毎週金曜日、ドラマ『MIU404』(TBS系)に心揺さぶられている。現代社会を痛烈に映し出す脚本家・野木亜紀子の構成力。その物語を生身の人間が体現する主演・綾野剛&星野源を始めとした俳優陣の演技力。その演技を最大限に“魅せる”塚原あゆ子ら監督たちの技術力……その才能を集めた仕掛け人が、プロデューサーの新井順子だ。 新型コロナウイルスの影響で大幅にズレ込んだドラマのスタート。キャストたちのスケジュール調整はもちろん、企画時とは大きく変わった社会に向けて何ができるのかを模索する日々。 このドラマには「一話完結のノンストップ“機捜”エンターテインメント」というコピーが添えられているが、まさに舞台裏もノンストップ。そんな混乱を極めた『MIU404』の舞台裏を新井プロデューサーが明かしてくれた。 刑事モノで通らないなら機捜モノで ――野木亜紀子さんのインタビュー(参照:『アンナチュラル』の成功が切り