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  • 1975年頃の新宿喫茶店マップを作り、300店の「いま」を調べた

    純喫茶と呼ばれる古い喫茶店が好きだ。 かつて最先端だったモダンな空間にそのままタイムスリップできる店や、歳月の分だけ店主の人柄が滲み出たような味わい深い店。そんな、いい歳の取り方をした名優のような喫茶店にロマンを感じる。 1975年出版の古い喫茶店本を読んでいたら、当時の新宿にあった喫茶店を網羅した貴重な記事を見つけた。 それらを昔の住宅地図と照らし合わせながらGoogleマイマップ上にマッピングし、45年以上を経て今も残る喫茶店を巡ってみた。 その先で素敵な店に出会い、マスターから当時の貴重なお話をうかがうことができた。 『喫茶・スナックのすべて 企画・設計・運営のチェックポイント』商店建築社、1975年 これがその古書だ。当時のプロ向けの本で、最先端の内装デザインや営業スタイル、今後の業界動向などが載っている。 過去の未来予想図としてこれ自体も大変面白いのだが、史料的価値がある!と特に

      1975年頃の新宿喫茶店マップを作り、300店の「いま」を調べた
    • 多摩ニュータウンの200年を歩く

      多摩ニュータウンができて50年以上。総面積約3000ha、計画人口34万人という日本最大のニュータウン計画だったがゆえに、「第四の山の手」から「陸の孤島」「オールドタウン」まで、よくも悪くも世間の注目を浴び続けてきた街だ。 現代の東京に住んでいると当たり前の存在になっているが、「巨大な実験都市」とも言われるように、実は日本史上でも二度とあらわれない、貴重な場所なのかもしれない。 建造物は50年たつと文化財の仲間入りできるというけれど、一方で多摩ニュータウンは生きた街である。東京都は2040年代を見据えた都市計画を立てているらしい。 多摩ニュータウンの過去から未来へ。 これを機に、ニュータウン以前の多摩丘陵の面影、多摩ニュータウン黎明期、バブル~平成の多摩ニュータウン、そして未来の多摩ニュータウンについて…四世代にわけて、実際に歩いてみたい。 多摩ニュータウンのなにがすごいのか 1971年、

        多摩ニュータウンの200年を歩く
      • ハイテク通り、テクノガーデン…30年前の未来都市・幕張新都心が懐かしくもカッコいい

        「近未来へのキーワード、マ・ク・ハ・リ。」 「21世紀をリードする房総新時代の幕開け」 『片田舎だった千葉が、「首都圏の中心」になるばかりでなく、世界に通じる半島になる。いま、“国際経済文化県”千葉が誕生する。』 1989年、バブルの真っ只中に街びらきした幕張新都心のキャッチコピーである。 千葉市、東京湾臨海部にまったくのゼロから作られた幕張新都心。 今歩いてみると、平成初期の雰囲気を色濃く残しており、その時代特有のかっこよさと懐かしさが混在する魅力的な場所だった。 何もない千葉の葦原がたった数年で未来都市へ…「幕張の奇跡」と呼ばれた都市計画 1991年、千葉銀行幕張支店発行のテレカ。今の幕張とほぼ変わらぬ街並みである 幕張新都心と聞いても、あまりピンとこない方もいるかもしれない。 実際に歩いてみる前に、まずは幕張新都心の成り立ちについて軽く紹介したい。 幕張テクノガーデンの展望レストラン

          ハイテク通り、テクノガーデン…30年前の未来都市・幕張新都心が懐かしくもカッコいい
        • 東京都立大学は、平成初期の雰囲気を色濃く残す未来の文化遺産だ

          令和も3年目。 コロナ禍を経て、もはや平成は遠くなりにけり…である。 最近では『mid90s ミッドナインティーズ』という映画がヒットするほど、特に平成初期は懐かしい時代となった。 そんな古き良き90年代を一身に感じられるスポットが、東京郊外の八王子市にある。 1991年にできた東京都立大学*南大沢キャンパスである。 多摩ニュータウンの西の果てに作られたこのキャンパスは、令和になってあたらめてみると、平成初期の類まれなユニークさとダイナミックさを今に伝えるカッコいい場所なのだ。 (*旧首都大学東京、2020年4月より名称変更。) なんとなくヨーロッパ風×縄文土器というアクロバティックなコンセプト たった30年前である。 今とそんな変わらないんじゃないかと思うかもしれない。その違いを探りに、早速キャンパスの中を歩いてみたい。 参考にしたのは竣工直後の1992年発刊、『東京都立大学 : 新キャ

            東京都立大学は、平成初期の雰囲気を色濃く残す未来の文化遺産だ
          • 東京都文京区には古代遺跡みたいな児童公園がある

            東京都文京区、水道橋駅と御茶ノ水駅の間に小さな公園がある。 昭和5年(1930年)に開園した元町公園だ。 これが古代遺跡みたいで非常にかっこいい。 最寄駅はJRの水道橋駅 江戸城の旧外堀に沿った道を上っていくと5分ほどでつく 見上げると何やらエキゾチックな鷲の彫刻が睨みをきかせている 元町公園の入り口にある大階段 まるで南米の遺跡に迷い込んでゆくかのような佇まいだ。 1923年に作られたあの有名な帝国ホテル(こちらは世界的な建築家フランク・ロイド・ライトが設計。現在明治村に正面玄関部分が保存されている)にも似た雰囲気がある。 昭和5年(1930年)1月25日開園 関東大震災で壊滅的な被害をうけた東京において、帝都復興事業として作られた52ヶ所の復興小公園のひとつがこの元町公園である。 大階段を上ったところにある壁泉 そのほとんどは現代的に改修され面影を失ったが、ここ元町公園は1985年まで

