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文豪の検索結果81 - 120 件 / 329件

  • 文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』第5回 ねならむ - 素振り文武両道

    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【120】バットを振りました。 文豪、島崎藤村さんの作った、 『藤村いろは歌留多』 を読みながらバットスイングです。 「つ」は現代では書けない内容なのでパスします。 青空文庫より引用。 ね 猫には手毬。 な なんにも知らない馬鹿、 何もかも知つてゐる馬鹿。 ら 蝋燭は靜かに燃え。 む 胸を開け。 体操してるのかな?1番手前の水玉ズボンのおじさんだけ、背中を見せてますね。肩甲骨が寄ってます。 素振りは4つの文章を、 10回ずつ【言って振る】しました。 なので、40本の素振りでした。 猫には現代なら段ボールの箱ですね。 「何もかも知つてゐる馬鹿」う〜ん、これは、深いですね。 蝋燭はロウソクですが、藤村さんの時代は「らうそく」と書いたようです。 胸を開けって、胸毛あるけど良いかな? 本日の素振り文武両道の概要。 2023/05/11 素振りの本数 : 120

      文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』第5回 ねならむ - 素振り文武両道
    • 文豪スイング 北大路魯山人『沢庵』第2回 - 素振り文武両道

      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 北大路魯山人さんの『沢庵』を読みながらバットを振った、第2回です。 青空文庫より。 山代のは他のコツもあって伊勢のものとも違う。伊勢のも種類があり、いいものだが、山代のには及ばない。伊勢は産業として、大量に生産しているので、山代のようなウブなうまさはない。 (つづく) 素振り時のセリフは次の5行です。 【山代のは、他のコツもあり】 【伊勢のものとも違う】 【伊勢のものは大量生産】 【山代のウブなうまさはない】 10回ずつ【言う振る】を繰り返し、50本の素振りでした。 「大量生産なのでウブさがない」って面白いですね。 確かに大量生産の炊飯器や鍋より、手製の鍋の方が、ウブな味のご飯が食べられそうです。 本日の素振り文武両道の概要。 2023/06/10 素振りの本数 : 150 本, 文武両道スイング, 【20】本, ペーパ

        文豪スイング 北大路魯山人『沢庵』第2回 - 素振り文武両道
      • ネガティブすぎてウケる。太宰治ら文豪たちの憂鬱語録:書評 | ライフハッカー・ジャパン

        「文豪の名言」というフレーズに、どのような印象を抱くでしょうか? そこに、なにを期待するでしょうか? 多くの場合、頭に浮かぶのは、独特の表現による人生論だったり、自然と前向きに慣れるようなことばではないかと思います。 でも、きょうご紹介する『文豪たちの憂鬱語録』(豊岡昭彦、高見澤秀 編集、秀和システム)に、そのようなものを期待するべきではありません。 なぜならここに選ばれているのは、いわゆる“名言”とは対照的な位置にあるといってもいい文豪たちの“本音”だから。 具体的にいえば、「憂鬱」「絶望」「悲哀」「慟哭(どうこく)」などに満ちたことばがすくい取られているのです。 どんなにがんばっても、人生には失敗や挫折、災難はつきものだ。そんなときに「もっとがんばれ」とか「あきらめなければ道は開ける」とか言われても、本人たちにとってはつらいだけということも多いだろう。がんばったからといって、解決できな

          ネガティブすぎてウケる。太宰治ら文豪たちの憂鬱語録:書評 | ライフハッカー・ジャパン
        • 文豪スイング 小川未明『黄色い晩』 - 素振り文武両道

          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【170】バットを振りました。 黄色にちなんだ小説で バットを振りました。 青空文庫より引用。 小川未明『黄色い晩』 垣根の楓かえでが芽を萌ふく頃だ。彼方あちらの往来で――杉林の下の薄暗い中で子供等らが隠れ事をしている。きゃっきゃっという声が重い頭に響く。北から西にかけて空は一面に黄色く――真黒な雲がその上に掩おおい被かぶさって、黄色な空をだんだんに押しつけて、下に沈ませているようだ。刻々に黄色な空が減じて終しまいには一直線となって、はっきりと地平線から此方こちらを覗き込んでいる。それが厭らしい細長い眼付で笑っているように思われた。 悪寒わるさむい風が北方の海から吹いて来る。煤すすけた障子を閉めて灰色の壁に向った周蔵は、頭を手拭てぬぐいで鉢巻して、床の上に起上って考え込んでいた。 12行にしました。 1行5回ずつ繰り返し【言って振り】ました。60振りで

            文豪スイング 小川未明『黄色い晩』 - 素振り文武両道
          • 文豪スイング 『胡瓜』🥒北大路魯山人 第1回 - 素振り文武両道

            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 そのうち40本は、 北大路魯山人さんの『きゅうり』を読んでバットを振りました。 青空文庫より『胡瓜』 北大路魯山人 著 (途中まで) 今日では温室栽培の向上によって、くだもの、野菜など季節がなくなってしまった。早晩、俳諧はいかい歳時記など書き改めねばならなくなりそうだ。とはいっても、やはり旬しゅんのものに越したことはない。 あえてきゅうりにはかぎらないが、旬がうまいということは、今も昔も変わらない。 しかし、促成野菜を味なきもののようにいうのは、促成野菜の価値を認識しない批評であって、促成野菜は、いわゆる旬のものにない味わいを持っている。従って、軽々に取り扱うのは考えものである。 素振りですが、これを短く8行にしてバットを振りました。 今日、温室栽培が向上し、 くだもの、野菜の季節がない。 とはいっても、 胡瓜に限らず、

