出版不況が続く中、丸善ジュンク堂書店が仕掛けた「EHONS」が右肩上がりの成長を遂げている。EHONSは書店の中で、絵本の世界をモチーフにしたグッズの企画・販売を行う常設ショップ。2021年10月に東京・丸の内でオープンして以降、大阪・梅田、福岡・博多、広島、東京・池袋と次々に拠点を広げている。絵本の世界が、なぜここまで受け入れられているのか。実際の店舗に足を運び、担当者から人気の秘密を聞いた。 取り扱われていたのは、絵本作家20名ほどの商品群。『めがねうさぎ』(ポプラ社)のせな けいこ氏や、ヨシタケシンスケ氏、柴田ケイコ氏など、そうそうたる人気作家の関連商品が一堂に会している。陳列されていたのは、付箋やメモ帳、ボールペンなど実用性の高い文房具類から、ぬいぐるみやアクリルスタンドまで多種多様だ。中には、おにぎりがすっぽり入る『パンどろぼう』(KADOKAWA)の「おにぎりぼうや」の形をした