*本記事は、小川正人税理士の著作『「儲かる」社長がやっている30のこと』から抜粋、再編集したものです。 法定資料の提出は強制だが、法定外資料の提出は任意税務署は調査先を選ぶための情報として、納税者に関する様々な資料を収集しています。税務署によって調査先の選定などを目的に収集されている資料は、大きく「法定資料(法定調書)」と「法定外資料」とに分けることができます。 この両者の違いをしっかりと把握しておくことは、税務調査対策を進めるうえで大きなポイントとなります。 というのは、「法定資料」は提出が強制されるのに対して、「法定外資料」は提出が任意だからです。つまり、前者の資料は税務署から提出を命じられた場合、それに従わなければ罰則を科されることになりますが、後者の資料については命令に従わないからといって罰を受けることはありません。「法定外資料」については、出すも出さないも納税者の自由な意思に委ね