              文豪スイング 『胡瓜』🥒北大路魯山人 第1回 - 素振り文武両道
            • 文豪スイング 124 『それから』のそれからは進展はないです。素振りは40本進展しました。 - 素振り文武両道

              本日は110本バットを振りました。 皆様こんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。 今日は文豪スイングです。 『それから』夏目漱石 著 なのですが、前回からの進展はありません。 ぼんやりして、少時、赤ん坊の頭程もある大きな花の色を見詰めてゐた彼は、急に思ひ出した様に、寐ながら胸の上に手を当てゝ、又心臓の鼓動を検し始めた。寐ながら胸の脈を聴いて見るのは彼の近来の癖になつてゐる。動悸は相変らず落ち付いて確に打つてゐた。 では素振り文武両道についてです。 まず、あらすじのスイング3点、カギカッコを読み上げバットを振りました。 「主人公の名前は代助」素振り10本 「胸の脈を聴く癖あり」素振り10本 「動悸は落ち着きあり」素振り10本 次に気になる漢字1点 「鼓動」の「鼓」について素振りをしました。次のセリフ、 「十(獣)でも豆に十又働くと鼓動が速くなる」 と言って素振り10本 つまり「鼓」の字を4分

                文豪スイング 124 『それから』のそれからは進展はないです。素振りは40本進展しました。 - 素振り文武両道
              • 文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』 - 素振り文武両道

                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【110】バットを振りました。 文豪、島崎藤村さんの作った、 『藤村いろは歌留多』 を読みながらバットスイングです。 10回ずつ【言って振る】しました。 なので、30の素振りでした。 青空文庫より引用。 あ 鸚鵡の口に戸はたてられず。 さ 里芋の山盛り。 き 菊の風情、朝顏の心。 鸚鵡はオウムですが、「あはむ」と書いてオウムと読むようです。 蝶々は「てふてふ」ですが、町長も「てふてふ」なのでしょうか?わかりません。 自民と公明はどうなるのでしょう。 本日の素振り文武両道の概要。 2023/05/25 素振りの本数 : 110 本, 文武両道スイング, 【20】本, ペーパー投げキャッチスイング, 📄📄, 【20】本, 鏡に笑顔10秒スイング, 😁😁, 【20】本, ツボスイング, 陽谷👋,手三里💪,神庭😁,水分🦦, 5スイングずつ, お

                  文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』 - 素振り文武両道
                • 文豪スイング 松尾芭蕉 『奥の細道』出だしだけ - 素振り文武両道

                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 もう間もなく、10月12日ですが、松尾芭蕉さんの亡くなられた日だそうで、 『奥の細道』の出だしだけ読みながら、バットを振りました。 『奥の細道』出だしだけ。WIKIBOOKSより引用。 月日(つきひ)は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、行(ゆ)きかふ年もまた旅人(たびびと)なり。 舟(ふね)の上(うえ)に生涯(しょうがい)を浮かべ(うかべ)、馬の口(うまのくち)とらえて老(おい)をむかふるものは、日々(ひび)旅(たび)にして旅(たび)をすみかとす。 古人(こじん)も多く旅(たび)に死(し)せるあり。 次のように8つの文に分けて【言って】バットを【振り】ました。 5回ずつ繰り返し、8×5で40振りです。 ①月日(つきひ)は百代(はくたい)の 過客(かかく)にして、 ②行(ゆ)きかふ年もまた 旅人(たびびと)なり。 ③

                    文豪スイング 松尾芭蕉 『奥の細道』出だしだけ - 素振り文武両道
                  • 文豪スイング 小林一三『東京宝塚劇場の再開に憶う』東京の宝塚の歴史です。 - 素振り文武両道

                    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 痛ましい事件が関西でありましたが、昭和30年、東京の宝塚劇場が アメリカから戻った時の、 創始者の文献がありましたので、 読みながらバットを振りました。 青空文庫より。 『東京宝塚劇場の再開に憶う』 小林一三, 私は、関西で創立した宝塚歌劇を、何んとか東都に進出させ度いとかんがえて東京の市村座・歌舞伎座・新橋演舞場・帝国劇場等に出演させて、その様子を見て居りましたところ、充分成功する見透しがついたので、昭和七年、今の東宝株式会社の前身、株式会社東京宝塚劇場を設立し、日比谷の一角に、宝塚歌劇が常打できる東京宝塚劇場の建設にかかったのであります。 とのことで、続きをかいつまんで、10行にしました。 1行3回ずつ繰り返し 【言って振り】ました。 昭和8年竣成、9年開場。 戦争のため昭和19年に休場。 昭和20年進駐軍に接収され

                      文豪スイング 小林一三『東京宝塚劇場の再開に憶う』東京の宝塚の歴史です。 - 素振り文武両道
                    • 文豪スイング 出だしだけ『雨あがる』山本周五郎 - 素振り文武両道

                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 文豪の作品の出だしを言いながら、バットを振るシリーズです。 皆さまにおかれましては、今日の天気は どうだったでしょうか。 兵庫県南東部は雨と雷でした。 今は雨はあがってます。 ということもあり、 山本周五郎さんの 『雨あがる』 の出だしを読みながら、 バットを振りました。 青空文庫より。 『雨あがる』 山本周五郎, もういちど悲鳴のような声をあげて、それから女の喚きだすのが聞えた。 ――またあの女だ。 三沢伊兵衛は寝ころんだまま、気づかわしそうにうす眼をあけて妻を見た。おたよは縫い物を続けていた。古あわせを解いて張ったのを、単衣に直しているのである。 次のように10行箇条書きにしました。 そして1行につき【言って振り】を3回ずつ繰り返しました。 もういちど悲鳴のような声をあげて、それから女の喚きだすのが聞えた。 ――また

