言語学界隈の人たちでAdventorをやるということでお誘いいただいたが、考えてみればあんまり芸も引きもない人間ということで、とってもゆるーい話を一席。 前置き:「あなたの知らない世界」と境界子どものころ、「あなたの知らない世界」というTVの怪談番組があったのを覚えている。細かな内容を覚えているわけではないが、ワイドショーで怪談話のコーナーをやっていたなという記憶がある。今調べてみると1973年から1997年まで続いていたということなので、かなり息の長いコーナーだったようだ。自分はそのころから(今でもだが)怪談や奇妙な体験談を聞くのが好きで、どうしてそんな体験をしたという人が出てくるのかを考えるのが楽しかった。 「知らない世界」は、あたりまえだけれど「知っている世界」とセットになることで浮かび上がってくる。目の前に現れた世界が「怪」だということを認定するためには、「常」の世界がどこからどこ