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楽曲分析の検索結果1 - 9 件 / 9件

  • 菅野よう子[ライオン / マクロスF]の音楽理論的考察

    「ライオン」はアニメ「マクロスF」のオープニング曲で、劇中でも非常に大事な役割を持った曲です。作曲は菅野よう子さん。世界に誇るれる日本の作曲家と誰もが認めるところであると思います。課題曲「ライオン」に散りばめられたテクニックと、しかしそのテクニックが全く目立たずに曲の一部に溶け込んでいるその芸術性の高さからも、菅野よう子さんの素晴らしさがご理解いただけることと思います。 さて、菅野よう子さんの楽曲の特徴は、以前「プラチナ」の時にも書きましたが、一見転調に感じられるが実際には転調ではない、非常にアンビヴァレントなコード進行にあります。そしてこのコードの選択は、既存の音楽理論ブックには書かれていないアイデアが多用されており、音楽理論の限界を認めざるを得ません。しかし、音楽理論家としては、やはり素晴らしいテクニックが広く浸透するような体系をつくることが一つのヴィジョンですから、むしろ既存の音楽理

      菅野よう子[ライオン / マクロスF]の音楽理論的考察
    • ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析

      東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は1972年のデビュー以来数々の名曲を世に送り続け、昨年も宮崎駿監督作品『風立ちぬ』に「ひこうき雲」が主題歌として起用されるなど、日本のポップ史における「生ける伝説」と呼ぶべきシンガーソングライター、ユーミンこと松任谷由実の楽曲に迫る。(編集部) 参考:モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析 作曲家には多かれ少なかれ、その人の型や癖があります。例えば以前このコラムで扱ったaikoさんや桑田佳祐さんの楽曲は誰が歌っても彼らの曲とわかるような特徴があります。そういう意味では、ユーミンの楽曲にはアクの強さはありません。しかしユーミンの繊細で情緒豊かな曲世界が「ユーミンにしかできない」オリジナリティを持っている

        ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析
      • コード進行の謎に迫る!バークリーメソッドで読み解く楽曲分析 第1回:Perfume『Have A Stroll』を耳コピ&分析! | 美学校

        “J-POP REALLY SOUNDS NOTHING LIKE AMERICAN OR BRITISH POP MUSIC. LIKE THE CHORD PROGRESSIONS THEY USE…IT’S REALLY MYSTERIOUS MUSIC.” 『J-POPはアメリカやUKのポップスともまるで違うんだ。例えば彼らのコード進行にもそれは顕著で、本当にミステリアスな音楽だよ』 UKのベース・ミュージックシーンで活躍し、親日家としても知られる若手プロデューサー、Submerse氏の言葉です(註)。 且つてJ-POPといえば、やれ海外のモノマネだの、劣化コピーだの、いわゆる『本物志向』にとっては一段低いものと見なされる対象でした。 しかし、アニメやゲームといったカルチャーをハブに、日本の音楽が広く海外に聴かれる機会が増える中で、単なる劣化コピーではない『極東の変わった(面白い)

          コード進行の謎に迫る!バークリーメソッドで読み解く楽曲分析 第1回:Perfume『Have A Stroll』を耳コピ&分析! | 美学校
        • BUMP OF CHICKENの曲はなぜ感情を揺さぶる? ボーカルの特性と楽曲の構造から分析

          東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は、先日東京ドームで公演を行うなど、日本の音楽シーンを牽引するロックバンドのひとつ、BUMP OF CHICKENの楽曲を読み解く。(編集部) BUMP OF CHICKENの曲といえば「知的でありつつ感情を深く揺さぶる」という印象が思い浮かびます。もちろん藤原さんの歌詞や声質によるところも大きいと思いますが、純粋に音楽的な見地から、BUMP OF CHICKENの「知的なエモさ」を紐解けないか。今回はそれをテーマに分析します。 アクセントを2つ持つ歌声 「声が素敵」というのはもちろんですが、藤原さんのボーカルについてもう少し掘り下げて考えます。 彼の歌唱法は独特です。初音ミクが参加している『ray』を聴いて2人のパートを比較するとわかりやすいで

            BUMP OF CHICKENの曲はなぜ感情を揺さぶる? ボーカルの特性と楽曲の構造から分析
          • 乃木坂46における「君の名は希望」と「制服のマネキン」の重要性ーー杉山勝彦の作曲力を読む

            乃木坂46の「制服のマネキン」、「君の名は希望」等の作曲を手がけた男性二人組ユニットUSAGIでも活躍する杉山勝彦(写真右) 1月23日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に乃木坂46が出演し、「制服のマネキン」と「君の名は希望」のメドレーを披露する。 乃木坂46は2012年2月にメジャーデビューしていたものの、先述の2曲を発売したタイミングでは同番組への出演はなかったため、これらの楽曲は今回が番組初披露となる。また、「君の名は希望」に関しては、生田絵梨花がピアノ演奏をし、メンバーが歌唱する特別バージョンということも発表されている。 この2曲は乃木坂46のレパートリーの中でも特に評価が高く、アイドル論者としても知られるBase Ball Bearの小出祐介(Vo/G)が雑誌連載において2年連続で「年間アイドル楽曲ベスト」に選んでいる(2012年「制服のマネキン」、2013年「君の