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                      • 文豪スイング 豊島与志雄『紫の壜』 - 素振り文武両道

                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【200】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振ってます。 今日は紫色ということで、 『紫の壜』 推理小説っぽいですが、そうなのか、どうか分かりません。 青空文庫より。出だしだけ。 豊島与志雄, 『紫の壜』 検察当局は私を、殺人罪もしくは自殺幇助罪に問おうとしている。私は自白を強いられている。だが、身に覚えないことを告白するのは、嘘をつくことだ。この期に及んで嘘をつきたくはない。軍隊生活では平然と嘘をつくことを教えられてきた。それを清算したい意味もあるのだ。私は真実だけを語りたい。 8行にして、1行5回ずつ繰り返し、 【言って振り】ました。 検察は私を殺人か自殺幇助に、 問おうとしている。 私は自白を強いられている。 だが身に覚えのないことの告白は、 嘘をつくことだ。 嘘はつきたくはない。 軍隊では嘘をつくことを教わった。 が

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                        • 文豪スイング 太宰治『走れメロス』冒頭のみ - 素振り文武両道

                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【170】バットを振りました。 時々、文豪の文章を読み、バットを振ってますが、有名著作物の冒頭部分だけで、バットを振ろうと思いました。 青空文庫より。 『走れメロス』 太宰治, メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。 6行にして、バットを振りました。 メロスは激怒した。 邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を 除かなければならぬと決意した。 メロスは政治がわからぬ村の牧人。 笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。 けれども邪悪に対しては、 1行につき、5回ずつ【言って振り】ました。30素振りです。 ということで、主人公はいきなり王様に対する激怒で始まりました。 一体なにがあったのでしょ

                            文豪スイング 太宰治『走れメロス』冒頭のみ - 素振り文武両道
                          • 文豪・谷崎潤一郎も通った…老舗の語学学校でストライキ 東京・お茶の水「アテネ・フランセ」 その余波は?:東京新聞 TOKYO Web

                            文豪・谷崎潤一郎も通った…老舗の語学学校でストライキ 東京・お茶の水「アテネ・フランセ」 その余波は? 東京・お茶の水にある老舗語学学校「アテネ・フランセ」のフランス人講師が24日、授業をせずストライキした。1913年創立の同校には作家の坂口安吾や谷崎潤一郎ら文化人も多く通い、官庁の語学教育も請け負ってきた。騒動の背景とは。どんな余波が及びうるのか。(宮畑譲)

                              文豪・谷崎潤一郎も通った…老舗の語学学校でストライキ 東京・お茶の水「アテネ・フランセ」 その余波は?:東京新聞 TOKYO Web
                            • 文豪スイング 北大路魯山人『胡瓜』第3回 - 素振り文武両道

                              皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 今日の寒さは、兵庫県南東部では、交通網に大きな遅延を発生させました。 ということで、北大路魯山人さんの『胡瓜』を読み、バットを振りました。 青空文庫より『胡瓜』 北大路魯山人 著 (途中から途中まで) 漬けものの漬かり加減は非常にむずかしく、気候とぬかみそ漬けの置き場で、漬かり方の速度に非常な差異ができるから、その点、注意深く心がける必要がある。不精して漬け過ぎると、きゅうりはすっぱくなるから、いい加減の時にぬかみそから取り出しておく。取り出しておいても味は急に変わらない。そのまま漬けておいたのでは酸っぱくなってしまう。 12行にして【言って振り】ました。 5回ずつで、60スイングでした。 漬け物の、漬かり加減は、難しい。 気候とぬかみそ漬けの置き場で、 漬かり方の速度に差異ができる。 その点、注意深く心がける必要あり。

                                文豪スイング 北大路魯山人『胡瓜』第3回 - 素振り文武両道
                              • 文豪スイング 『巴里のむす子へ』第2回 - 素振り文武両道

                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 文豪、岡本かの子さんの文章を読み、バットを振りました。 第2回です。 青空文庫より, 『巴里のむす子へ』途中から途中まで, 岡本かの子 二人の想いは宗教の神秘性にまで昂たかめられている。恐らく生を更かえ死を更えても変るまい。だが、ふとしたことから、私は現実のおまえに気付かせられることがある。すると無暗むやみに現実のおまえに会い度くなる。巴里が東京でないのが腹立たしくなる。 それはどういうときだというと、おまえに肖にた青年の後姿を見たとき、おまえの家へ残して行った稽古用品や着古した着物が取出されるとき。それから、思いがけなく、まるで違ったものからでもおまえを連想させられる。ぼんの窪くぼのちぢりっ毛や、の太ぶとい率直な声音、――これ等も打撃だ。 つづく, 15行にして、1行につき2回ずつ【言って振り】ました。30素振りです。

                                  文豪スイング 『巴里のむす子へ』第2回 - 素振り文武両道
                                • 文豪スイング『てんぷらの茶漬け』第3回、最終回。 - 素振り文武両道

                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【120】バットを振りました。 『てんぷらの茶漬け』を読み、バットを振る3回目です。最終回です。 今までの復習のようなものです。 最後に良い材料でないと、不味いと書かれています。 青空文庫より。 てんぷらの茶漬け (途中から最後まで) 北大路魯山人, 要するに、てんぷらの茶漬けは、残ったてんぷらを生かして食べる方法である。焙るため油がこなれ、香ばしくて、意外に美味しいものである。材料になるてんぷらが、良質のものでなければ、美味しくならないことは言うまでもない。 (昭和九年) 8行にしました。 てんぷらの茶漬けは、 残ったてんぷらを 生かして食べる。 焙るため油がこなれ、 香ばしくて、美味しい。 材料のてんぷらが、 良質でなければ、 美味しくはならない。 【言って振る】を 1行につき5回繰り返しました。 なので40素振りでした。 いつか、てんぷらを余らせ

