ディープラーニングとは何かということを、構造からもう少し説明します。ディープラーニングとは一言でいうと、「深い関数を使った最小二乗法」です。最小二乗法は統計学で使われる方法ですが、例えばエクセルで散布図を描き、近似直線を追加すると線が引けます。これを引くアルゴリズムが最小二乗法です。 例えばある店の、その日の気温と飲料の売り上げとの関係を散布図に書きます。近似直線の追加で線を引き、〈y´=a+bx〉という式になります。このy´は推測値を表し、実際の値とどれだけずれているか、つまり各点がこの線からどれだけ離れているのか、誤差を取ります。プラス方向とマイナス方向の誤差と両方あるので、誤差を二乗して足し合わせます。二乗和は全ての点が、線から多少ずれているので、これを最小にするようにaやbの値を決めると、この点の上にうまく乗るような線がみつかるのです。これが最小二乗法です。 今は気温という一変数に