2006年に放映されたTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』は、ゼロ年代を代表する大ヒットシリーズとなった。涼宮ハルヒ役の平野綾は一躍スターダムにのし上がり、『DEATH NOTE』(弥海砂)や『らき☆すた』(泉こなた)、『絶対可憐チルドレン』(明石薫)など次々と当たり役に恵まれ、“アイドル声優”の先駆的な存在として不動の人気を得た。時の人となった平野だが、その裏で本人は悩みを深めていた――。 【画像】芸能生活25周年!35歳になった現在の平野綾さんの写真を全部見る ◆◆◆ ――『涼宮ハルヒの憂鬱(以下、『ハルヒ』)』がブレイクしたときには、どのように感じていましたか? 平野 まったく実感がなかったです。放送が終わったあとも、人気があることがわからないくらいでした。ただ、急に周りが「すごい、すごい」と言い出すようになり、気づいたら取材が殺到するようになって、まるで何かに巻き込まれたような感覚でした