【理学療法士 塩見匡宏さん】「目の方どうですかね?」 【玉置富美子さん】「目の周りがおかしい感じで、首ちょっと動かしたらガクガク、コリコリ、音するの」 【理学療法士 塩見匡宏さん】「最近、寒くなったり暖かくなったりの繰り返しだから」 顔や肩のリハビリに励む、玉置富美子(ふみこ)さん(74歳)。日常生活を送るために欠かせないリハビリを19年続けています。 あの日、いつものように通勤のために乗った電車は、目的地には到着しませんでした。 2005年4月25日、遅れを取り戻そうと、制限速度を大幅に超えるスピードを出していた列車がカーブを曲がり切れずに脱線し、マンションに衝突。 乗客106人が死亡、562人が重軽傷を負いました。当時、玉置さんは3両目に乗っていました。 【玉置富美子さん】「みんなが『キャー』って言い出して、ドドドドドって音がして、中でかき混ぜられている感じ。そしたら、ふわって体が浮い