからない。 「え? 〇〇さん

                                                                              大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第10回)天気がいいとかわるいとか
                                                                            • メジャーデビュー35周年! 筋肉少女帯・大槻ケンヂが語る「鬱屈した中年よ、バンドを組め! そして面白くもない生配信を観よ!」(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

                                                                                メジャーデビュー35周年! 筋肉少女帯・大槻ケンヂが語る「鬱屈した中年よ、バンドを組め! そして面白くもない生配信を観よ!」(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース
                                                                              1