                                    文豪スイング『てんぷらの茶漬け』第3回、最終回。 - 素振り文武両道
                                  • 文豪スイング『藤村のいろは歌留多』最終回です。 - 素振り文武両道

                                    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 雨の被害が出ないことを願います。 本日は【150】バットを振りました。 文豪、島崎藤村さんの作った、 『藤村いろは歌留多』 を読みながらバットスイングです。 このシリーズ最終回です。 寂しいです。 青空文庫より引用。 https://www.aozora.gr.jp/cards/000158/files/60026_70478.html ゑ 笑顏は光る。 ひ 日和に足駄ばき。 も 持ちつ持たれつ。 せ 蝉はぬけがらを忘る。 す 西瓜丸裸。 10回ずつ【言って振る】しました。 なので、50の素振りでした。 デジタル大辞泉より引用, あし‐だ【足駄】 の解説 雨の日などに履く、高い歯の下駄 (げた) 。歯は差し歯で、磨り減ると差し替える。 まさか下駄にも差し歯があったとは。 日和は晴れなので、 この「日和に足駄ばき」は、 現代なら、晴れの日に雨傘をさすようなもの

                                      文豪スイング『藤村のいろは歌留多』最終回です。 - 素振り文武両道
                                    • 文豪スイング 野村胡堂『随筆 銭形平次』 - 素振り文武両道

                                      本日は【170】バットを振りました。 日本、逃げ切ってくれー!! 皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 今日は文豪スイングです。野村胡堂さんの随筆の前半を読みながら、バットを振りました。 随筆なので、捕物小説の解説のようなもので、平次も大川橋蔵さんも出て来ません。 文章を割愛し、12行にして素振り用の文章ということで、以下に書きます。 捕物小説の制約は大きい。 ピストルも青酸カリも使えない。 ビルディングで活躍できない。 時間も鐘の音に頼る。 この様な制約の中で、 人と人、心と心とのふれあい、 人情の機微の中に、 トリックが生れる。 「人間の文学」として、 捕物小説の意味がある。 一部の推理小説より文学として、 高等ではと、自負したくなる ということで、12行となり、1行あたり5回ずつ【言って振り】ました。60スイングでした。 捕物小説は、人間の機微の中に、トリックを出す、人間の文学だと、良く分

                                        文豪スイング 野村胡堂『随筆 銭形平次』 - 素振り文武両道
                                      • 文豪スイング 豊島与志雄, 『銀の笛と金の毛皮』干支にちなんだ文学、羊編 - 素振り文武両道

                                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 干支にちなんだ文章を読みながら、バットを振ってます。 今日は未年の羊です。 青空文庫より、出だしだけ。 『銀の笛と金の毛皮』 豊島与志雄, むかし、あるところに、エキモスという羊飼いの少年がいました。父も母もないみなし児で、毎日、羊のむれの番をしてくらしていました。 青々とした野原に、羊たちはたのしくあそんでいます。野の花のあいだに、うつくしい蝶がとびまわっています。木立こだちのなかや空たかくに、いろんな鳥がさえずっています。日がうららかにてっています。 エキモスは草の上にねころんで、歌をうたいました。口笛をふきました。草の葉でいろいろな笛をこしらえました。葦あしの茎くきでも笛をこしらえました。 ――自分も、あの小鳥のようにうたいたい。けれども、いくらうたっても、笛をふいても、小鳥にはおよびませんでした。 10行にしまし

                                          文豪スイング 豊島与志雄, 『銀の笛と金の毛皮』干支にちなんだ文学、羊編 - 素振り文武両道
                                        • 文豪スイング 岡本かの子 『巴里のむす子へ』第5回 - 素振り文武両道

                                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 文豪、岡本かの子さんの文章を読み、バットを振る第5回です。 結論的には、岡本太郎さんは、情熱と冷静の両方があった、ということです。 青空文庫より, 『巴里のむす子へ』途中から途中まで, 岡本かの子 「おかあさん、感情家だけではいけませんよ。生きるという事実の上に根を置いて、冷酷なほどに思索の歩みを進めて下さい」 お前は最近の手紙にこう書いた。私はおまえのいうことを素直に受容れる。だが、この言葉はまた、おまえ自身、頑かたくなな現実の壁に行き当って、さまざまに苦しみ抜いた果ての体験から来る自戒の言葉ではあるまいか。とすれば、おまえの血と汗の籠った言葉だ。言葉は普通でも内容には沸々ふつふつと熱いものが沸いている。戒いましめとして永く大事にこの言葉の意味の自戒を保ち合って行こう。 つづく, 以下、素振り時のセリフは10行。 【言

                                            文豪スイング 岡本かの子 『巴里のむす子へ』第5回 - 素振り文武両道
                                          • 文豪スイング 『数の子は音を食うもの』第7回 - 素振り文武両道

                                            本日は【170】バットを振りました。 皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 今日は『数の子は音を食うもの』を読んでバットを振る、第5回です。 青空文庫より、 『数の子は音で食うもの』 北大路魯山人 著, 途中から途中まで, にしん、棒だらなぞというものは、料理が不味いと感心しないものであるが、料理が適当に塩梅されると、堂々と美食家をよろこばすだけの特殊の美味さをもっている。にしんや棒だらを美味として食わないような美食家があるとしたら、それはにせものである。 次のように5行にしました。 1行につき4回ずつ【言って振り】ました。20スイングでした。 にしん、棒だらなぞは、 不味いと感心しないが、 料理が適当にあんばいされると、 美食家をよろこばすだけの、 特殊の美味さをもつ。 「塩梅」は「あんばい」と読むんですね。「按配」と読みも意味も同じようです。どちらにしても書けません。 本日の素振り文武両道の

