1 前の箱が空いていない場合は次の時刻(t+1)に動けない、というシンプルなルールを想定。 2 玉の密度が小さい段階。t+3からは全ての玉が自由に動けるようになっています(左右の端はつながっているとする)。 3 箱が10個あるとき、玉は5個で臨界状態に。玉が6個になると3つの玉の固まりができ、渋滞が発生します 東京オリンピックの期間中、競技会場の片隅で観客をじっと見つめる、スキンヘッドの屈強な中年男性を見かけたら、もしかしたらそれは不審者でも警備スタッフでもなく、西成活裕先生かもしれません。 西成先生は「渋滞学」研究の日本における第一人者。その研究対象は人にとどまらず、車やアリ、インターネット、血液中のタンパク質にも及びます。来たるオリンピックの組織委員会のアドバイザーも務め、会場に大挙する観衆を誘導する方策を練っています。 水や空気などの流体力学の研究者だった西成先生は約25年前、人や車