「情報収集が苦手」「何から手を付けていいか分からない」という人こそ、「So what」「What if」を考えてみるといいかもしれません。「自分はその情報を得てどうしたいのか」までを考えてみると、情報の波におぼれず、収集疲れを起こすこともありません。一橋大学名誉教授の石倉洋子さんが、情報があふれる時代の取捨選択術を伝えます。連載第1回。 インプットしたらアウトプットまでする 長引く新型コロナウイルス禍にロシアのウクライナ侵攻と、まさにVUCA(先行きが不透明な状態)時代ともいえる毎日が続いています。そんななか、「どうやって時代の先を読む情報を集めていますか」「どこから信頼できる情報を得ればいいのですか」と聞かれることが増えてきました。 私の情報収集術は、自著の『 世界で活躍する人の小さな習慣 』(日経ビジネス人文庫)でも紹介しましたが、「完璧を目指さない」「まずやってみる」が基本です。毎日