                                              文豪スイング 『数の子は音を食うもの』第7回 - 素振り文武両道
                                            • 文豪スイング 小泉八雲『耳なし芳一の話』 - 素振り文武両道

                                              ⁡皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 夏の風物詩の怪談でバットを振りました。 青空文庫より。 『耳無芳一の話』 小泉八雲 戸川明三訳 七百年以上も昔の事、下ノ関海峡の壇ノ浦で、平家すなわち平族と、源氏すなわち源族との間の、永い争いの最後の戦闘が戦われた。この壇ノ浦で平家は、その一族の婦人子供ならびにその幼帝――今日安徳天皇として記憶されている――と共に、まったく滅亡した。そうしてその海と浜辺とは七百年間その怨霊に祟られていた……他の個処で私はそこに居る平家蟹という不思議な蟹の事を読者諸君に語った事があるが、それはその背中が人間の顔になっており、平家の武者の魂であると云われているのである。 12行にしました。そして【言って振り】ました。5回ずつ繰り返し、60本の素振りとなりました。 七百年以上も昔、 下ノ関海峡の壇ノ浦で、 平家と源氏の最後の戦闘があった。

                                                文豪スイング 小泉八雲『耳なし芳一の話』 - 素振り文武両道
                                              • 文豪スイング 北大路魯山人『沢庵』第3回 - 素振り文武両道

                                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 北大路魯山人さんの『沢庵』を読みながらバットを振った、第3回です。 青空文庫より。 (伊勢の沢庵は)五十年も前には、山代のようなうまさもあったようだが、しかし、伊勢のもぬかが多いので、それだけのうまさはあるといえよう。 山代のも、多量のぬかを使っていて、ぬかの中からたくあんを掘り出す感があるが、このようにぬかを多く使用することは、うまいたくあんを作るコツである。 (つづく、多分次これは最終回) 素振り時のセリフは次の6行です。 【伊勢のも50年も前には、】 【山代の様な旨さがあったようだ】 【伊勢も山代もぬかを多く使い】 【それだけ旨さがある】 【ぬかを大量に使うのは、】 【旨い沢庵を作るコツである】 10回ずつ【言う振る】を繰り返し、60本の素振りでした。 要するに山代も伊勢もぬかを多く使って旨いとのことです。 50年

                                                  文豪スイング 北大路魯山人『沢庵』第3回 - 素振り文武両道
                                                • 文豪スイング 太宰治『津軽』 - 素振り文武両道

                                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 文豪の文章を読みながら、バットを振りました。 青空文庫より、出だしだけ。 『津軽』太宰治 或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、それは、私の三十幾年の生涯に於いて、かなり重要な事件の一つであつた。私は津軽に生れ、さうして二十年間、津軽に於いて育ちながら、金木、五所川原、青森、弘前、浅虫、大鰐、それだけの町を見ただけで、その他の町村に就いては少しも知るところが無かつたのである。 次の12行にして、1行5回ずつ繰り返し【言って振り】ました。 なので60の素振りでした。 ある年の春、私は生れてはじめて、 本州北端、津軽半島を 凡そ三週間ほどかかつて 一周したのであるが、 私の三十幾年の生涯で、 かなり重要な事件の一つであつた。 私は津軽に生れ、二十年間、 津軽に於いて育

                                                    文豪スイング 太宰治『津軽』 - 素振り文武両道
                                                  • 文豪スイング 久米正雄『熊』出だしだけ - 素振り文武両道

                                                    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 熊に出くわしたことはないですが、早く冬眠して欲しいです。 久米正雄さんの『熊』を読みながらバットを振りました。出だしだけです。 青空文庫より。 『熊』 久米正雄, 北海道で生れた私の友達が、或日私の近所の子供たちの前でこういう熊の話をして行きました。 一 熊といいますと、いうまでもなく恐しい猛獣ですが、熊だって何も好き好んで人を殺すのではありません。人が熊を恐しがるように、矢張熊の方でも人が恐いのです。そして人が来るのを知れば、熊の方で先まず逃げてくれるのです。けれども両方がふいに出合うか、どうしても顔を合せる外ほか仕方のないような路みちででも出合うと、熊も絶体絶命になって、激しく襲い掛るのです。 12行にして、1行を5回ずつ、【言って振り】ました。 熊といいますと恐しい猛獣ですが、 熊だって好き好んで 人を殺すのではあ

                                                      文豪スイング 久米正雄『熊』出だしだけ - 素振り文武両道
                                                    • 文豪スイング 江戸川乱歩『黒蜥蜴』 - 素振り文武両道

                                                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振っています。 今日は「黒」色の2回目。 『黒トカゲ』の出だしです。 青空文庫より。 江戸川乱歩,『黒蜥蜴』出だしだけ。 この国でも一夜に数千羽の七面鳥がしめられるという、あるクリスマス・イヴの出来事だ。 帝都最大の殷賑地帯、ネオン・ライトの闇夜の虹が、幾万の通行者を五色にそめるG街、その表通りを一歩裏へ入ると、そこにこの都の暗黒街が横たわっている。 6行にしました。1行5回ずつ 【言ってバットを振り】ました あるクリスマス・イヴの出来事。 帝都最大の殷賑(いんしん)地帯、 ネオン・ライトの闇夜の虹が、 幾万の通行者を五色にそめるG街、 表通りを一歩裏へ入ると、 暗黒街が横たわっている。 コトバンクより引用, いん‐しん【殷賑】 〘名〙 (形動)非常ににぎやかで活気に満ちていること