              東京都文京区には古代遺跡みたいな児童公園がある
            • 稲城の山の上に今、ダイナミックな‟令和の多摩ニュータウン”が造られている

              人口減少が加速する日本である。 いくら東京といえど、かつてのような山を切り開いて宅地造成するニュータウン計画なんて、そうあるものじゃない。 山が丘に変わり、街が丸ごと誕生するような、ダイナミックな時代。 賛否はあれども、その勢いを直接感じてみたかったな… と思っていたら、ありました。 あの多摩ニュータウンの、すぐそばに。 山が街に変わる過程を今、見られるのだ。 都内唯一の巨大ニュータウンプロジェクト、スカイテラス南山 見て欲しい景色がある。 筆者は多摩川沿いに住んでいるのだが、その橋の上からよみうりランド方面をのぞむと、真新しい住宅街が屏風のように広がっている。 昔の人が見たら、蜃気楼なんじゃないかと思うような天上の住宅街 同じ場所から2008年の風景。まだ何もない里山だ fitm, CC BY-SA 3.0 DEED, via Wikipedia Commons 2段になった丘。黒屋根の

                稲城の山の上に今、ダイナミックな‟令和の多摩ニュータウン”が造られている
              • 全長12.2km。都電荒川線を1日かけて歩くと、すべてが愛おしい

                東京にのこる唯一の都電、荒川線。 むかし懐かしい雰囲気で老若男女に愛される路面電車だ。 30の停留場を持ちながら、終点の早稲田から三ノ輪橋まで全長は12.2kmだそうだ。 12.2km、思ったよりこじんまりとしている。 あれ、なんだか歩けそうだ。 1日かけて沿線をゆっくり歩くには、ちょうどよい気がする。 実践してみたら、これがたいへん良かったので紹介したい。 ちょうどよい旅情、ちょうどよい達成感 薔薇が咲き誇る終点・三ノ輪橋停留場 去年の秋から冬にかけて、早稲田から三ノ輪橋の方向に3回歩いてみた。 都電荒川線・路線図 しんぎんぐきゃっと, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons 12.2kmとはいえ、鉄道路線の全区間を歩くのだ。 ああやっぱり大変だった、でもそれだけ達成感も格別だ! ……なんて記事になりそうなものだが、実際のところ、日々それなりに活動している

                  全長12.2km。都電荒川線を1日かけて歩くと、すべてが愛おしい
                • 熱海でしか見れない、ユニークな町並みがある

                  熱海は日本を代表する温泉地だ。 その名声は徳川家康の入湯からはじまり、かつての新婚旅行や社員旅行ブーム、バブル期のリゾートマンション建設、現在のレトロブームなど、時代を越えて栄えてきた。 そんな大熱海だけれど、まだあまり注目されていないユニークさがあると思う。 ここにしかないレトロな町並みだ。 レトロはレトロでも、ハードでソリッドでモダンな、純度の高い60年代の町並みである。 まずは見て欲しい、ありそうでない熱海の町並み 斜面に立ち並ぶリゾートマンションやホテル群。写真の中央、山の中腹に熱海駅はある 熱海は山から海へと駆けおりる、急な斜面につくられた街だ。 平地はすくなく、うねうねとカーブする坂道が海岸線へと続いていく。 1967年竣工の熱海第一ビルは50年以上、熱海駅前のランドマークであり続ける 今回とりあげる町並みは、そんな熱海駅から平和通り名店街を抜けて、ニューフジヤホテルへと下って

                    熱海でしか見れない、ユニークな町並みがある
                  • チャーハン王に、おれは行く~チャーハン部活動報告~

                    行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:あの店、出るらしいぜ(デジタルリマスター) > 個人サイト むかない安藤 Twitter チャーハン王は新橋に デイリーポータルZ関係者でチャーハン部という部活動を作った。部長は江ノ島茂道。構成員はほしあさひ、山田窓、月餅、megaya、米田梅子、トルー、橋田玲子、安藤昌教。 今回、昼に部長の江ノ島さんと雑談していた際、今日チャーハン行けますか、という会話になった。そこで構成員たちに連絡したところ、月餅さんがつかまったので3人で行ってきたのだ。 場所は新橋。江ノ島さんが前から目をつけていた「チャーハン王」というお店である。 チャーハン王はニュー新橋ビルの地下にあります。 これは見るからに憩いの地下街。 お店から道を挟んだ向かいに立てられて

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                    • 今川焼きに厚焼きパンケーキのふりをさせる

                      今時のパンケーキが厚みを増すにつれ、今川焼きに近づいてきた。 ふんわりと厚焼きのパンケーキは、コーヒーとセットで1000円以上することもあるプレミアムな食べ物だ。 一方、今川焼き(大判焼きや回転焼きとも呼ばれる)といえば5個入りが250円ほどで売っている、冷凍庫の友。街中で出来たてを買ったとしてもせいぜい150円くらいだろう。 ちょっと、50円の冷凍今川焼きに厚焼きパンケーキのふりをさせてみたい。 厚焼きの一例:星野珈琲店の窯焼きスフレパンケーキ フワフワ、フワトロ、シュワシュワ…最近の厚焼きパンケーキをあらわす擬態語は、少しずつ実体をなくしている。その鍵はメレンゲだそうだ。 これでもかと泡立てたメレンゲを加えることで、生地はふんわりと厚みを増し、くちどけも良くなる。 20分じっくりと焼き上げたパンケーキは外サクで中ふわだ 小麦粉とは偉大なもので、ザクザクしたクッキーからふわふわのパンケー

