2023年8月1日(月) 展覧会 クルマを飛ばして横須賀美術館へ行き、「new born 荒井良二」展と「没後20年 若林奮」展を観た。 荒井良二の絵本原画だけではなく、展覧会や芸術祭に出品された一枚絵、立体作品などが並び、荒井による手書きのキャプションが添えられている。やはり絵がとてつもなくうまい。そしてさまざまな顔を持っている(題材、手法、etc...)ことがよくわかる展示だった。 そして若林奮。屋外に設置されている大型彫刻作品《Valleys》に関連するドローイングと、小さな彫刻。私はなぜ若林に惹かれるのか、まだうまく言語化できない。何もない空間がなんらかの構造をはらんでいること、ズレや重なり、分節、振動と圧力。世界があることの秘密のようなものを暴こうとする、執拗で膨大なドローイング。 常設のほうには、妻の淀井彩子と娘の若林砂絵子の作品が並べられていた。砂絵子は2008年に亡くなって