1960年代初め、今からもう50年も前のことですが、洗剤の初期普及期に、一部の学者から、洗剤が人体に有害であるとする説がとなえられ、一方では排水による環境汚染の問題が取りざたされました。 考えてみれば、今に残る洗剤有害説や否定論は、この頃のできごとに、起因しているといえます。 現在でも、日本国内では「洗剤は人体に有害だ」「界面活性剤は環境汚染の元凶だ」「だから洗剤は使ってはいけない」といった主張が、一部で喧伝されています。それらは、インターネットの口コミ情報や、洗剤追放を叫ぶ運動家やグループの出版物、また他社製品をひぼうして自社製品を販売しようとする会社などが意図的に流している情報などです。 そのような、いかにももっともらしい“危険情報”に接した一般消費者は、どうしても不安になってしまいます。その情報の内容が正しいのであれば、問題はありませんが、“洗剤は有害”との情報が、誤ったところから出