マウスの体内時計を最大で約3時間、早めたり遅らせたりする特殊な物質を、豊橋技術科学大の沼野利佳教授(生命工学)と産業技術総合研究所の中島芳浩研究グループ長(健康医工学研究部門)らの研究チームが発見した。同大が16日、発表した。体内時計は時差ぼけや不眠症などとの関連が深く、治療薬開発などに役立つ期待もあるという。 体内時計は、体のさまざまな細胞にある「時計遺伝子」が24時間を刻むことで体のリズムを制御するとされる。チームは時計遺伝子が刻む時間周期を調べるため、時計遺伝子が活性化すると発光するように遺伝子操作したマウスを使った。