                        今川焼きに厚焼きパンケーキのふりをさせる
                      • Caps LockキーをEnterキーに入れ替えると便利

                        1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー) 前の記事:なんでもクイズだと思うとたのしい > 個人サイト Twitter 使われないのにいい位置にいるキー、ことCaps Lockキーってありますよね。キーボードの左側にあるこのキーです。 キーボードの 左端にあります。 押すと「英語が大文字になる」という、使わないというかあってほしくないキーです。 押したくないからキーキャップを外しちゃう、という人もいると聞きますが、これはキー配置を置き換えるアプリをインストールしてEnterキーと入れ替えると劇的に便利になります。 WindowsだとKeySwapというアプリがあります。ぼくはこれを使っています。 キー置き換えの例

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                        • 粒のままの小麦は本当にまずいのか?食べてみる

                          「小麦は粒のままでは食べられないため、粉にして食べる」というのは、わりと有名な話のようだ。 例えば『コムギ粉の食文化史』では「粒のまま食べても食味はきわめて悪い」などとはっきり書かれている。 小麦の栽培が始まる前から、人類は野生の小麦を粉にして食べていたというくらいだ。 でも本当に、食べられないほどのまずさなんだろうか。 本当に、本当なのか。 炊飯器や圧力鍋といった文明の利器を使って試してみたい。 また、調子にのってスペルト小麦(古代小麦)、大麦、ライ麦、エンバクも同様に試してみたい。 「小麦粒」に初めてのご対面 「玄小麦」という名前で売られていた 今回買ったのは「きたほなみ」という種類。中力粉になるうどん用の小麦で、日本産小麦では最も生産量の多い品種だそうだ。 これが、 これになるのだ 今朝もうどんを食べたのだが、初めて見る小麦粒にはけっこうな感動があった。 白米、玄米と比べてこの色の濃

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                          • 軽井沢、京都、鎌倉…“景観規制チェーン店”はみんなちがっておもしろい

                            観光地でみかける、景観規制に合わせて見慣れぬ姿となったチェーン店。 京都が一番有名だろうけど、軽井沢だって負けてないのだ。 シックな色が妙にかっこいいローソンや、シンプルで湯豆腐のようなツルハドラッグなど、見慣れぬ姿がおもしろい。 今回、京都在住ライターまこまこまこっちゃんさんの助けを借りつつ、軽井沢・京都・鎌倉の景観規制チェーン店を見比べてみた。 自治体のルールに合わせて、全部微妙に違うんです。 そして超たいへんそう。 ハイソでステキな軽井沢はチェーン店までひと味違う こないだ軽井沢に行ってきた。 お金持ちのためのking of 避暑地というパブリックイメージのある軽井沢だが、庶民が行ってもふつうに楽しかったのである。 一軒家風レストランで食べるモーニングや、 森林浴と清流、 入れないけど雰囲気は味わえる別荘街、 古い洋館と穏やかな湖面など、 思い描いていた通りのハイソでステキな場所であ

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                            • 甲府ではハイカラな軽食を食べるべし

                              はじめて知った。 甲府って、ハイカラなのだ。 今は圧倒的に武田信玄とほうとうの街として知られてるけど、空襲で焼けてしまう前の甲府は、西洋風のハイカラな街として知られていたらしい。 そんなハイカラな甲府の面影を探ると、出るわ出るわ、ハイカラな美味しいものたちが。 東京と縁の深い甲府だけれど 駅前はそこはかとない八王子っぽさがある 東京から甲府へは2時間程度。 中央線や中央道、古くは甲州街道でつながっている。 江戸幕府の直轄領だったこともあり、東京とは縁の深い街だ。 今は信玄推しだけど、江戸時代は徳川の街だったのだ(秀吉の大阪もそうだけど) 駅前だけ見ると、セレオがあって、ヨドバシがあって、新宿さぼてんやヴィドフランスなど見知ったチェーンが入っていて…自分の住む西東京の街のひとつと言われても違和感がない。 甲府には、山梨にしかない西東京予備校もある そんな甲府だけど、太宰治が甲府を評した有名な

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                              • センター北の崖に刺さっているたくさんの棒

                                1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー) 前の記事:東急東横線から見えたすき家でカレーを食べてみる > 個人サイト 右脳TV 崖に刺さっている謎の柱と謎の棒 場所は横浜市都筑区の港北ニュータウン。センター北駅のそばである。 センター北駅からちょっと東へ。左にあるでっかい建物がショッピングモール「ノースポート・モール(通称ノスポ)」。今回の主役は道路を挟んで右にある木々がこんもりしたところ。 写真を撮った歩道橋。こういう横断幕があると、「この街には暴力団がいるのかな……」と身が引き締まる。 さっきの道路沿い、左側に高い崖があるのだけど、その下にある歩道にたくさんの金属製の柱が立っているのだ。 これです。歩道沿いにずっと「「「「「「「「って感じで柱が立っ

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                                • 【551 蓬莱】の豚まん、10年越しでついに食べた

