湖東記念病院での患者死亡を巡る国家賠償請求訴訟で滋賀県警が無罪判決を否定する内容の準備書面を提出した問題で、再審で無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)を支援する日本国民救援会県本部は5日、大津市の県警本部を訪れ、抗議声明を提出した。 声明は「準備書面で西山さんを殺人犯と断じて無罪判決を真っ向から否定し、再び西山さんの尊厳と人権を踏みにじった」などと強調。犯人視を続けたことは重大な誤りだと反省し、二度と冤罪(えんざい)を生まないよう真摯(しんし)な姿勢で臨むよう求めたほか、県知事に報告されずに準備書面が提出された経緯を明らかにするよう申し入れた。 中野善之助会長(78)は「滝澤依子本部長は9月の県議会本会議で謝罪したが、本当に西山さんに申し訳ないと思っているのか。問題点に回答するのが県民への義務だ」と話した。