世界各地の農業に甚大な被害を与えてきたガ、ツマジロクサヨトウが台湾上陸から1カ月で日本に侵入しました。トウモロコシ、稲など幅広く食べ世界拡散の過程で使われた農薬に耐性を持ってしまった恐ろしく厄介な害虫です。日経新聞の5日付《農作物に脅威のガ、日本に侵入 鹿児島で幼虫を確認》が《農林水産省は5日までに、鹿児島県南九州市の農場で、イネやトウモロコシに寄生する害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」の幼虫が日本で初めて見つかったと発表した》《南九州市では、飼料用トウモロコシから見つかった。県が近隣自治体でも調査すると、似た虫の報告が寄せられ、確認を急いでいる》と報じました。幼虫発見は3日です。 6月の第611回「駆除至難害虫が台湾に到達、日本へは稲作が心配」で使った中国での拡散ぶりを示す地図に、日本侵入を書き加えました。今年はじめのミャンマーから中国雲南省へ侵入から、6月初めの台湾上陸、そして日本へです。