食べものを温める電子レンジの仕組み著者は科学について、「ある意味において“ものの考え方”ではあるものの、その一方で私たちの生活そのものを豊かにしてくれるものでもある」と記しています。 たとえば電磁波は家庭においても、スマートフォン、電子レンジ、IHクッキングヒーター(電磁調理器)などに使われています。とくに食べものを温めてくれる電子レンジは、電磁波だけでなく、物質が原子や分子からできていると言う知識がなければ生まれることはなかったのだとか。 では、そんな電子レンジの仕組みは、いったいどのようなものなのでしょうか? ご存知のとおり、食品のなかには水分が含まれています。水は水分子(H2O)の集まり。1つの酸素原子(O)に2つの水素原子(H)がくっついた形になっていて、分子全体としては電荷(電気現象のもとになるもの)を持っていないのだそうです。 しかし細かく見ると、酸素はマイナス(-)に、水素は