                                  海外旅行とピクニック、あとビールが好き。なで肩が過ぎるので、サラリーマンのくせに側頭部と肩で受話器をホールドするやつができない。 前の記事:「まな板シート」でずぼらな台所仕事が極まる > 個人サイト つるんとしている 有名だけど食べたことがないものを食べる 忙しく生きていると、つい同じものばかりを食べがちだと思う。 食べ慣れたものは愛おしいけれど、たまには未知に出会い口を驚かせたいものだ。思えば、長く生きてはいても案外「有名なのに食べたことがないもの」だってある。 そういうものを、ライターパリッコ、拙攻、そして編集部古賀の3人がそれぞれに食べてくることにしました。 【551 蓬莱】の豚まん、10年越しでついに食べた(拙攻) 縁日フードの定番「りんご飴」と「チョコバナナ」ってどんな味なんだろう?(パリッコ) 麺状のものを盛るが麺ではなくスイーツである、しぼりたてモンブランを食べた(古賀及子)

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                                  • 小田原、海の見えるミカン狩りが最高だった

                                    キミは甘酸っぱさが青空に沁みる、そんな体験をしたことがあるだろうか。 いきなり何のことやら…と思われるだろうが、みかん狩りだ。 この冬、1人で小田原へみかん狩りに行ったのだ。 くだものを狩る。 心惹かれるフレーズである。 だが、一般的なくだもの狩りは、時間内に元がとれるかという自分の食い意地とも向き合うことになる。予約、時間制限、胃腸との相談…すべてにおいて、せわしないのだ。 しかし、このみかん狩りはまったく別の体験だった。 雄大な景色の中で、みかんをむさぼりつつも、かつてない心の平穏を感じられたのだ。 最寄り駅からしてすごいぞ、山が海にせり出すJR根府川駅 さて、今回訪ねた果樹園「オーランジェ・ガルデン」は、JR東海道本線で小田原駅からたった2つ。 東京を昼過ぎにでれば、おやつ時にはミカンをほおばることができる。 電車に揺られ富士が見えると即座に旅情!と条件反射してしまう 海が見える駅と

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                                    • 阪急西院駅・配管天国の記憶

                                      1983年徳島県生まれ。大阪在住。散歩が趣味の組込エンジニア。エアコンの配管や室外機のある風景など、普段着の街を見るのが好き。日常的すぎて誰も気にしないようなモノに気付いていきたい。(動画インタビュー) 前の記事:街区表示板が2つ並んでいると街の境界が見える > 個人サイト NEKOPLA Tumblr 西院駅の白い壁の内側に 京都市内にある阪急電鉄・西院駅。なんの変哲もない駅なんだけど、少しだけ気になるところがある。「何かを隠しているような壁」が、駅構内のところどころにあるのだ。 ホームへ続く階段の脇、明らかに後付けされた、ついたてみたいな白い壁がある 天井も、同じように白いパネル状のものが後付けされている これを見ると、白い壁の内側の景色に思いを馳せてしまう。さかのぼること数年前……この駅は、配管天国だったのだ。 ホームへと降りる階段。現在は白を基調とした明るい空間だけど 5年前の同じ

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                                      • バブル遺産。京都・祇園のド派手近未来ビルが楽しい

                                        祇園の話がしたい。 あの舞妓さんたちがいる、京都の祇園だ。 風情あふれる伝統的町並みで知られる祇園だけど、 その隣り合わせに、これでもかといった奇天烈建築が建ち並んでいるんです。 しかも高密度で。 くつがえされる祇園イメージ 皆さんにとっての祇園は、どんなイメージだろうか。 祇園=おっかないところ。 平凡な大学生活を京都で送っていた筆者の、正直な印象である。 京都最大の繁華街、四条河原町(写真右奥)から鴨川を渡り、 老舗のレストラン菊水と南座(どちらも戦前の建築)が入口に並び立つ 八坂神社の門前、左右に広がる繁華街が祇園である もちろん、修学旅行で行ったことはあった。 けど、関東の純朴な中学生には、古風な観光地としての顔しか見えてなかった。 祇園のランドマーク、八坂神社の西楼門 祇園の南側にひろがる町並み保存地区・花見小路 まさに京都な花街だ コンビニだって京都風に化粧する祇園なのだけど…

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                                        • 平日・出勤前のファミレスモーニングが尊い

                                          朝、朝食を食べる。 当たり前のことである。 しかし平日出勤前に、ファミレスのモーニングを食べたことはなかった。 ひとの少ない平日朝のファミレス…想像以上に優雅な時間を過ごせるんじゃないかと思い、1週間で5つのファミレスモーニングを巡ってみた。 それは平日朝だけにあらわれる、街角の別天地であった。 意外と早起きなファミレスたち 私の住んでいる東京都調布市周辺では、平日モーニングを実施しているチェーンは5つあった。 デニーズやロイホはなんとなく朝食イメージがあったけど、ガストやジョナサンもこんなに早かったのか そこで実際に1週間、月〜金まで出勤前にファミレスモーニングを巡った。 どれも素晴らしいひとときだったのだが、まずは何を食べたかを紹介したい。 〈目玉焼き&ベーコン ソーセージセット615円+パンケーキ変更110円〉 オーソドックスでボリュームたっぷりの朝食だ 〈シャキシャキキャベツのハム

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                                          • 一本の食パンを丸ごとフルーツサンドにしてみたい

                                            フルーツサンドを、イヤになるくらい食べまくりたい。 あともう一切れで終わっちゃうという悲しみに向き合いたくない。 いつまでも終わらぬ夢を見ていたいのだ。 バランスの良さがフルーツサンドの美味しさの要ではあるけれど… 京都、イノダコーヒ本店のオーソドックスなフルーツサンド フルーツサンドを食べたい瞬間がある。 ケーキでも、フルーツそのものでもなく、フルーツサンドなのだ。 フルーツ、生クリーム、パン。 その絶妙なバランスを楽しみたいのだ。 浅草、スケマサコーヒーのフルーツサンドのあまおうフルーツサンド。白あんも入って美味しい バランスが良いということは、すべてがほどよいということでもある。 だけど、フルーツサンドを食べたい時というのは、本当にほどよさを求めているのだろうか。 フルーツも食べたい、生クリームも食べたい、パンも食べたいという欲張り三段腹状態ではないか。 果物、乳脂肪、炭水化物。 三