                                                        文豪スイング 江戸川乱歩『黒蜥蜴』 - 素振り文武両道
                                                      • 文豪スイング 宮沢賢治 『或る農学生の日誌』出だしだけ - 素振り文武両道

                                                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 今日、と言っても9/21は、 宮沢賢治さんの命日とのこと。 ちょうど90年です。 ということで『或る農学生の日誌』 を読みながらバットを振りました。 出だしだけです。 青空文庫より。 『或る農学生の日誌』 宮沢賢治 序 ぼくは農学校の三年生になったときから今日まで三年の間のぼくの日誌を公開する。どうせぼくは字も文章も下手だ。ぼくと同じように本気に仕事にかかった人でなかったらこんなもの実に厭な面白くもないものにちがいない。いまぼくが読み返かえしてみてさえ実に意気地なく野蛮なような気のするところがたくさんあるのだ。 とスタートで、日誌が公開されて行くというわけです。 10行の箇条書きにして、 1行5回ずつ【言って振り】ました。 農学校の三年生になったときから、 今日まで三年の間の ぼくの日誌を公開する。 どうせぼくは字も文章

                                                          文豪スイング 宮沢賢治 『或る農学生の日誌』出だしだけ - 素振り文武両道
                                                        • 「文豪ストレイドッグス」グッズ複製 3万個無断販売か|事件・事故|神戸新聞NEXT

                                                          逮捕された男が「一番売れた」と話した『太宰治』と『中原中也』の複製缶バッジ=神戸市兵庫区下沢通3、兵庫署 世界中の文豪の名がついたキャラクターたちが戦う人気アニメ「文豪ストレイドッグス」のグッズを無断で作製販売したとして、兵庫県警生活経済課と兵庫署は3日、著作権法違反と商標法違反の疑いで、会社員の男(28)=神戸市須磨区=を逮捕した。男は当時、グッズ製作会社の工場の責任者で、同課は「太宰治」ら人気キャラクターの缶バッジ約3万個を売り、約440万円の収益を上げていたとみている。 逮捕容疑は2017年10月10日~昨年3月26日、同市兵庫区のグッズ製作会社で「文豪-」の商標や、キャラクターのイラストを複製した缶バッジ計1880個を大阪、神戸市の女性2人に計21万3千円で販売した疑い。 「文豪-」は13年から連載中の漫画が原作。「イケメン」として描かれた谷崎潤一郎や中島敦、国木田独歩、宮沢賢治、

                                                            「文豪ストレイドッグス」グッズ複製 3万個無断販売か|事件・事故|神戸新聞NEXT
                                                          • 文豪スイング オー・ヘンリー『賢者の贈り物』出だしだけ - 素振り文武両道

                                                            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【200】バットを振りました。 文豪の作品の出だしを言いながら、バットを振るシリーズです。 青空文庫より引用。 『賢者の贈り物』 オー・ヘンリー 作 結城 浩 訳 1ドル87セント。それで全部。しかもそのうち60セントは小銭でした。 小銭は一回の買い物につき一枚か二枚づつ浮かせたものです。乾物屋や八百 屋や肉屋に無理矢理まけさせたので、しまいに、こんなに値切るなんてとい う無言の非難で頬が赤くなるほどでした。デラは三回数えてみました。でも やっぱり1ドル87セント。明日はクリスマスだというのに。 10行にして【言って振り】ました。 10回ずつ繰り返し。 10×10=100で、100本の素振りでした。 1ドル87セントで全部。 しかも60セントは小銭。 小銭は一回の買い物につき、 一枚か二枚づつ浮かせたもの。 乾物屋や八百屋や肉屋に、 無理矢理まけさせた

                                                              文豪スイング オー・ヘンリー『賢者の贈り物』出だしだけ - 素振り文武両道
                                                            • 文豪スイング エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』 - 素振り文武両道

                                                              皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【170】バットを振りました。 10月7日は「ミステリー記念日」で、 エドガー・アラン・ポーさんの亡くなられた日だそうです。 ということで、 『モルグ街の殺人事件』を読みながらバットを振りました。 『モルグ街の殺人事件』途中から, エドガー・アラン・ポー 佐々木直次郎訳 一八――年の春から夏にかけてパリに住んでいたとき、私はC・オーギュスト・デュパン氏という人と知合いになった。この若い紳士は良家の――実際に名家の出であったがいろいろ不運な出来事のために貧乏になり、そのために気力もくじけて、世間に出て活動したり、財産を挽回ばんかいしようとする元気もなくしてしまった。それでも、債権者たちの好意で、親ゆずりの財産の残りがまだ少しあったので、それから上がる収入でひどい節約をしながらどうかこうか生活の必需品を手に入れ、余分なもののことなど思いもしなかった。唯一の

                                                                文豪スイング エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』 - 素振り文武両道
                                                              • 文豪スイング 131 夏目漱石『それから』は長い話です。 - 素振り文武両道

