【懸賞】羞恥心を引き換えに麦茶をいただいた話 - ハハの番です
初恋は塾の先生だった。 当時私は高校生、先生は大学生。 黒髪眼鏡の理系男子、 見た目はいわゆるオタク系だったけれど 教え方が上手で、面白くて、とても優しかった。 国分太一と別れるなんて思わなかった（いつの話） 「何か今日元気ない？」 「頑張り屋だもんな」 「お前なら大丈夫」 先生がかけてくれる言葉に何度も励まされ、 先生に褒めてもらいたくてとにかく沢山勉強した。 いつの間にか苦手な数学も そして・・・先生のことも好きになっていた。 合格したら先生に気持ちを伝えよう。 無事に第一志望に合格し、塾を辞める最終日。 先生を呼び出して、合格できたお礼です！と お菓子を渡すことはできた・・・のに。 どうでもいい話ばかりして肝心な言葉が出てこない。 「大学行っても頑張れよな！今までありがとな」 「あ・・・はい。ありがとうございました」 やっぱり先生も何か察したのかな。 勇気を出せなかった高校3年生の冬