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                                            • 鎌倉が好きならば、古都・逗子へも行こう

                                              神奈川県逗子市。 鎌倉と葉山と横浜に囲まれて、セレブがハーバーでヨットしてるイメージがあるけれど、実は京都・奈良などと並ぶ古都であることをご存じだろうか。 鎌倉市とともに、古都保存法における10市町村のうちの一つなのである。 ご存じだろうかといいながら私自身最近知ったのだけど、 古都という目線で逗子をめぐるとこれが楽しい小旅行となった。 カリフォルニア感あふれる陽キャな街、逗子 東京のベッドタウンである神奈川県北部出身者にとって、湘南の海沿いの街というのは妙にキラキラして見えるものだ。 だからこそ古都とのギャップを感じるのだけど、鎌倉ほどの全国的知名度はないだろうから、先にどんなイメージの街か写真で説明したい。 海沿いには1970年代に作られたヨットハーバーのあるリゾートマンション群、逗子マリーナがあったり、 冬でもヤシがフサフサだったり、(背の高いワシントン椰子は零下でもギリ耐えることが

                                                鎌倉が好きならば、古都・逗子へも行こう
                                              • 池袋にある自販機12台の壁

                                                1984年岐阜県生まれ。変な設定や工作を用意して、その中でみんなでふざけてもらえるような遊びを日々考えています。嫁が世界一周旅行中。 前の記事:韓国の人気アレンジ!?混ぜておいしい袋やきそば ✕ 袋ラーメンをさがす > 個人サイト 平日と休日のあいだ 嫁が世界一周旅行中の旦那 それは池袋の西口。駅を出てすぐの五差路を右にまがると、 壁だ! 自販機が12台、壁のようにならんでいるのだ。 映画を観にいこうと少し急いでいた足が思わず止まった。普段はあまり気にとめない自販機だけど、12台も並ぶとすごい存在感だ。 しかもV字型に整列していて、戦隊ヒーローのようなかっこよさもある。 「君も仲間に入らないか?」と語りかけてきそうなキリっとした面がまえ。 さらに夜になると、用がなくても立ちよりたくなるほどトロピカルな雰囲気に。 壁の裏はどうなってる? でも、どうしてこうなったのだろう。 よく見ると、12台

                                                  池袋にある自販機12台の壁
                                                • 半日余裕で香る石 無印良品の「アロマストーン」を推す

                                                  インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。 前の記事:今週の記事まるっと3行まとめ(10/22~10/28) > 個人サイト デイリーポータルZ 推す飯 第六回 「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。第六回の今回は好きな無印良品の飯(+グッズ)を持ち寄りリモートで試しました。参加者はライター與座ひかる、北向ハナウタ、山田窓と編集部から古賀です。 4種野菜のみそトマトスープ(ハナウタの推し) トムヤムクン味 ミニラーメン(山田の推し) グミチョコレート(山田の推し) アロマストーン(與座の推し) 第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 飯ではなく、石 古賀 続いて、與座さんの推しの「アロマストーン」です。 真っ白い石(グレーもある) ハナウタ なんと、石。 古賀 今回、飯以外もぜひとお願いしていたらいただいた案で、まさかの石。 與座

                                                    半日余裕で香る石 無印良品の「アロマストーン」を推す
                                                  • ロードサイド店舗の看板工事は考えることが多すぎる

                                                    1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー) 前の記事:プールでグルグル回り続ける「あのタイマー」を作った会社 > 個人サイト 右脳TV 看板の高さを「19.9メートル」にする理由 訪れたのは朝日エティック株式会社。1954年に大阪で看板製造・工事を請け負う会社として創業し、現在は全国19事業所&5工場を展開。ベトナムにも拠点を持つ総合建設企業である。 お話を伺った朝日エティック株式会社 マーケティング部の服部さん(左)と、企画デザイン室の須藤さん(右) もちろん看板工事も引き続き手がけており、大型看板をはじめ年間制作数は5000基以上にのぼるという。 「もともとガソリンスタンドの看板から始まった会社なんですよ」と須藤さんは言う。あなたの家の近くのガソリ

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                                                    • 1987年、バブル沸き立つ「世界都市東京」で「新人類的東京人」となる条件とは?

                                                      バブル時代の勢いを感じたい。 1989年生まれの自分にとっては、もう生まれているのにバブーと訳も分からず経験できなかった時代だ。 それが前からもどかしかった。 1987年の雑誌『東京人』を読んでみたら、その圧倒的な自信に満ち溢れた空気と、東京が描いていた壮大な未来像を垣間見れて驚きの連続だった。 『東京人』という1986年発刊の雑誌をご存知だろうか。 その名の通り東京に関する月刊情報誌で、暗渠特集や井上ひさし特集、純喫茶特集など、良い意味で枯れた大人の趣味といった感じの雑誌だ。 最新号は「シティ・ポップが生まれたまち 1970-80年代TOKYO」という特集が話題を集めているが、今回手に入れたのは、まさにその80年代当時の雑誌である。 発刊まもない『東京人 第6号 春』(教育出版株式会社,1987年) 元はといえば『ザ・ニューヨーカー』を目指して作られた雑誌というだけあって、これが結構とが

