グレゴリオ暦の起源 現在私たちが使っている西暦はグレゴリオ暦と呼ばれる暦で、グレゴリオ暦はローマの将軍カエサルが設定したユリウス暦を改訂した暦です。しかし1年を365日とし、4年に1回閏日を挿入するという暦の基本的な枠組みはエジプト暦から取り入れたものでした。エジプト暦は、1ヵ月が全部30日に統一されており、最後に5日の付加日を付け加えるという美しいものでした。しかし現在の暦は 28日、30日、31日の月が不規則に並んでいます。しかも不思議なことは、閏日を挿入するのが年の終わりではなく、2月という中途半端な月です。なぜこのような変則的な暦になったのでしょうか。それにはローマの暦を見てみる必要があります。 古代ローマの長い歴史 ローマ建国神話:初代王ロムルスの誕生 ローマには有名な建国神話があります。ホメロスの叙事詩イリアスに登場する英雄アエネアスの後日談(ごじつだん)です。アエネアスは年老