              乃木坂46における「君の名は希望」と「制服のマネキン」の重要性ーー杉山勝彦の作曲力を読む
            • Ken Yokoyamaが明かす『Mステ』出演の真意 「古くなった俺でも、まだやれることはある」

              Ken Yokoyamaが、本日7月10日の20時より放送される『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。同番組内で、Ken Yokoyama は7月8日にリリースしたEP『I Won’t Turn Off My Radio』より、表題曲を披露する予定で、地上波で生演奏をするのは今回が初めてだ。 Ken Yokoyamaは1991年にHi-STANDARDを結成、ギタリストとして活躍し、1999年にはレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」を設立。メロディアスでありながら疾走感のあるパンク・サウンドと、オリジナリティ溢れるスタイル、インディーズならではのDIY精神で日本中の若者から熱狂的な支持を受け、90年代後半から00年代初頭に起こったメロコア・ムーブメントを牽引してきた。Hi-STANDARD活動休止後の2004年にはKen Yokoyamaとしてソロ活動

                Ken Yokoyamaが明かす『Mステ』出演の真意 「古くなった俺でも、まだやれることはある」
              • 布袋寅泰のギタープレイ徹底解剖 彼の奏でるフレーズはなぜ耳に残るのか?

                10代の頃、ほうきを抱えてCOMPLEX「BE MY BABY」のPVを真似てみた。憧れのギターを手に入れて一番最初にしたことは、音を出すことでもコードを覚えることでもなく、窓ガラスに映るギターを抱えた自分の姿にニンマリとしながら、あのステップを踏んでみた……。そうしたギターキッズがどれだけいたことだろうか。弧を描くような右手の軌道、リズムに合わせて軽やかに上がる脚の動き… どれを取ってみても、ギターを弾く姿が絵になる。ありきたりの賛詞ではあるが、まさにその言葉を贈るに相応しい。今なお、ギターキッズ、ロックファンが憧れる“唯一無二のギターを持つシルエット” 布袋寅泰。ソロ活動開始から25年を越える今でも、アーティスト以上にギタリストである。そんな布袋のギタリスト像に迫ってみる。 踊りながら弾く、クレイジーギター 「日本にギタリストは腐るほどいるけど、こんなにカッコイイヤツはコイツしかいねェ

                  布袋寅泰のギタープレイ徹底解剖 彼の奏でるフレーズはなぜ耳に残るのか? 
                • チャットモンチーはガールズロックをどう変えた? デビュー時から新体制への音楽的変化を辿る

                  チャットモンチーが8月9日に行われた『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014』のライブにて、恒岡章(Dr. / Hi-STANDARD、CUBISMO GRAFICO FIVE)、下村亮介(Key.& Gt. / the chef cooks me)をサポートに迎えた4人編成で活動再開することを発表した。 『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014』では、オーディエンスの大歓声の中、橋本絵莉子、福岡晃子、サポートメンバーが登場して「ハテナ」を披露。続いて「シャングリラ」「風吹けば恋」と立て続けに代表曲を演奏した。(参考:チャットモンチー、恒岡章と下村亮介を迎えた新体制で再始動 10月には約2年ぶりのリリースも) チャットモンチーは2011年、ドラムの高橋久美子が脱退して3人体制から2人体制になり、橋本絵莉子と福岡晃子が曲ごとにパートチェンジするという独自のスタ

                    チャットモンチーはガールズロックをどう変えた? デビュー時から新体制への音楽的変化を辿る
                  • 乃木坂46の楽曲は、松井玲奈・生駒里奈の兼任でどう変わった? 最新シングルを徹底分析

                    乃木坂46が、9thシングル『夏のFree&Easy』を7月9日に発売した。同作は8thシングル「気づいたら片想い」に続き西野七瀬が2作連続でセンターを務めており(連続のセンターは生駒里奈以外では初)、SKE48の松井玲奈が、AKB48グループの「大組閣」により交換留学生として加入後初参加となる作品だ。 また今作の選抜メンバーを見てみると、リリース時点で20歳以上のメンバーが17人中12人、高校生以下のメンバーが2人だけになった。グループ発足時は生駒里奈、生田絵梨花、星野みなみといったまだ幼く清純なイメージの3人がフロントに立っていたが、3年経った現在は「乃木坂御三家」と呼ばれる白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理に加え、松井が西野の周りを固め、“綺麗なお姉さんたち”へとパブリックイメージも変化しつつあるともいえる。(参考:乃木坂46西野、連続センターの意図とは? ミスiDレイチェルがその”イ

                      乃木坂46の楽曲は、松井玲奈・生駒里奈の兼任でどう変わった? 最新シングルを徹底分析
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