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                                                      • モス、マック、バーキン…ハンバーガーをパスタにすると本当にうまい

                                                        モスバーガーのソースをパスタにかけたら美味しそうだ。 想像したことのある人も多いだろう。 これがホントに、想像以上に美味いのである。 ならばマックやバーガーキングはどうか。 この記事は、そのまま食べた方が美味いんじゃ…という心の声に抗いながら、調子にのってハンバーガーをパスタにし続けた記録である。 「ミートソースパスタのバンズ添え」へと華麗に転身するモスバーガー ということで、モスバーガーへ行ってきました 2023年1月現在のモスバーガーは410円。なかなかの高級バーガー 一時期、モスにハマって週2くらい通っていたことがあった。食べるのは必ずプレーンなモスバーガーだ。 こぼれそうになるほどたっぷり入ったミートソースが好きなのだ。 シャキシャキの玉ねぎがフレッシュで美味しい。 これをパスタにしてみたくなったのである。 前日、バンズと具ををわけて保存したもの 具はすべてパスタソースにしよう。

                                                          モス、マック、バーキン…ハンバーガーをパスタにすると本当にうまい
                                                        • 仙台は暗渠の立体交差とへくり沢がアツい

                                                          1992年東京生まれ。普段は商品についてくるオマケとかを考えている会社員。好きな食べ物はちくわです。最近子どもが生まれたので「人間ってすごい」と本気で感じています。(動画インタビュー) 前の記事:碑文谷公園の池に浮かぶ小屋は動物園の名残 > 個人サイト 日和見びより 自然の川と人工の用水の立体交差 仙台の街の南側には広瀬川という川が流れているが、この川かなりぐにゃぐにゃと曲がっている。それ故か地面を削りまくっており、川の両側には崖が形成されている。 仙台城は城下町から広瀬川を挟んだ高台の上に築城されており、広瀬川が天然の堀として機能する場所を選んで建てられた格好だ。 国土地理院電子国土基本図、色別標高図を元に作成 城としては最高の立地だが城下町側に目を向けると、洪水は起こりにくいが水を確保するのが難しい。そんなわけで城下町全体(上の地図の黄色く塗ったあたり)に網の目のように張り巡らされたの

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                                                          • チャーハンと渓谷 ~奥多摩・御岳渓谷の大自然と、沁みわたるチャーハン~

                                                            旅先でチャーハンを食べたい。 海の幸や山の幸など地のグルメもよいけれど、何気ない、その土地のチャーハンを食べたいのだ。 ロードサイドの食堂や、古い商店街の街中華で食べるチャーハンの美味しさ。 シチュエーションも含めて、旅先には最高のチャーハンが待っている。 そうだ。 大自然の中で汗をかき、塩味の効いたチャーハンを食べたい。 この記事は、初夏、奥多摩にある御岳渓谷でそんなチャーハンを食べた記録だ。 新宿駅からJRで1時間20分&駅徒歩2分の大自然、御岳渓谷 不動産屋みたいに書きたくなるアクセスのよさ、御岳渓谷(みたけけいこく) 奥多摩の方に渓谷があることは、首都圏に住んでいる人ならご存じの方も多いでのはないか。 筆者も奥多摩=青梅のその先=大自然というおおざっぱなイメージを持っていた。 これが想像以上に近く、そしてしっかりと大自然だった。 おまけに、美味しい中華料理屋があるのだ。 最高じゃな

                                                              チャーハンと渓谷 ~奥多摩・御岳渓谷の大自然と、沁みわたるチャーハン~
                                                            • 明治時代から存在するものだけで1日を過ごしたい in銀座

                                                              身の回りにある何気ないものでも、そのルーツを調べてみると意外に古いことがある。 文明開化の象徴である銀座あたりに行けば、明治時代(1868年〜1912年)からあるものだけで一日を送れたりしないだろうか。 軽い気持ちではじめてみたら、これがなかなか充実の一日となった。 明治5年(1872年)、日本最初の鉄道駅である旧新橋停車場からはじめたい 旧新橋停車場復元駅舎 最初に向かった場所はここだ。 現在の汐留駅のすぐ側にあるのが、教科書で必ず習うあの「新橋ー横浜間に日本初の鉄道が開通」の新橋駅である。 関東大震災で焼失したが2003年同位置に復元。地下に眠る正面階段などの遺構も見学できる アメリカ人が設計したという外観は思ったよりシンプルだ。江戸時代の石蔵っぽくもみえ、当時の人は案外すんなり受け入れてたのかもなと思う。 線路も創業時に近い形で復元展示されている ここから1日かけて銀座、京橋、日比谷

                                                                明治時代から存在するものだけで1日を過ごしたい in銀座
                                                              • 英国有名レシピサイトの人気レシピなら、イギリス料理も美味しいのか

                                                                おいしいイギリス料理が食べたい。 できればはっきりとおいしいイギリス料理が食べたい。 使い古されすぎて、もはやジョークなんだか本気なんだかわからなくなっている「イギリス料理=まずい」というステレオタイプを打破したい。 そんな一方的な思いで、イギリス本国のレシピサイトの人気伝統料理レシピを作ってみた。 本サイトでイギリス料理といえば、べつやくれいさんが書いた「イギリスでまずい料理を食べたい」という記事が人気だ。 イギリス旅行中にあえて「まずい」とされる料理を探すという企画だが、結果は「味つけに失敗するとまずい」「なるほど」「ふつうにおいしい」というピースフルなものだった。 イギリス料理は実際にはまずくないのだ。 ならば、イギリスにおいしい料理を食べにいきたい…という企画を安易に考えてみたが、このご時世何年先になるかわからない。 イギリス版Googleでrecipeと検索すると真っ先にでてくる

