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  • 手取り19万円の栄光の終わりに

    舵のない舟 かくて早くも彼の心は、洗練された隠遁の地、心地よき無人の境、人間的愚かさの絶えざる氾濫を遠く逃れた、びくとも動かぬ、なまぬるい方舟を夢みつつあった。 ユイスマンス『さかしま』 さかしま (河出文庫) 思えばおれの人生というのは舵のない舟に乗って川を流れてきただけだ。みすぼらしい帆や、壊れかけのエンジンはついていたかもしれない。ただ、流れてくるように、流れてきた。 おれは人生に興味がなかった。正確にいえばおれはおれの人生に興味がなかった。明日、どうしよう。五年後、どうしよう。大人になったら、どうしよう。なに一つ向き合ってこなかった。 親だとか誰かだとかにいわれるがままに、適当に流れてきた。意思というものがなかった。 べつに親だとか誰かだとかを信じていていたとか、そんな話もない。自分は確固たる意思をもって、意思を持たずに生きてきた。 人生の岐路に立って自分で道を選んだという覚えもな

      手取り19万円の栄光の終わりに
    • 初心者向け!おすすめの株主優待を歴20年の優待マニアが解説。自分にあった優待の探し方も伝授|みんなでつくる!暮らしのマネーメディア みんなのマネ活

      株主優待を目的とした株式投資歴15年。毎年100万円相当の優待と配当を手に入れる株主優待主婦。生活目線で優待銘柄を選ぶ人気ブロガー。大学卒業後、大手企業に就職し、結婚を機に退社(ダンナさまも株が好き)。会社員時代に始めた株式投資で優待の魅力にハマり、いつしか数百銘柄の優待銘柄ホルダーに。株主総会にも可能な限り参加するアクティブ派。 企業から株主へのサービスともいわれる「株主優待」。その「サービス」を受け取るには株式投資が必要なこともあり、興味はありつつも二の足を踏んでいる人もいるのではないでしょうか。 今回は、自称「金融オンチ」のライター・まいしろが、数百銘柄の優待株を持つまる子さんに初心者向けの株主優待について聞きました。 日々の生活がちょっとおトクになるものから、「推し活」に効く優待まで、奥深い株主優待の世界をお楽しみください。 ーーまる子さんが株主優待に興味を持ったきっかけを教えてく

        初心者向け!おすすめの株主優待を歴20年の優待マニアが解説。自分にあった優待の探し方も伝授|みんなでつくる!暮らしのマネーメディア みんなのマネ活
      • 『三体』の劉慈欣の長編デビュー作『超新星紀元』を読む - 関内関外日記

        超新星紀元 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon 1999年末、超新星爆発によって発生した放射線バーストが地球に降り注ぎ、人類に壊滅的な被害をもたらす。一年後に十三歳以上の大人すべてが死にいたることが判明したのだ。"超新星紀元"の地球は子どもたちに託された……! 『三体』劉慈欣の長篇デビュー作 『三体』は名作である。とはいえ、その著者の20年前の長編デビュー作が名作とは限らない。 『超新星紀元』。あらすじは上に引用したとおりだ。大人が死に絶えて、子供だけの世界が到来する。ただ、急に大人は死に絶えない。猶予が少しだけあった。なので、子供たちだけで生きていけるような準備をする。どういう準備をするのか。そのあたりはなかなか劉慈欣っぽいような気もする。あ、話の舞台は完全に中国で。 でもって、子供だけの世界が来る。今の時代に書かれていたら、AIが大活躍するだろうなと思ったら、ちゃんとそういう量子コ

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