                                                                本日は150本バットを振りました。 皆様こんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。 今日は夏目漱石『それから』を読んで、バットを振りました。 青空文庫より引用しました。 約三十分の後彼は食卓に就いた。熱い紅茶を啜りながら焼麺麭に牛酪を付けてゐると、門野と云ふ書生が座敷から新聞を畳んで持つて来た。四つ折りにしたのを座布団の傍へ置きながら、「先生、大変な事が始まりましたな」と仰山な声で話しかけた。 ということで次の6文を10回ずつ【言って振り】ました。 主人公の代助さんは、歯を磨いた後、食卓に就いた。 焼麺麭(焼きパン)に牛酪(バター)を付けていると、 門野と云ふ書生が座敷から新聞を畳んで持つて来た。 四つ折りにしたのを座布団の傍(わき)へ置きながら、 「先生、大変な事が始まりましたな」 と仰山(ぎょうさん)な声で話した。 《感想》 焼麺麭(焼きパン)に牛酪(バター)は、焼きそばに牛乳と思いまし

                                                                  文豪スイング 131 夏目漱石『それから』は長い話です。 - 素振り文武両道
                                                                • 文豪スイング 宮沢賢治『ツェねずみ』 - 素振り文武両道

                                                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 文豪、宮沢賢治の『ツェねずみ』を読みながらバットを振りました。 出だしだけです。 青空文庫より。 『ツェねずみ』 宮沢賢治 ある古い家の、まっくらな天井裏に、「ツェ」という名まえのねずみがすんでいました。 ある日ツェねずみは、きょろきょろ四方を見まわしながら、床下街道を歩いていますと、向こうからいたちが、何かいいものをたくさんもって、風のように走って参りました。そしてツェねずみを見て、ちょっとたちどまって早口に言いました。 「おい、ツェねずみ。お前んとこの戸棚の穴から、こんぺいとうがばらばらこぼれているぜ。早く行ってひろいな。」 ツェねずみは、もうひげもぴくぴくするくらいよろこんで、いたちにはお礼も言わずに、いっさんにそっちへ走って行きました。ところが戸棚の下まで来たとき、いきなり足がチクリとしました。そして、「止まれ、

                                                                    文豪スイング 宮沢賢治『ツェねずみ』 - 素振り文武両道
                                                                  • 文豪スイング 130 羅漢について少し学びました。 - 素振り文武両道

                                                                    本日は170本バットを振りました。 皆様こんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。 今日は夏目漱石『それから』を読んで、バットを振りました。 青空文庫より引用しました。 代助は其ふつくらした頬を、両手で両三度撫でながら、鏡の前にわが顔を映してゐた。丸で女が御白粉を付ける時の手付と一般であつた。実際彼は必要があれば、御白粉さへ付けかねぬ程に、肉体に誇を置く人である。彼の尤も嫌ふのは羅漢の様な骨骼と相好で、鏡に向ふたんびに、あんな顔に生れなくつて、まあ可かつたと思ふ位である。其代り人から御洒落と云はれても、何の苦痛も感じ得ない。それ程彼は旧時代の日本を乗り超えてゐる。 素振りですが、原文を縮小しました。 主人公代助は頬がふっくらしている⚾︎ 両手で撫でながら、鏡に顔を映していた⚾︎ まるで女がオシロイを付ける手付と一緒⚾︎ 実際にオシロイを付けかねない程に⚾︎ 肉体に誇を置く人である⚾︎ 彼の嫌

                                                                      文豪スイング 130 羅漢について少し学びました。 - 素振り文武両道
                                                                    • 文豪スイング 沖野岩三郎『熊と猪』 干支にちなんだ動物シリーズラスト - 素振り文武両道

                                                                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【170】バットを振りました。 干支の動物にちなんだ 文学を読んで、 バットを振って来ました。 今日は「猪」で このシリーズラストです。 父、佐次兵衛さんと、 子、京内(きょうない)くんとの、 やり取りです。 青空文庫より。出だしだけ。 『熊と猪』沖野岩三郎。 紀州の山奥に、佐次兵衛といふ炭焼がありました。五十の時、かみさんに死なれたので、たつた一人子の京内きやうないを伴つれて、山の奥の奥に行つて、毎日々々木を伐きつて、それを炭に焼いてゐました。或日の事京内は此んな事を言ひ出したのです。 「お父さん、俺おれアもう此んな山奥に居るのは嫌いやだ。今日から里へ帰る。」 《後略》 次の桃色の字12行を【言いながら、バットを振り】ました。 1行5回ずつ繰り返し。 佐次兵衛は50でかみさんを亡くす。 毎日子供の京内と山奥で木を伐る。 ある日京内は里へ帰ると言い出す

                                                                        文豪スイング 沖野岩三郎『熊と猪』 干支にちなんだ動物シリーズラスト - 素振り文武両道
                                                                      • 文豪スイング 芥川龍之介『本所両国』 - 素振り文武両道

                                                                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 文豪スイングをしました。 日本を大きく分けると、 北海道、本州、四国、九州です。 今日は本州の「本」 で始まるタイトルの 小説を読みながら、 バットを振りました。 青空文庫より引用。 芥川龍之介 『本所両国』 僕は本所界隈のことをスケッチしろという社命を受け、同じ社のO君と一しょに久振りに本所へ出かけて行った。今その印象記を書くのに当り、本所両国と題したのは或は意味を成していないかも知れない。しかしなぜか両国は本所区のうちにあるものの、本所以外の土地の空気も漂っていることは確かである。 8行にしてバットスイング。 1行を【言って1振り】して、 5回ずつ繰り返しました。 本所界隈をスケッチしろとの社命。 同じ社のO君と一しょに本所へ。 その印象記を書くのに当り、 本所両国と題したのは 意味を成していないかも。 しかしなぜか

                                                                          文豪スイング 芥川龍之介『本所両国』 - 素振り文武両道
                                                                        • 文豪スイング 村山籌子『兎さんの本屋とリスの先生』 兎にちなんだ文豪の文章です。 - 素振り文武両道