                                                                  英国有名レシピサイトの人気レシピなら、イギリス料理も美味しいのか
                                                                • パンケーキの代わりに、かぼちゃもちを食べよう

                                                                  「かぼちゃもち」という食べ物がある。 いももちの親戚で、北海道の郷土料理のひとつだ。 漉したカボチャに片栗粉を加えて練り、焼いてみたらしやバター醤油で食べるのが定番である。 どちらかといえば素朴な料理なのだが、これをパンケーキの代わりとして食べても美味しいことを発見した。 もちもちのワンダーがある、かぼちゃもち こちらは以前つくったいももち。バターで揚げ焼きにして砂糖醤油で食べるカロリー爆弾 以前、「超ハイカロリー郷土料理、いももちの拡張レシピを考える」という記事を書いた。 その中でいももちの食べ方についてのアンケートをとったのだが、「かぼちゃバージョンもあり、どっちかというとそっちのがプレミア感があった」など、かぼちゃもち推しのコメントがいくつかあった。 このかぼちゃもち、作ってみたら大当たりだった 油で揚げ焼きにして砂糖醤油で食べるのがいももちと同じく定番なのだが、ある時なんとなく洋風

                                                                    パンケーキの代わりに、かぼちゃもちを食べよう
                                                                  • 10年前にAmazonで買ったものを覚えているか

                                                                    このあいだ、なんの気なしにAmazonの注文履歴をひらいたら、自分が使い始めた10年前の履歴まで遡れることがわかった。 10年前。10年前にした買い物、覚えてる?わたしはちっとも覚えていない。 記憶の蓋をこじ開けろ 2011年のタブをクリックして現れたのはCDが数枚と、パソコンに繋いで使う、おもちゃみたいなDJ機材だ。 たった1件の注文履歴に、瞬間顔がボッと火照って背中から汗が吹き出す。 夜な夜な遊んでもらっていた大学の先輩たちの家にかっこいいDJブースがあって、憧れて買ってみたはいいけどもすぐに挫折して「わたしは聴いて盛り上がる担当がいいです!」なんて言ってお蔵入りにした記憶が、ビリビリと身体を駆け巡った。ひー!恥ずかしい! 勢いづいて、その後何年分も履歴を遡って見たが、これはつまり自身の生活史の一部である。 今でも大切な本やCD、初めての一人暮らしで買った日用品、はたまたなんで買ったか

                                                                      10年前にAmazonで買ったものを覚えているか
                                                                    • カメラでしょうか?スマホでしょうか?街歩き写真で比較してみる

                                                                      スマホ内蔵カメラの進化がすごい。 もはや高くて重いカメラなんていらないんじゃ…って気もするけど、カメラ大好きマンとしては、相変わらずカメラ2台で撮り歩いた写真を記事にしているのである。 ではスマホの写真とカメラ(ミラーレス一眼)の写真はどう違うのか。 スマホの性能に驚きながらも、カメラで撮れる写真の良さも伝えたい…という気持ちでシチュエーションにわけて比較してみた。 そして具体例として、ひとつの街歩き記事(「東京屈指の観光地・深大寺はその周辺の高低差も楽しい」)をスマホ写真/カメラ写真の2パターンで書いてみた。 同じ題材でもこんなに印象が変わるんだ…!という超ニッチな比較をこれからしていきます。 早速だが、どちらかがスマホ写真で、どちらかがカメラで撮った写真だ。 (なお、縦横比はカメラの3:2に合わせ、サイトの規格の横640ピクセルにリサイズしている) 状況としては、左上から太陽光が差し込

                                                                        カメラでしょうか?スマホでしょうか?街歩き写真で比較してみる
                                                                      • 三鷹にある古代人の墓にドキドキする

                                                                        東京都三鷹市に大沢という地域がある。 綺麗な湧水が流れる、自然豊かな場所だ。 ここに一般的な古墳とはまた違う古代人の墓がある。 7世紀頃につくられた、出山横穴墓群(でやまおうけつぼぐん)8号墓である。 この妙に生々しくてドキドキするお墓へ迫ってみたい。 「東京じゃないみたい!」の本命、大沢にて お墓の話へ入る前に、この大沢が魅力的な場所すぎるのですこしだけ紹介したい。 大沢地域を流れる野川沿いには、水車小屋や古民家がある 「東京じゃないみたい!」という自然豊かな場所はなんだかんだ結構あるものだが、新宿からほど近いここ大沢もそのひとつだと思う。 三鷹とはいえ駅からはかなり離れており、調布飛行場や多磨霊園、国立天文台、国際基督教大学(ICU)などに囲まれた緑豊かな地域だ。 野川公園という大きな公園がある 緑がまぶしい ハケ※の湧水がいたるところから溢れ出ている ハケとは国分寺崖線のことで、10

                                                                          三鷹にある古代人の墓にドキドキする
                                                                        • ヴィンテージ紫陽花(アジサイ)の季節がやってきた!

