<ドゥテルテがもつという麻薬容疑者リストに名を連ねた側近や町長らが次々と殺されている> 麻薬犯罪容疑者に対する厳しい姿勢を貫くドゥテルテ大統領の指示のもと、捜査現場での射殺を含む超法規的措置という強硬姿勢での取り締まりが続くフィリピンで、大統領の手元にある麻薬犯罪関連容疑者リストに名前が記載されているという市長や町長、法務関係者などが何者かに射殺される事件が相次いでいる。 ドゥテルテ大統領の側近とされた前国家警察長官や麻薬捜査で大統領から表彰を受けた警察幹部にも麻薬疑惑が広がっているが、ドゥテルテ大統領は側近、警察幹部といえども容赦ない姿勢で対処しており、その一貫した姿勢が国民の高い支持の背景にあるといえる。 一方で麻薬に「汚染された警察官」が数多くいると指摘される警察組織では、汚職警察官と目されている警察官約350人に対して国家警察長官が「警察の名誉を守るため」として早期退職を勧告する事