                                                                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 これまで子、丑、寅にちなんだ文豪の文章でバットを振ってきました。 なので、今日は「卯」にしました。 青空文庫より、出だしだけ。 『兎さんの本屋とリスの先生』 村山籌子(むらやま かずこ) あるところに大変そそつかしい本屋さんがありました。兎うさぎさんです。ある日、お店へ本が来ましたので、フロツクコートを着て、鼻眼鏡をかけて、ステツキを持つて、その本を小脇こわきにかかへて(人間から見るとおかしいですが、兎の本屋さんはこんなものです)売りに出かけました。 森の入口で、リスさんに会ひました。大変悧口りこうさうなひげを生やしたリスさんですから、本を買つてくれるだらうと思つて「リスさん、本を買つて下さい。私はりつぱな本屋さんです」といひました。 10行にして、バットを振りました。5回ずつ繰り返しました。計50振りでした。 ウサギの

                                                                            文豪スイング 村山籌子『兎さんの本屋とリスの先生』 兎にちなんだ文豪の文章です。 - 素振り文武両道
                                                                          • 文豪スイング 北大路魯山人『沢庵』第1回 - 素振り文武両道

                                                                            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 沢庵は好きですか? 北大路魯山人さんの『沢庵』を読みながらバットを振りました。 青空文庫より。 たくあんの話をしてみよう。 今日食べたたくあんは、加賀の山代(やましろ)でできたものである。わたしの知っているかぎりでは、山代産のたくあんが一等よいものだと思う。これは、だいこんが寒国でできたことが主なる原因だが、 (つづく) 素振りの時にセリフを言うのですが、次の3行の文章です。 【魯山人さんの知る限りでは】 【山代産のたくあんが一等よい】 【大根が寒国でできたことが原因】 10回ずつ【言う振る】を繰り返し、30本の素振りでした。 意外と知られたことですが、プラスチックが石油からできているように、沢庵は大根からできているんですね。 本日の素振り文武両道の概要。 2023/06/07 素振りの本数 : 140 本, 文武両道ス

                                                                              文豪スイング 北大路魯山人『沢庵』第1回 - 素振り文武両道
                                                                            • 文豪スイング 『数の子は音を食うもの』その4 数の子の親、ニシンのこと - 素振り文武両道

                                                                              本日は【180】バットを振りました。 皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 今日は『数の子は音を食うもの』を読んでバットを振る、第4回です。 青空文庫より、 『数の子は音で食うもの』 北大路魯山人 著, 途中から途中まで, 干したものを水でもどしたほうが元の生より美味いというようなものは、海鼠なまことか、ふかのひれ、ある種のきのこ類などにその例を見るが、あまり多くある例ではない。 数の子の親魚、すなわちにしんからしてそうであって、にしんの生は煮ても焼いてもさほど美味くないが、これを一旦四つ裂きにしたのを乾物にし、それをまた水でもどしてやわらかくし、その上、料理したものは立派に美食として取扱い得る力をもっている。 次のように8行にしました。 干して水でもどした方が 元の生より美味いものは、 なまこ、ふかひれ、ある種のきのこ。 数の子の親、ニシンもそう。 ニシンの生を四つ裂きにして、 乾物にし、水で

                                                                                文豪スイング 『数の子は音を食うもの』その4 数の子の親、ニシンのこと - 素振り文武両道
                                                                              • 文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』第4回 わかよたれそ - 素振り文武両道

                                                                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 文豪、島崎藤村さんの作った、 『藤村いろは歌留多』 を読みながらのバットスイングです。 「わかよたれそ」の箇所です。 青空文庫より引用。 10回ずつ【言って振る】しました。 なので、60本の素振りでした。 わ わからずやにつける藥はないか。 か 賢い鴉は黒く化粧する。 よ 好いお客は後から。 た 竹のことは竹に習へ。 れ 零點か百點か。 そ 空飛ぶ鳥も土を忘れず。 「か」の「鴉」ですが、なんの鳥か分かりませんでした。 苦労して調べると、カラスでした。 「カラス」を英語ではCrowって、面白いですね。 「よ」の「良いお客はあとから」は、 意味が読み取れず、絵を見てみます。 なるほど後方の二人は良い人に見えます。 本日の素振り文武両道の概要。 2023/05/08 素振りの本数 : 160 本, 文武両道スイング, 【20】

                                                                                  文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』第4回 わかよたれそ - 素振り文武両道
                                                                                • 文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』第6回 &恐竜ジグソーパズル - 素振り文武両道

                                                                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 文豪、島崎藤村さんの作った、 『藤村いろは歌留多』 を読みながらバットスイングです。 次の3つの文章を言いながらバットを振りました。 う 瓜は四つにも輪にも切られる。 ゐ 猪の尻もちつき。 の のんきに根氣。 青空文庫より引用。 人間に笑われて、ちょっと可哀想。 10回ずつ繰り返したので、30本の素振りでした。 本日の素振り文武両道の概要。 2023/05/14 素振りの本数 : 160 本, 文武両道スイング, 【20】本, ペーパー投げキャッチスイング, 📄📄, 【20】本, 鏡に笑顔10秒スイング, 😁😁, 【20】本, ツボスイング, 陽谷👋,内関💪,委中🦵,水分🦦, 5スイングずつ, おいしスイング, 【30】本, 三真, ラッキーマヨネーズ, 🐥🐥🐥, 6つ袋から出しました。 10振って

                                                                                    文豪スイング 島崎藤村『藤村のいろは歌留多』第6回 &恐竜ジグソーパズル - 素振り文武両道