                                                                          紫陽花は息の長い花である。 花びらに見える部分は実は萼(ガク)なので、桜のように自然と散っていかない。 それゆえ枯れ際の変化が面白い。ただ茶色く枯れていくだけでなく、赤く変色する、薄緑に退色するなど様々である。 紫陽花の生きざまについて学びつつ、その枯れ際を“ヴィンテージ紫陽花”と名付けて楽しみたいのだ。 知れば知るほどユニークな花、紫陽花の生きざま 三鷹市野川公園にて(2020/6/27撮影) 植物のことって意外と知らないことが多い。 紫陽花もそうだ。園芸好きな人には常識でも、門外漢には初めて知ることばかりで楽しい。 例えば、一般的な紫陽花の基本種(園芸品種などの元になるオリジナル)は、次のどちらだろうか? 左が「手まり型」、右が「ガク型」と呼ばれている これ、実は右なのだそうだ。 種の名前もガクアジサイといい、日本に自生する野生種(ガクアジサイ、ヤマアジサイ、エゾアジサイなど)のうちの

                                                                            ヴィンテージ紫陽花(アジサイ)の季節がやってきた!
                                                                          • 江戸城の石垣に使われた!波打ち際の採石場が超かっこいい

                                                                            人は誰しもインディ・ジョーンズである。 心の奥にあるアドベンチャー欲を押し殺しながら、日々生活している。 今回、そんな冒険心をほどよく満たせる場所を見つけたので紹介したい。 東京から日帰りできる神奈川県真鶴町に、波しぶきを浴びる江戸時代の採石場があるのだ。 その名は「番場浦磯丁場遺跡」 神奈川県真鶴半島の海辺にある採石場跡だ 岩肌をつたいながら、ダイナミックかつ歴史ある景観が楽しめる場所である。 ゴツゴツした磯に、長方形に切り取られた穴が多数残る 打ち寄せる大自然のすぐそばに、こんな人工的空間が広がっている かなり大掛かりな採石をしたのだろう。 では、ここで切り出された石はどこで使われたのか? 江戸城の巨大な石垣に使われたそうだ 江戸城とは現在の皇居を中心とする、全国の大名を動員して作られた日本最大の城郭である。 真鶴岬の突端から始まり、なかなかスケールの大きな話になりそうだ。 なぜ、こん

                                                                              江戸城の石垣に使われた!波打ち際の採石場が超かっこいい
                                                                            • オレンジジュースと強炭酸水を交互に飲むとおいしい

                                                                              オレンジジュースはなんでもよいが、さっぱり系よりねっとり濃い方が合うと思う(といいつつ、このDoleはさっぱり系だった) 「オランジーナ」という飲み物がある。 フランスの国民的飲料というキャッチコピーで日本上陸した炭酸オレンジジュースだ。 微炭酸の爽やかな後味がおいしいが、100%オレンジジュースのねっとりした濃厚さが恋しくなる時もある。 それで思いついたのがこれ 果汁100%のオレンジジュースを飲んだ後、強炭酸水を飲む。 それを繰り返すと、お互いのいいとこ取りができそうだ。 オレンジジュースを飲み、 強炭酸水を飲む 美味しい。 100%オレンジジュースのフレッシュな果実感、のどに絡む"生"感を味わった後、強炭酸水がその口にのこる甘い後味をスカッと吹き飛ばしてくれる。 その繰り返しだ。 オレンジジュースを飲み、強炭酸水を飲む。 美味しく刺激的で、手が止まらない。 気づくと1本なくなってるの

                                                                                オレンジジュースと強炭酸水を交互に飲むとおいしい
                                                                              • 「イオンモール大日」の非常階段に反復の美を見た

                                                                                1983年徳島県生まれ。大阪在住。散歩が趣味の組込エンジニア。エアコンの配管や室外機のある風景など、普段着の街を見るのが好き。日常的すぎて誰も気にしないようなモノに気付いていきたい。(動画インタビュー) 前の記事:入浴剤を薬の錠剤みたいなパッケージにすると、でっかくて楽しい > 個人サイト NEKOPLA Tumblr 三洋電機の工場跡地に建設されたショッピングモール、それが「イオンモール大日」。こういった大型施設には、見応えのある非常階段が付随する場合が多い。 それにしたって、格好よすぎじゃないですか 階段につぐ階段。普通の階段と違って動線が複数あるうえに、それが整然と並んでいるという「反復の美」を堪能することができる もしこれをグルスキー(写真家)が撮影したら、どんな世界になるのだろう。そんなことを考えながらシャッターを切った。 別の場所には、高さのある非常階段。XXXXX……とひたす

                                                                                  「イオンモール大日」の非常階段に反復の美を見た
                                                                                • 新宿南口から新宿三丁目にワープしてしまう通路

                                                                                  新宿駅南口から新宿三丁目駅にワープしてしまう通路がある。 もちろん実際は「ワープ」ではないのだが、「ワープ」としかいいようがない通路なので見てほしい。 こちらは2022年のゴールデンウイーク「身近な絶景」特集の1本です。 わざわざ行くほどではないけど、友だちと通りかかったら紹介したい。そんな絶景ってほどではない乙な景色を掘り出します。一覧は記事末尾に。 1971年東京生まれ。イラストレーター。ドクロ服、ドクロ雑貨集めに情熱を燃やしすぎている。ほかにはワニ、ウツボ、ハダカデバネズミなど毛の生えていない動物も好む。著書に「しろねこくん」、「ココロミくん」、「ひとみしり道」、「ばかスイーツ」などがある。(動画インタビュー) 前の記事:経堂 かっこいいフォントの秘密 これが問題の通路の入口である。 君もワープしてみないか。 場所としては甲州街道の下、高島屋から新宿東口に向かう途中に存在する。 最初

                                                                                    新宿南口から新宿三丁目にワープしてしまう通路